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家づくりコラム

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2025.01.16

交通事故より怖い!? ヒートショックの実態と北九州工務店が提案する“暖かい家”づくり

ヒートショックを防いで、安心あたたか冬ライフを!

こんにちは。北九州で工務店を営んでおります、ハゼモト建設の社長です。
だんだん寒くなる冬、お風呂に入るときは「早く湯船に浸かりたい…」と急いでしまいがちですよね。でも、じつは寒い場所と暖かい場所を行き来するときに、思わぬ事故が起きるかもしれないのです。その原因は、「ヒートショック」と呼ばれる身体の危険な反応。

そこで今回は、みなさまにヒートショックの基礎知識から、実際に起きてしまった事故例、さらに具体的な予防策や家づくりのポイントまでお話しします。大切なご家族やご自身を守るために、ぜひ最後まで読んでみてください。

1. ヒートショックって何? 冬場に起こりやすい理由【北九州 新築・注文住宅】

1. ヒートショックって何? 冬場に起こりやすい理由【北九州 新築・注文住宅】

ヒートショックとは、急に寒い場所から暖かい場所へ移動することで血圧が大きく変化し、心臓や血管に大きな負担がかかる現象です。特に、冬の寒い脱衣所で服を脱いでから熱いお風呂に入ると、体に大きな温度差が生じ、血圧が急に上がったり下がったりしやすくなります。
こうした血圧の乱高下が原因で、めまい意識障害心筋梗塞などの重大な症状を引き起こすことがあり、ひどい場合は命にかかわる事故につながるのです。

めまいや深刻な心疾患リスクを高めます。【北九州 新築・注文住宅】
めまいや深刻な心疾患リスクを高めます。【北九州 新築・注文住宅】

2. ヒートショックが引き起こす入浴事故の実態【北九州 新築・注文住宅】

2. ヒートショックが引き起こす入浴事故の実態【北九州 新築・注文住宅】

厚生労働省によれば、毎年4,000~5,000人もの方が入浴中の事故(溺死など)で亡くなると報告されることがあるそうです。これは交通事故の死亡者数よりも多い年もあり、深刻な問題です。

日本における入浴中の事故の影響【北九州 新築・注文住宅】
日本における入浴中の事故の影響【北九州 新築・注文住宅】

● 2024年12月・中山美穂さんの事故例

2024年12月に報道された、中山美穂さんが浴室で意識を失ったというニュースを覚えている方も多いでしょう。寒い場所と暖かい浴槽の温度差が原因といわれ、ヒートショックの可能性が指摘されました。芸能人の方ですら油断していると事故が起こりうるという事実は、私たちの身近にも危険が潜んでいることを改めて教えてくれます。

安全な冬のためのヒートショック予防【北九州 新築・注文住宅】
安全な冬のためのヒートショック予防【北九州 新築・注文住宅】

● 高齢者ほど危険度UP

高齢者の方は、血圧の変動に対する体の調整機能が弱くなりがちです。さらに、一人暮らしの場合は入浴中に倒れても発見が遅れる可能性が高く、重大な事故につながりやすくなります。

  • 家族で声をかけあう
  • 浴室の近くに連絡手段を用意する(携帯や家族を呼ぶベルなど)

など、日頃の少しの工夫で事故を防ぐ確率が高まります。

3. 寒い家がダメな理由~北九州でも油断できない?【北九州 新築・注文住宅】

3. 寒い家がダメな理由~北九州でも油断できない?【北九州 新築・注文住宅】

「北九州は他の寒い地域と比べると比較的暖かい…」と思われる方もいるかもしれませんが、冬は朝晩の冷え込みが厳しく、家のなかでは寒暖差が大きくなることが珍しくありません。

● 築年数が古い家に潜む温度差

昔ながらの住宅は、今の住宅に比べて断熱材が少なかったり、窓からすきま風が入ったりして、リビングや寝室はあたたかくても、脱衣所や浴室は極端に寒い…というケースがよくあります。
こうした温度差こそが、ヒートショックを引き起こす最大の原因です。

● 冬場の温度変化が健康をむしばむメカニズム

寒いと血管が収縮しやすく、暖かい場所に行くと一気に血管が広がります。この**“ぎゅっ”と“ぱっ”の急激な変化**が血圧を乱高下させ、体に負担をかけるのです。また、寒い部屋での生活は免疫力の低下や関節痛など、他の健康トラブルも引き起こしやすいと言われています。

健康と快適さのために家の温度管理をする方法は?【北九州 新築・注文住宅】
健康と快適さのために家の温度管理をする方法は?【北九州 新築・注文住宅】

4. ヒートショックの具体的な予防策【北九州 新築・注文住宅】

4. ヒートショックの具体的な予防策【北九州 新築・注文住宅】

ここでは、ヒートショックをできるだけ予防するための具体的な対策をご紹介します。

● 浴室・脱衣所の暖め方

  • 浴室暖房乾燥機を設置する:入浴前に浴室をあたためておくと、温度差が小さくなる
  • 脱衣所に暖房を入れる:小型のヒーターやエアコン、または断熱性を高める工事で暖かくする
  • お風呂に入る前、シャワーで浴槽や浴室内を温める:お湯を浴槽まわりや床にかけてあたためるのも有効

● 湯温と入浴時間の目安

  • 湯温は40~41度くらい(熱すぎると血圧が急上昇する)
  • 入浴時間は10~15分程度(長湯はのぼせて転倒しやすくなる)

● 転倒防止や意識障害への備え

  • 急に立ち上がらない:湯船から出るときはゆっくりと
  • 浴室や脱衣所に手すり・滑り止めマットを設置する
  • 家族がいる場合は「お風呂入るね」と声かけ:しばらくしたら様子を見に来てもらう

5. Q&Aでやさしく解説! ヒートショック対策の疑問を解消【北九州 新築・注文住宅】

5. Q&Aでやさしく解説! ヒートショック対策の疑問を解消【北九州 新築・注文住宅】

ここからは、よくある質問をQ&A形式でご紹介します。

Q1. ヒートショックは高齢者だけに起こるもの?
A. いいえ、若い方や健康な方でも起こり得ます。とくに高血圧や心臓に負担がかかりやすい人は注意が必要です。

Q2. 今すぐ大きなリフォームは難しいけれど、簡単にできる対策は?
A. 脱衣所や浴室を小型ヒーターなどで温める、入浴前に浴槽にお湯をかけて浴室そのものを温めるなど、手軽な方法から始めましょう。窓に断熱シートを貼るだけでもかなり違いますよ。

Q3. 湯船にゆっくり浸かるのが好きなんですけど…
A. 長時間のお湯につかりすぎるとのぼせや脱水、血圧の急降下が起きやすいので、10~15分程度にして、こまめに体勢を変えたり、ぬるめに設定したりするのがおすすめです。

ヒートショックを効果的に予防する方法は?【北九州 新築・注文住宅】
ヒートショックを効果的に予防する方法は?【北九州 新築・注文住宅】

6. 暖かい家づくりのポイント~ハゼモト建設流・断熱改修とリフォーム【北九州 新築・注文住宅】

6. 暖かい家づくりのポイント~ハゼモト建設流・断熱改修とリフォーム【北九州 新築・注文住宅】

「やっぱり、家全体をもっと暖かくして、ヒートショックを根本から防ぎたい!」という方に向けて、ハゼモト建設が得意とするリフォーム・改修のご紹介です。

古いドアを断熱性能の高い建具に交換する

窓だけを二重サッシに変える

床下や天井に断熱材を追加する

家の断熱を改善する方法は?【北九州 新築・注文住宅】
家の断熱を改善する方法は?【北九州 新築・注文住宅】

一気にフルリフォームするのは費用がかかる…という方でも、まずは窓や床下など寒さの影響を受けやすい部分を重点的に改修すると、部屋間の温度差がグッと減ります。

  • ユニットバスへの交換:高断熱・高気密の構造でお湯が冷めにくく、浴室全体が暖まりやすい
  • 浴室暖房乾燥機の導入:冬でも洗濯物を乾かせて便利、一石二鳥です

内部リンク
もし詳しい浴室リフォーム事例を見たい方は、こちらの事例紹介も参考にしてみてくださいね。

新築や大規模リフォームを考えている方は、高断熱・高気密な住宅にすることで、家のどこにいてもあたたかい空間を実現できます。

  • 外壁・屋根・床に十分な断熱材を入れる
  • 24時間換気システムで空気を入れ替えながら熱を逃がしにくい設計
  • 高性能サッシ&複層ガラスで窓からの熱損失をカット
包括的なエネルギー効率【北九州 新築・注文住宅】
包括的なエネルギー効率【北九州 新築・注文住宅】

「リビングと廊下や脱衣所の温度差がほとんどない!」という声を多くいただいています。

7. 会話形式で学ぶ「家づくり相談」【北九州 新築・注文住宅】

7. 会話形式で学ぶ「家づくり相談」【北九州 新築・注文住宅】

ここで、実際にお客様がご相談いただくときのやり取りをイメージしてみましょう。

お客さま(Aさん)
「うちは築30年の木造住宅なんですが、冬になると脱衣所がものすごく寒いんです。ヒートショックが怖くて、おばあちゃんが長湯できないって嘆いていて…。どこから直したらいいですか?」

ハゼモト建設 社長
「まずは、浴室と脱衣所の断熱対策から始めましょう。窓を二重サッシにしてヒーターを置くだけでも大きく改善されるはずですよ。もし予算に余裕があれば、ユニットバスへのリフォームも検討してみませんか?床や壁が断熱構造なので、格段に暖かくなりますよ。」

お客さま(Aさん)
「なるほど…。いきなり全部は難しいから、まず部分改修で窓を変えるだけでもやってみます! あと、手すりなんかも必要ですよね?」

ハゼモト建設 社長
「そうですね。転倒防止のための手すり設置や滑りにくい床材もあわせて検討しましょう。ご年配の方が安心してお風呂に入れるよう、バリアフリーも含めてお手伝いします!」

いかがでしたでしょうか。

寒い季節、ヒートショックによる入浴事故は決して他人事ではありません。2024年12月の中山美穂さんの事故例でもわかるように、どんなに元気な方でも油断すると重大な危険にさらされる可能性があります。

  • 浴室や脱衣所の温度差をなくす工夫
  • 湯温や入浴時間の管理
  • 家全体の断熱性をアップする改修

こうしたポイントを押さえるだけで、みなさんの暮らしは格段に安全・快適になります。北九州で長年工務店を営んできたハゼモト建設は、地域の気候や住宅事情を熟知しているからこそ、お客様一人ひとりにあった対策やリフォームをご提案できます。

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【お問い合わせはこちら】

「うちの家も寒いから心配…」「ヒートショックが怖いから早めに対策したい!」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

寒い冬でも、安心してお風呂に入れる家づくりを、わたしたちと一緒に進めていきましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

《リフォーム》家族の絆が深まる平屋のお家【北九州 新築・注文住宅】
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