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2024.08.30

台風被害の復旧方法と費用の目安:悪質業者を避けるためのポイント

こんにちは!
価格と性能を両方真面目に考える北九州の「地元で生まれ地元で育った工務店」
ハゼモト建設より建築と住まいの知識をお届けするブログコーナーです。

この度の台風で被害にあわれた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
近年多発する大型台風では屋根瓦が吹き飛ばされるなどの被害も多く、
台風後には家の中で、雨漏りしている箇所がないか入念にチェックすることが必要です。

雨漏りは屋根裏だけでなく、家財への被害や建物の基礎部の腐食を招き、住宅の強度を徐々に損なっていきます。
雨漏りくらいで済んでよかったなどと安心せずに、早めに適切な修理が必要です。
今回は台風の被害で雨漏りなどが発生した場合、二次災害を防ぐためにも、どのような対応をすれば良いのか説明していきます。

台風の影響で被害が拡大している場合は、最寄りの自治体に問い合わせて適切なアドバイスを受けてください。

台風被害の復旧方法と費用の目安:悪質業者を避けるためのポイント
台風被害の復旧方法と費用の目安:悪質業者を避けるためのポイント

被害状況の確認【北九州 新築・注文住宅】

被害状況の確認【北九州 新築・注文住宅】

危険がある場合は消防へ連絡

台風によって飛来物の落下や人的事故が起きた場合、または危険性がある状況には、消防(119番)に連絡して下さい。災害時には慌ててしまうこともあるでしょう。連絡して良いか迷った場合にも、消防に連絡して適切な対応を待つことが大切です。
また、台風で屋根に被害がある場合は、危険を伴いますので自分で処理せずに消防の指示に従うようにしましょう。

消防に連絡した後、まずは、被害状況を確認しましょう。危ない場所には近寄らないで、安全を確保しながら建物の被害についてチェックしてください。まずは、外から見て外壁や屋根に異常がないか確認します。家の中に入って大丈夫な場合は、雨漏りの有無と、どこから雨水が流れているか点検します。写真で被害状況を撮っておくと、後で修繕作業をする際に業者に説明しやすくなります。また、自宅周辺の被害状況について、近隣住民と情報交換をしながら、被害がさらに拡大しないように注意を促しましょう。

修理費用の目安

台風の被害を受けた場合、どれくらいの費用がかかるか事前に知っている方は多くないでしょう。しかし、被害で自宅が大変な中、修理金額まで気にしていたら気が滅入ってしまいます。一般的に火災保険で補償される範囲を知り、修繕費を積み立てておけば、もしもの時にも安心です。台風被害の修繕費相場と火災保険で補償されるケースについて、確認しておきましょう。

40坪ほどの戸建住宅の修理の相場

屋根補修1〜50万円
※足場が必要な時は足場代がかかります
棟板金・谷樋板金の修理3~15万円
※破損している箇所の数で価格は異なります
雨どいの修理1~15万円
※破損している箇所の数で価格は異なります
屋根材の交換100〜200万円
※屋根材の種類で価格が異なります
天井の雨漏り修理10~15万円
※腐朽の度合いで修繕の材料費が異なります
外壁の雨漏り修理5~50万円
※腐食の度合いで修繕の材料費が異なります
漆喰の打ち直し30〜50万円
※打ち直しの箇所や面積により異なります
外壁塗装+コーキング100〜190万円
※塗料の質で耐用年数と価格が異なります
ベランダの雨漏り修理3~25万円
※防水加工の種類で価格が異なります
窓サッシ・天窓の修理3~25万円
※足場が必要な時は足場代がかかります
屋上の雨漏り修理20~100万円
※防水加工の種類で価格が異なります
シロアリ駆除15~25万円
※補修工事、予防工事には追加の費用がかかります
〈40坪ほどの戸建住宅の修理の相場〉

雨漏りの被害が、建物の基礎部分の腐朽・腐食にまで至らないうちに、早めに修理することが、費用を安くおさえる一番のポイントです。
また、屋根の板金・コーキング・天窓・二階部分の外壁の修理は、足場を組んで外壁塗装をするときに一緒に実施しておきましょう。

費用を抑えるポイント

補修費用が大きくなるとしても、なるべく費用を抑えながら補修依頼する方法を5つ説明します。

1.複数の業者から見積もりを取る: 複数の業者から見積もりを取ることで、比較検討し、最適な業者を選ぶことができます。

2.火災保険を活用する: 台風被害によって屋根や外壁が破損した場合、火災保険で補償される可能性があります。

3.補助金の活用: 自治体によっては、台風被害を受けた家屋に対する補助金制度を設けている場合があります。

4.軽微な破損は自分で修理する: 軽微な破損であれば、自分で修理することで費用を抑えることができます。

5.業者選びを慎重に行う: 経験豊富な実績のある業者を選ぶことが重要です。

台風被害による屋根・外壁補修費用は、被害状況や修繕方法によって大きく異なります。
賢く費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取ったり、火災保険や補助金制度を活用したりすることが重要です。
また、業者選びも慎重に行ってください。地元の信頼できる業者に依頼しましょう。

火災保険を使うメリットとデメリット【北九州 新築・注文住宅】

火災保険を使うメリットとデメリット【北九州 新築・注文住宅】

火災保険を使うと、なんと言っても修理代金の一部が補償されますので、家計への負担を大きく減らすことができます。補償される金額は、保険会社や被害の度合いによって異なりますが、20万円から100万円以上が下りることもあり、工事費用の全額を賄えることもあるでしょう。

デメリットとしては、強いて言うなら、申請のための書類の準備などに手間がかかることや、補償金が実際に降りるまでには申請から1か月程度かかることが挙げられるでしょう。

屋根の被害ともなれば、雨漏りや瓦がずれて落ちるかもしれないなどの心配をしないといけません。
また、このような不具合は災害に限られたことだけではなく、長年の経年劣化による屋根の傷みからくることもあります。

家屋に被害が及ぶと、普段通りの生活ができなくなる可能性もあり、精神的にも負担がかかります。
また、修理費用も工面しなければならず金銭的にも厳しくなるでしょう。
そのために、定期的なメンテナンスは必要不可欠です。

悪質業者を避けるためのポイント【北九州 新築・注文住宅】

悪質業者を避けるためのポイント【北九州 新築・注文住宅】

出典:特殊詐欺情報局 by トビラシステムズ 災害に便乗した詐欺や悪質商法に注意!
出典:特殊詐欺情報局 by トビラシステムズ 災害に便乗した詐欺や悪質商法に注意!

住宅修理業界において悪質な商法が横行していることが問題となっています。
特に台風や大雨の後に、悪質な業者が被災した方を狙う傾向が確認されています。

台風や地震、竜巻などの自然災害ではその被害が大きくなればなるほど、その被害に乗じた便乗商法も発生します。
普段であれば、絶対に引っ掛からないようなことでも災害後の動揺や情報不足によって騙されてしまうわけです。

災害に便乗した詐欺被害は「19億円」

過去に災害が発生した際にも、便乗した詐欺や悪質商法が多発しました。
警察庁の発表によると、2011年の東日本大震災発生時、被災地を含め全国で確認された
震災に便乗した詐欺や悪質商法は、認知件数204件被害額は19億円にものぼったといいます。

出典:特殊詐欺情報局 by トビラシステムズ

かたり商法
「市役所の方から家屋点検に来ました。」「消防署の方から消火器の点検に来ました。」などと、官公署から来たかのような、紛らわしい言い方と服装で、リフォームの工事契約をしたり、消火器、ガス警報器などを売りつける。
かたり商法「市役所の方から家屋点検に来ました。」「消防署の方から消火器の点検に来ました。」などと、
紛らわしい言い方と服装で、リフォームの工事契約をしたり、消火器、ガス警報器などを売りつける。


これらの悪質業者は、飛び込み訪問をして、屋根修理等を勧める手法を使用しています。
何も知らずにそのまま契約をしてしまうと、高額な修理費用を請求されたり、不当な手数料を払わされたりする可能性があります。
悪質業者から身を守るためには、慎重にリサーチし、本当に必要な修理か、発注先として最適かなどを確認することが重要です。

被害に遭わないための5か条【北九州 新築・注文住宅】

被害に遭わないための5か条【北九州 新築・注文住宅】

①突然やってきて、点検!?

ご自身で依頼したわけでもないのに、突然押しかけて点検させるような業者には要注意です。
点検と称して自分で破損させ、その修理を提案するような悪質な業者もいます。

点検商法・危険商法「無料点検します。」等と言って家庭を訪問し(点検商法)、「屋根の瓦がずれていて危険だ。」「水道の水が汚染されており病気になる。」などと不安を煽り、工事契約をしたり高額の商品を売りつける(危険商法)
点検商法・危険商法「無料点検します。」等と言って家庭を訪問し(点検商法)、「屋根の瓦がずれていて危険だ。」
「水道の水が汚染されており病気になる。」などと不安を煽り、工事契約をしたり高額の商品を売りつける(危険商法)

②見積書はかならず書面で

点検商法に限らず、リフォーム・修繕工事の基本ですが、お見積書は必ず書面でもらいましょう。
最初は少額でも、次々と工事の提案をしてくるケースもあります。少額だからといって安心してはいけません。
また、見積もりは複数社に依頼して比較できれば尚いいでしょう。

③その場で契約しない

検討する時間を与えないように、契約を急かされる傾向にあります。
絶対にその場で契約しないようにしましょう。

④必ず身内(親族)に相談

高齢者がターゲットになりがちですが、必ず契約前に身内(親族)に相談しましょう。

⑤打ち合わせの記録を残す

トラブルの元になる「言った、言わない」を防ぐため、打ち合わせの記録を残しておきましょう。
複写式で双方がサインするものがベストです。

災害後でも冷静に。日頃からできる備え【北九州 新築・注文住宅】

災害後でも冷静に。日頃からできる備え【北九州 新築・注文住宅】

住まいに何か不具合があったときに相談できる「住まいのかかりつけ医」のようなところを持っておくといいでしょう。
不安な時には、ご家族や友人、知人に相談してください。
相談して、冷静になってから、考えるようにしましょう。

出典:2021年7月22日朝日新聞デジタル 災害便乗、悪質な修繕勧誘 わざと瓦はがす/車でついた傷も「台風被害」 熱海市も注意喚起
出典:2021年7月22日朝日新聞デジタル 災害便乗、悪質な修繕勧誘 わざと瓦はがす/車でついた傷も「台風被害」 熱海市も注意喚起


急に訪問してきた業者の言うことを鵜呑みにしないで、他の建築業者に見てもらうことも大事です。
病院で「セカンドオピニオン」を求めることがありますよね。同じようにお家のことも「セカンドオピニオン」として、建ててくれた住宅会社さん、工務店さんなど他の建築業者さんに見てもらいましょう。

突然訪れるような業者は要注意ですが、災害の後というのは、自宅の点検のタイミングとしてはおすすめですので、ぜひ安全確認後にご自身でもチェックしてみてください。

自然災害の後は悪質工事業者が訪問してくるタイミングとなります。弊社のご契約者でもこのような話を持ちかけられた方がいらっしゃいます。少しでも不安に感じたら単独で判断・契約はせずにお近くの家族やお付き合いのある保険代理店、長年付き合っている工務店などにご相談するのがいいと思います。
もちろんハゼモト建設でもそのような相談をお受けしておりますのでお気軽にご連絡ください。

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