BLOG

スタッフブログ

スタッフブログ

2025.02.10

「室温25度」でも肌寒い! 体感温度に注目しよう

こんにちは!
価格と性能を両方真面目に考える北九州の「地元で生まれ地元で育った工務店」
ハゼモト建設より住まいと建築の知識をお届けするブログコーナーです。

体感温度とは、単なる室温だけでは測りきれない「人が実際に感じる温度」を指します。
体感温度は住環境の快適さを考えるうえで非常に重要な指標となっていますが、この時期エアコンの設定温度を
1℃上げると、電気代は10%アップしてしまいます。けれど設定温度を下げて寒い思いをしては元も子もありません。

そこで今回は、室温はそこそこ高いのに、肌寒くなってしまう理由を解説します。

これからのお家づくりにぜひお役立てください!

【足元と天井付近の温度差】ISO7730では、寒さを感じない室内条件として、
床から10cmと110cmの間の温度差は3度以上にならないことが推奨されています。
《足元と天井付近の温度差》ISO7730では、寒さを感じない室内条件として、
床から10cmと110cmの間の温度差は3度以上にならないことが推奨されています。

たとえば、断熱性能が低い家では、室温そのものは高くても壁や窓の表面温度が低いため、底冷えを感じることがあります。
体感温度は「室温と表面温度の平均値」に近いとされており、それが住む人の快適さを左右します。

また、各部屋の温度差が大きいと、移動した際に急激な温度変化で居心地が悪くなることもあります。
本当の快適さを実現するためには、室温だけでなく体感温度も意識することが大切です。

表面温度が体感温度に及ぼす影響

室内の表面温度、特に壁や床、窓の温度は、体感温度に大きな影響を与えます。
たとえば、冬場に室温が21℃であっても、壁の表面温度が低いと部屋全体が寒々しく感じることがあります。
これは、壁や窓などの低い表面温度が放射冷却のような効果を生むためです。

出典:スーモジャーナル 断熱材であるグラスウールをホットプレートで熱したときの温度差を実証したときの様子。断熱材によって下側のホットプレートの熱が上部では断たれていることがわかる(画像提供/Maelab前真之サスティナブル建築デザイン研究室)
出典:スーモジャーナル 断熱材であるグラスウールをホットプレートで熱したときの温度差を
実証したときの様子。断熱材によって下側のホットプレートの熱が上部では断たれていることがわかる
(画像提供/Maelab前真之サスティナブル建築デザイン研究室)

逆に、高断熱住宅では壁や天井の表面温度が室温と近い状態に保たれるため、より快適な体感温度を実現する
ことができます。住環境の快適さを向上させるには、表面温度を意識した断熱性の高い設計が求められます。

寒暖差疲労とは? 急激な温度変化のリスク【北九州 新築・注文住宅】

寒暖差疲労とは? 急激な温度変化のリスク【北九州 新築・注文住宅】

寒暖差疲労とは、急激な温度変化により自律神経が過剰に働き、心身に負担がかかる状態を指します。例えば、冬の寒い屋外から暖かい屋内に入る、もしくは逆の場合に、身体が適応しようとする過程で疲労感やだるさを感じることがあります。この状態が続くと、免疫力の低下や身体機能の不調を引き起こすリスクも高まります。

免疫力と体温の密接な関係

免疫力は体温の影響を大きく受けます。一般的に、体温が1℃下がると免疫力が約30%低下すると言われています。室温の低下や部屋ごとの温度差が大きい生活環境では、体温が一定に保たれず、免疫力の低下を引き起こしやすくなります。

また、肌寒い環境に長時間いると血流が悪化し、体全体に必要な酸素や栄養素が行き届かなくなることもあります。住宅の壁や窓からの熱損失を抑えること、そして温度管理を徹底することが健康維持の鍵となります。湿度も体感温度に大きな影響を与えますので、加湿器や除湿機を活用し、適切な湿度管理を心がけましょう。

床下エアコンによる快適性の向上【北九州 新築・注文住宅】

床下エアコンによる快適性の向上【北九州 新築・注文住宅】

床下エアコンの導入は、快適な体感温度を実現する有効な方法です。床下エアコンは床面を温めることで、足元から部屋全体にじんわりとした温かさを提供します。一方、日中の日差しの有効活用などパッシブデザインによって壁や天井などの表面も温め、室内全体の放射熱を利用し、均一な温度環境を作り出します。

床下エアコン暖房は上下の温度差を抑える効果があり、居住空間における快適さを向上させるだけでなく、エネルギー効率にも優れています。その結果、肌寒い朝や冬場でも、理想的な体感温度を維持することが可能になります。暖房のの使用効率の改善され、無駄なエネルギー消費を防ぐことができます。

「住まいStudio」の3つ部屋の温度の違い
(出典:LIXIL「住まいの中での寒暖差と住宅の断熱に関する意識調査」プレスリリース)
「住まいStudio」の3つ部屋の温度の違い
(出典:LIXIL「住まいの中での寒暖差と住宅の断熱に関する意識調査」プレスリリース)

断熱性能が与える効果

快適な体感温度を実現するために、断熱性能は非常に重要な要素です。断熱性能が高い住宅では、外気温の影響を受けにくくなり、室内の温度差を減らすことができます。

特に、冬場はエアコンや暖房機器を使って室温を21℃前後に保つことが推奨されますが、壁や窓が十分に断熱されていないと、室内の一部が肌寒いと感じられることもあります。断熱性能を高めることで、効率的に室温を保つだけでなく、体感温度も向上し、快適な住環境を作り出すことができます。

未来の健康を守る家づくり【北九州 新築・注文住宅】

未来の健康を守る家づくり【北九州 新築・注文住宅】

家の中の温度差をできるだけ少なくすることは、快適な住環境と健康を維持するために大切です。特に冬場に見られる室内の温度差は、体感温度に影響を与えるだけでなく、ヒートショックや寒暖差疲労といった健康リスクを引き起こす可能性があります。

温度差を抑えるためには、断熱性能の向上が欠かせません。高断熱性能の壁や窓を採用することで、外気温の影響を受けにくくなり、また、床上と天井付近の温度差を3℃以内にすることで、快適で健康的な室内環境を実現できます。このような設計は、肌寒い状況を防ぎ、家全体の快適さを向上させます。

例えば、室温が21℃でも壁や床の表面温度が低い場合、体感温度が下がり肌寒いと感じることがあります。そのため、表面温度を含めた環境整備が鍵となります。床下エアコンにより、省エネしながら住まいの快適性が大きく向上し、健康的な暮らしを支えることが可能になります。

冬の床下エアコンの効果をモデルハウスで検証しました【北九州 新築・注文住宅】

いかがでしたでしょうか。

室内の温度差をなくすよう住環境を整えることで、多くの健康効果を得ることができます。例えば、寒暖差による疲労や免疫低下といった問題を軽減することが可能です。また、睡眠の質や日常生活の満足度も向上します。

特に冬場、断熱性能が高い家では底冷えが解消され、低コストで長時間快適な温度を保ちます。高気密高断熱住宅では、結露も抑えられ、カビやダニといったアレルギー要因の発生を防ぐこともできます。高気密高断熱住宅は、快適な体感温度を提供するだけでなく、家族の健康を守る素晴らしい選択です。

私たちは、家づくりを通して、お客様の健康と幸せな暮らしを精一杯サポートします。アフターサービスも万全。お引渡し後もしっかりサポートさせていただきます。ご相談、心よりお待ちしております。

〈床下エアコンで冬も快適な暖かさに包まれる家〉
〈床下エアコンで冬も快適な暖かさに包まれる家〉
実録!家づくりストーリーはこちら【北九州 新築・注文住宅】
実録!家づくりストーリーはこちら
この記事をSNSでシェアしよう♪