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2023.03.03

建築物は木造化の時代へ。未来を担う非住宅木造

こんにちは!
価格と性能を両方真面目に考える北九州の「地元で生まれ地元で育った工務店」
ハゼモト建設より家や建築の知識をお届けするブログコーナーです。

今、ゼロカーボン社会の実現に向けて、木造建築が注目されています。
木造建築が注目される理由の一つに、木材の再生可能性とCO2吸収効果があります。
木材は自然素材であり、再生可能な資源です。
また、木材は生育過程で大気中のCO2を吸収するため、木造建築の建設に伴いCO2を削減することができます。
そのため、環境に優しく、持続可能な建築として注目されています。

自然素材で心地よく 〜環境に優しい木造建築〜

環境への配慮が求められる背景【北九州 新築・注文住宅】

環境への配慮が求められる背景【北九州 新築・注文住宅】

幼稚園・保育園 引用元:宮本忠長建築設計事務所公式HP(http://www.t-miyamoto.co.jp/works/detail-1575/)

社会生活において環境への配慮は当たり前の事になっています。
地球温暖化や環境破壊の問題が深刻化していることを誰もが感じ、そのエビデンスが示され、
環境への配慮が求められています。

特に、建築分野では、建築物が環境に与える影響が大きいとされています。
建築物の建設や使用に伴い、多量のエネルギーを消費し、CO2や廃棄物を排出することがあります。
そのため、環境に優しい建築の需要が高まっており、木造建築が注目されています。
木造建築は、木材の再生可能性とCO2吸収効果により、環境負荷が低く、環境に優しい建築として
注目されています。

また、木造建築は、快適性やデザイン性の向上など、環境への配慮だけでなく、建築物自体の魅力的な
特性を持っています。
そのため、木造建築は現在、住宅だけでなく、非住宅建築にも多く用いられるようになっています。

自然素材で心地よく 〜環境に優しい木造建築〜

木造建築が環境に与える影響【北九州 新築・注文住宅】

木造建築が環境に与える影響【北九州 新築・注文住宅】

学校 引用元:ウッドデザイン賞受賞作品データベース公式HP(https://www.wooddesign.jp/db/production/89/)

木材の再生可能性とCO2吸収効果

木造建築に使われる木材は再生可能な資源であり、伐採した木を再度育てていくことで、持続可能な
林業が実現できます。
また、木造建築の建設に際しては、木材が大気中のCO2を吸収するため、建築物が完成した後もCO2を
吸収し続けます。
これにより、木造建築の建設によるCO2削減効果が期待されます。
また、木材は他の建築材料と比較して製造過程でのエネルギー消費量が低いため、エコロジカルな
素材として注目されています。

木材の耐火性・耐震性の改善

木造建築は、昔からの印象として耐火性や耐震性が低いとされてきましたが、最近では木造建築の
技術革新により、それらの課題が改善されつつあります。例えば、木造建築には木材を表面加工して
防火性を向上させる技術や、耐震性を高める技術があります。このような技術革新によって、木造建築が
環境に与える影響を最小限に抑えつつ、高い耐久性を実現することが可能になりました。

廃棄物削減・省エネ効果の期待

木造建築は、建築現場において、プレカットやプレハブの技術を使うことで、建設廃材の削減が期待できます。
また、木材は断熱性能に優れているため、省エネ効果が期待できます。
これにより、木造建築の建設・使用による環境負荷を軽減することができます。

以上のように、木造建築は、再生可能な資源である木材の利用により、環境に優しい建築として
注目されています。また、技術革新により、従来の木造建築の課題を解決することで、高い耐久性や
耐火性、耐震性を実現しています。これにより、木造建築は、持続可能な社会の実現に向けて、
大きな役割を果たしていくことが期待されています。

自然素材で心地よく 〜環境に優しい木造建築〜

環境への配慮を考慮した木造建築のデザイン【北九州 新築・注文住宅】

環境への配慮を考慮した木造建築のデザイン【北九州 新築・注文住宅】

クリニック・病院 引用元:NPO法人ティンバライズHP(https://www.timberize.com/index.html?target=42)

【建材の選定と使用】

木造建築において、建材の選定と使用は環境への配慮を考慮する上で重要なポイントです。
例えば、森林伐採や石油資源の消費量を減らすためには、再生可能な素材やリサイクル可能な
素材を選ぶことが求められます。

また、建材選定においては、省エネ性や断熱性も重要な要素です。木造建築は一般的に断熱性に
優れていると言われていますが、適切な建材を使用することで、より快適で環境に優しい住宅を
実現できます。

例えば、壁材には断熱性が高く、防火性もあり、再生可能な木材である「セルロースファイバー」という
素材があります。また、床材には耐水性が高く、再生可能な素材である「ホーリーパネル」という
素材があります。

建材の選定と使用においては、環境に配慮した素材を選ぶことで、自然環境と調和した建築を
実現することができます。

【天然素材の利用】

木造建築において、天然素材を利用することで、自然と調和した建築を実現することができます。
例えば、天然石や木材を使用することで、建物に自然な風合いや質感を与えることができます。

また、天然素材は長期的に見てもメンテナンスや修繕の必要性が低く、環境にも優しい素材と言えます。
例えば、カラマツやスギ、ヒノキなど、天然木材を使用することで、建物の寿命を延ばすことができます。

ただし、天然素材を使用する際には、環境への負荷を抑えるために、適切な取り扱いが求められます。
例えば、天然木材の取り扱いにおいては、林業の持続可能性を考慮し、適正な伐採や林業活動が
行われているかを確認することが重要です。

【風通しや採光を考慮したデザイン】

風通しや採光を考慮したデザインも環境への配慮につながります。
例えば、風を通しやすいように窓やドアの位置を計画することで、自然な換気ができるようになります。
また、採光面積を大きく取ることで、自然光を利用することができ、省エネ効果も期待できます。

【太陽光発電システムの導入】

太陽光発電システムの導入も環境への配慮の一環として考えることができます。
太陽光発電システムを導入することで、自然エネルギーを利用した省エネ効果が期待できます。
また、余った電力を売電することで、収益にもつながります。

以上のように、木造建築のデザインにおいては、環境への配慮が求められます。
素材の選定や使用、天然素材の利用、風通しや採光を考慮したデザイン、太陽光発電システムの
導入など、様々な工夫が必要です。
しかし、それらの工夫を取り入れることで、環境への負荷を減らしつつ、快適な空間を創り出す
ことができます。

また、木造建築は、建築デザインの自由度が高いため、建築家やデザイナーにとっても魅力的な素材と
なっています。
木材の質感や色合いなど、自然の美しさを取り入れた建築物は、環境に配慮した建築物でありながら、
美しく心地よい空間を提供することができます。

木造建築が環境に与える影響としては、再生可能な資源の利用やCO2吸収効果、廃棄物削減・省エネ効果の
期待などが挙げられます。
また、技術革新により、耐久性や耐火性・耐震性の向上が図られています。木造建築は、環境に優しい
素材でありながら、美しく心地よい空間を提供することができます。
ただし、適切なメンテナンスや使用方法に注意が必要です。

自然素材で心地よく 〜環境に優しい木造建築〜

木造建築のメリットとデメリットの考察【北九州 新築・注文住宅】

木造建築のメリットとデメリットの考察【北九州 新築・注文住宅】

木造建築には、環境への配慮、快適性の向上、デザイン性の高さといったメリットがありますが、
一方で建材の価格や耐久性の問題といったデメリットも存在します。

図書館 引用元:グッドデザイン賞HP(https://www.g-mark.org/award/describe/41646)

【メリット】

まず、木造建築が環境に配慮されている点について考察してみましょう。木材は再生可能な資源であり、
大量生産されるプラスチックやコンクリートに比べてCO2吸収効果があるため、地球温暖化防止の面
からも重要な素材となっています。また、木造建築には、通気性や断熱性に優れるといった特徴があり、
居住空間の快適性を高めることができます。さらに、木材の持つ自然な質感や色合いを生かした建築物は、
美しく心地よい空間を提供することができます。これらの点から、木造建築は環境に配慮された持続可能な
建築として注目を集めています。

【デメリット】
一方で、木造建築にはいくつかのデメリットも存在します。まず、木材の価格は比較的高く、コンクリートや
鉄骨などの他の建材に比べて、建築費用が高くなる傾向があります。また、木材は湿気や虫害に弱いため、
適切なメンテナンスが必要です。防虫処理や防腐処理を定期的に行わなければ、建築物の寿命が短くなる
ことがあります。さらに、木材は耐火性や耐震性に欠けるため、大規模な空間や高層建築物には向かない
場合があります。

以上から、木造建築は環境に配慮された持続可能な建築として注目を集めていますが、建材の価格や
耐久性の問題といったデメリットも存在します。しかし、技術革新により、耐久性や耐火性・耐震性の
向上が図られているため、木造建築の利用が広がっているといえます。建築家やデザイナーにとっても、
木材の持つ自然な質感や色合いを生かした建築物は、デザイン性が高く魅力的な素材となっています。

また、木材の持つ個性的な質感を生かし、自然素材を使用することで、建築物の価値が高まるという
メリットもあります。
一方で、建築物の用途や地域の気候条件、耐久性などを考慮し、適切な建材を選択することが重要です。

最近では、環境に配慮した木造建築が注目され、木造住宅に限らず、オフィスビルや公共施設、商業施設
などでも木材を使用した建築物が増加しています。
木造建築に関する技術革新や、環境に配慮した建材の開発なども進んでおり、今後ますます木造建築の
需要が増加することが予想されます。

木造建築にはメリット・デメリットがありますが、建築物の用途や目的に合わせて適切な建材を選択し、
環境に配慮した持続可能な建築を実現することが大切です。木材の再生可能性やCO2吸収効果を生かした
環境に配慮した建築物は、今後も重要な役割を果たすことが期待されます。

まとめ

木造建築は、環境に配慮した持続可能な建築物として注目されています。木材は再生可能性が高く、
CO2吸収効果もあります。また、木材の個性的な質感を生かしたデザイン性の高さや、快適な空間を
提供するなどのメリットもあります。ただし、建材の価格や耐久性などの問題もあります。

自然素材で心地よく 〜環境に優しい木造建築〜

【今後の展望】

木造建築は、環境に配慮した持続可能な建築物として、ますます重要な役割を果たすことが期待されます。
技術革新や環境に配慮した建材の開発なども進んでおり、さまざまな分野で木材を使用した建築物が増加
しています。特に、大規模建築物においても木材の使用が増えていることから、木造建築に関する技術や
知見の拡充が進むことが期待されます。

【期待する取り組み】

今後も、環境に配慮した木造建築の推進が求められます。例えば、木材の再生利用や、森林の保全に
配慮した木材の調達、エネルギー効率の高い木造建築の設計、廃材の再利用などが挙げられます。
また、地域に合わせた木材の利用や、木造建築の普及に向けた啓発活動なども重要です。

木造建築は、環境に配慮した持続可能な建築物として、今後ますます注目されることが予想されます。
建築物の用途や目的に合わせて適切な建材を選択し、環境に配慮した持続可能な建築を実現することが
大切です。
木材の再生可能性やCO2吸収効果を生かした環境に配慮した建築物は、今後も重要な役割を果たすことが
期待されます。

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