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スタッフブログ
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2025.06.24
地域とつながる学びの場――北九州の工務店・ハゼモト建設の職場体験学習
こんにちは、ハゼモト建設(北九州の工務店)の広報担当です。
私たちは福岡県北九州市を拠点に、住宅・リフォーム・地域建築を手がける工務店として、地域の中学校・高校と連携し、「職場体験学習」を継続して実施しています。働くとはどういうことかを、現場や職場の空気を通してリアルに感じてもらう――その想いを胸に、未来を担う子どもたちと向き合っています。
INDEX
2023年の職場体験:手仕事と暮らしに触れる一日
2023年9月6日、小倉日新館中学校の2年生4名が職場体験に来てくれました。今回のテーマは、「つくる」「食べる」「知る」――建築と暮らしを丸ごと体験してもらう一日です。


まずは本社3Fの新事務所にて、しっくい壁塗りを体験してもらいました。しっくいは自然素材であり、二酸化炭素を吸収しながら硬化していく、まさに“呼吸する壁材”。大工の指導を受けながら、しっくいを練り、コテを使って塗っていく工程は、見た目以上に難しく、生徒たちも悪戦苦闘。それでも、一面の壁を塗り終えたときには「自分の手でつくった」という達成感に満ちた表情を見せてくれました。
昼食は、パナソニックショールームでの調理体験。ナポリタン、焼肉バーガー、夏野菜のスープという本格的なメニューを、生徒たち自身が協力して調理しました。少し多めに作ってしまい、最後は「満腹で動けません…」と笑う姿も。また、ショールームでは最新のキッチンやセンサー式の蛇口、高齢者向けのユニバーサルデザインについても学び、「暮らしと技術の進化」への理解を深める時間となりました。
2024年の職場体験:現場のリアルと地域連携
2024年9月11日には、同じく小倉日新館中学校の2年生3名を受け入れました。この年は「現場・地域・オフィス」の3要素を組み合わせたプログラムを構成しました。



午前中は現場作業体験。床や建具の養生、壁の墨付け、電動工具(インパクトドライバー)によるビス打ちなど、実際の大工仕事にチャレンジ。社員の丁寧な指導のもと、生徒たちは真剣な眼差しで工具を握り、建築の“裏側”を体で感じ取っていました。
お昼は子ども食堂体験。地域のこども食堂スタッフと連携し、生徒たちが調理補助として参加。地域のお年寄りや子どもたちと一緒に昼食を囲む場面もあり、「建設業も地域の一部である」という実感を得てもらえた時間になりました。
午後はオフィス業務体験。電気図面の補助作業や部材の小口テープ貼り、さらに社内ブログ用の写真撮影にも挑戦。現場とは違う“裏方の仕事”に触れ、「こういう仕事も建築には欠かせないんだ」と新たな視点を得たようです。
→ 詳しくは過去記事もご覧ください:
2023年の様子
2024年の様子
地域の工務店だからできること
大手企業のように大規模な施設や最先端の技術はないかもしれません。けれど、地域の工務店だからこそできる「人に寄り添う仕事の魅力」があります。
私たちの仕事は、北九州に住むお客様の「住まい」をつくり、「暮らし」を支えること。つまり、地域の人たちの人生そのものと深く関わる仕事です。その実感を、職場体験を通して感じてもらえたとき、「この仕事の意義を伝えられてよかった」と心から思います。
また、体験を通じて社員にも変化が生まれています。若手社員が「伝える力」を磨き、中堅社員が「教える難しさと喜び」を感じ、会社全体が一つになって取り組む空気が育ってきました。
「建設=男性の仕事」ではないことを伝えたい
参加する生徒の中には、建設業界に対して「男の人がやる仕事」「力がないと無理そう」という先入観を持っている子もいます。
しかし実際には、設計・現場管理・広報・営業など、さまざまな職種に女性社員も活躍しています。例えば、ハゼモト建設では設計と広報はほぼ全員が女性です。CAD操作やSNS運用、接客対応など、細やかさや共感力を活かす仕事はたくさんあります。
今後の職場体験では、性別に関係なく興味を持ってもらえるよう、体験内容や説明の仕方にも工夫を凝らしていきたいと考えています。
2025年も開催決定!9月9日・10日に実施予定
そして今年(2025年)も、職場体験学習の受け入れが決定しました。日程は【9月9日(火)・10日(水)】の2日間。参加予定の生徒数は3〜4名となっております。
現在、社内ではプログラム内容の調整が進んでおり、これまでの経験を活かしつつ、より実践的で楽しい学びの場をつくるべく準備を進めているところです。測量・設計・現場見学に加え、広報やインテリア提案など、工務店ならではの幅広い体験を予定しています。
体験の様子は、ブログやSNSでも順次ご紹介していく予定ですので、どうぞお楽しみに!
未来をつくる小さな一歩
私たちが職場体験学習を続けるのは、単に地域貢献としてだけでなく、「北九州の未来を支える一助になりたい」という思いからです。
将来、建設業に進まなかったとしても、働くことの意味や、チームで何かを成し遂げる経験は、どんな道にも活きてくるはずです。そしていつか、体験に来てくれた生徒の中から「地元の工務店で働きたい」「北九州に貢献したい」と思ってくれる人が現れたら、それは何よりの喜びです。
北九州の未来を、地域と共につくる。

ハゼモト建設はこれからも、子どもたちの「学び」と「夢」を応援し続けます。