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2024.09.02

木造非住宅建築のコスト削減と環境配慮のメリット:木造非住宅建築を選ぶべき理由

こんにちは!
価格と性能を両方真面目に考える北九州の「地元で生まれ地元で育った工務店」
ハゼモト建設より住まいと建築の知識をお届けするブログコーナーです。

現代のビジネス環境では、企業や開業オーナーはコスト削減と持続可能な経営の両立を求められています。その中で、「木造非住宅建築」が再び脚光を浴びています。木材は再生可能な資源であり、建設コストの削減や環境負荷の低減に寄与することから、多くの企業やオーナーが木造建築を検討しています。

本記事では、具体的なコスト削減効果や環境への貢献を具体的な事例とともに詳しくご紹介し、木造建築がなぜ今の時代に適しているのかを明らかにします。

企業のコスト削減戦略としての木造建築【北九州 新築・注文住宅】

企業のコスト削減戦略としての木造建築【北九州 新築・注文住宅】

多くの企業や施設のオーナーが抱える課題の一つが、初期投資コストの削減です。特にオフィスビルやクリニック、店舗などの非住宅建築において、鉄骨造や鉄筋コンクリート造ではなく木造を選択することで、大幅なコストダウンが可能です。 

木造で使用する一般流通材の木材、建材は、戸建住宅市場で大量に流通しているため、相場の変動が鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比較すると少なく、価格が安定していることが特徴です。基礎の断面寸法が鉄骨造と比較してとても小さいことから、基礎工事の材料費、施工費、残土処分費なども大幅に軽減できます。建物重量がとても軽くなることから、地盤改良コストも抑えることができます。

例えば、ハゼモト建設が手掛けたオフィスビルプロジェクトでは、約430㎡の2階建て事務所において、鉄骨造と比べて約9.53%のコスト削減を実現しました。鉄骨造での建築費用が34,590,900円であるのに対し、木造での建築費用は31,296,100円であり、3,294,800円の削減が可能となりました。この差額は、土地取得や内装のグレードアップなど、他のコストに再配分することも可能にします。

木造 vs 鉄骨造:具体的なコスト比較と内訳【北九州 新築・注文住宅】

一般的に「木造は建築コストが安い」と言われていますが、2020年に国土交通省が行った調査結果によると、木造住宅の建築コストは平均坪単価57.1万円でした。対して鉄骨造は91.1万円という結果で、木造の約1.6倍の費用が掛かるということがわかりました。

建売戸建ての平均坪数は約30坪程度ですが、上記の平均坪単価を乗じると木造と鉄骨では建築総額に約1,000万円の差が生じます。これが、日本の一戸建てのほとんどが木造である理由の1つでしょう。
木造建築のメリットは、建築コスト全体にわたる幅広いコスト削減効果にあります。以下の表は、鉄骨造と木造の具体的なコスト比較を示しています。

2階建て事務所コスト比較 木造 vs 鉄骨造:具体的なコスト比較と内訳【北九州 新築・注文住宅】
2階建て事務所コスト比較 木造 vs 鉄骨造:具体的なコスト比較と内訳【北九州 新築・注文住宅】

木造建築では、鉄筋工事や型枠工事、コンクリート工事の費用が大幅に削減される一方で、木工事と内装工事の費用がやや増加します。しかし、全体的には鉄骨造に比べて約4.38%のコストダウンが可能です。特に土工事や鉄筋工事の費用削減が大きく、この部分が木造建築の大きな強みとなります。

木造建築が環境に与えるポジティブな影響

木造建築は、単にコストを削減するだけでなく、環境への貢献という面でも大きなメリットがあります。木材は自然に再生可能な資源であり、森林の適切な管理を通じて持続可能な資源活用が可能です。具体的には、木造建築を採用することでCO2の吸収量を増やし、地球温暖化の防止に貢献できます。

また、地域材を活用することで、地域経済の活性化や地域雇用の創出にも寄与します。特に地域密着型の事業を展開している企業にとっては、木造建築の採用は社会的責任(CSR)を果たす有効な手段となるでしょう。

学校 引用元:ウッドデザイン賞受賞作品データベース公式HP(https://www.wooddesign.jp/db/production/89/)
学校 引用元:ウッドデザイン賞受賞作品データベース公式HP(https://www.wooddesign.jp/db/production/89/)

木造建築のリスクとその対策方法

木造建築には、火災リスクやシロアリ被害といった課題も存在しますが、これらのリスクは適切な対策を講じることで十分に管理できます。例えば、準耐火構造にすることで、木造でも鉄骨造と同等の火災保険料に抑えることが可能です。

また、耐火被覆材の使用や防蟻処理を行うことで、火災やシロアリに対するリスクを低減できます。さらに、最新の建築基準に基づいた設計を行うことで、木造建築でも安全性を確保することができます。木造建築のデメリットとされるほとんどは、建築技術の向上や法改正、材料の進化によって解決されています。耐震性や防火性、シロアリ被害も事前に対策すれば問題ありません。

実際の事例:コスト削減と環境配慮を両立させた建築プロジェクト【北九州 新築・注文住宅】

ハゼモト建設が手掛けた「クリニックA」のプロジェクトでは、木造建築を採用することで、建築コストを約10%削減することができました。これは、鉄骨造から木造に切り替えることで、基礎工事や地盤改良工事を簡素化できたことが大きな要因です。

基礎工事や地盤改良工事を簡素化 実際の事例:コスト削減と環境配慮を両立させた建築プロジェクト【北九州 新築・注文住宅】
基礎工事や地盤改良工事を簡素化 実際の事例:コスト削減と環境配慮を両立させた建築プロジェクト【北九州 新築・注文住宅】

さらに、地域材を積極的に活用することで、建材の輸送コストを削減し、地域経済の活性化にも貢献しました。このクリニックAでは、施工期間も約1ヶ月短縮され、早期開業が可能となったため、経済的なメリットだけでなくビジネスチャンスの拡大にもつながりました。

減価償却のメリットと税制効果【北九州 新築・注文住宅】

減価償却のメリットと税制効果【北九州 新築・注文住宅】

木造建築は耐用年数が鉄骨造に比べて短いため、減価償却費が高くなり、結果として税制上のメリットを享受できます。例えば、建物価格が約56,435,695円の場合、年間減価償却費は2,609,597円となり、年間約283,727円の節税効果が見込まれます。これにより、企業のキャッシュフローを改善し、経営資源を効率的に活用することが可能となります。

ハゼモト建設が提供する木造非住宅建築の強み

ハゼモト建設株式会社では、プレカット技術を駆使し、木造建築のコストメリットを最大限に引き出すだけでなく、環境負荷の低減にも貢献しています。プレカットの加工部材は、高い精度、強度、品質を実現します。また防腐・防蟻処理加工された木材を使うため、腐りやシロアリ等の心配もなく、耐震性や耐久性に優れています。

特に、大規模な非住宅建築においても、大スパンに対応できる技術力を持ち、企業や開業オーナーの多様なニーズに応えることができます。また、品質管理が行き届いたJAS製材や集成材の供給により、長期にわたって安全で快適な建物を提供することが可能です。

木造建築を選ぶためのステップと事前準備

木造建築を選択する場合、事前準備として以下のステップを踏むことが重要です。

– 設計段階でのコストシミュレーション: 木造と鉄骨造の比較を行い、どの程度のコスト削減が見込まれるかを把握します。

– 技術者との協議: プレカット技術や防火対策、耐震設計に詳しい技術者と協力し、設計を進めます。

– 自治体の補助金や税制優遇措置の確認: 木造建築を推進する自治体の補助金や税制優遇措置を活用することで、さらにコスト削減が可能です。

– 保険会社との交渉: 準耐火建築物としての認定を受けることで、火災保険料を抑えるための交渉を行います。

木造建築のメリットを最大限に活かすために【北九州 新築・注文住宅】

木造非住宅建築は、コスト削減や環境への配慮、税制面での優位性など、多くのメリットを持っています。ハゼモト建設では、豊富な経験と高い技術力をもとに、企業やオーナー様のニーズに合わせた最適な建築プランをご提案します。木造建築のメリットを最大限に活かし、持続可能なビジネスの実現を目指す方は、ぜひ一度、無料相談会にご参加ください。お客様一人ひとりに合ったソリューションを提供いたします。

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