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2023.07.11

新築マイホームの魅力と注意点:ハゼモト建設からのアドバイス

こんにちは!
価格と性能を両方真面目に考える北九州の「地元で生まれ地元で育った工務店」
ハゼモト建設より住まいと建築の知識をお届けするブログコーナーです。

今日は、新築マイホームの魅力と注意点についてお話ししたいと思います。
今回の話は、注文住宅を建てる立場の方々が、あまり伝えたく無いことをお伝えします。
なぜかと言うと、お客様に選択肢を自分の意思で選んでいただきたいからなのです。
家を建てるや購入するのは、人生でとても大きな選択肢だからです。

価格と性能を両方まじめに考える工務店として、数多くの新築住宅を引き渡して参りました。
そのお客様は、本当に家を建てて良かったと言ってくれております。
家づくりのパートナーに選んで頂けたことに、心から感謝し、嬉しくなる瞬間です。

しかし、一方で賃貸のままでいた方が良いとアドバイスをさせていただいた方々もおられます。
そのような方々へ向けたテーマが、これからの話になります。

日本では、結婚や子育てのステージに入ると、新築のマイホームを購入する人が多いですよね。
しかし、その前に賃貸という選択肢も考えてみる必要性も選択肢として持っておいてください。

新築マイホームの魅力【北九州 新築・注文住宅】

新築マイホームの魅力【北九州 新築・注文住宅】

新築マイホームの魅力は、自分の好みに合わせた間取りやデザインの家に住むことができること、
そしてローンを完済すればその家が自分の資産となることです。
現在の金利は非常に低く、大きな金額でも返済が可能な状況です。
例えば、auじぶん銀行で年利0.219%(2023年6月時点)で借りた場合、35年ローンでも総返済額は
それほど大きくならず、毎月の返済も家賃並みという方もおられます。

金利の違いによる総返済額の比較(借入金額4,000万円35年ローン)【北九州 新築・注文住宅】
金利の違いによる総返済額の比較(借入金額4,000万円35年ローン)

ローンには団体信用保険いわゆる団信が付加されていて、家計を支えている人に不測の事態が起きたとき、
その保障でローン残高がゼロになり、残された家族に家を残してあげることができます。

さらに、税金面でも年末の住宅ローン残高に対して0.7%の減税がされる「住宅借入金等特別控除」があり、
もしこの金利以下で借りることができればその減税が受けられている期間の支払利息の負担はなくなり、
さらに0.7%より低い金利で借りているなら減税分から支払利息を差し引いた分はプラスになる可能性があります。

賃貸の場合家賃は毎月支払っているだけとなるが、ローンは返済して完済後その家が資産として手元に残るという、
資産性があるのは確かです。

また、当然、賃貸ではできない自分好みの理想の間取りやデザインの家に住むことができるのは、
注文住宅の魅力です。

マイホーム購入の見落としがちなポイント【北九州 新築・注文住宅】

マイホーム購入の見落としがちなポイント【北九州 新築・注文住宅】

しかし、マイホームを手に入れることには、見落としがちなポイントもあります。

①教育資金や老後資金がなくなる
②初期費用やランニングコストがかかる
③減税を全額受けられるとは限らない
④住み替えが難しい

最近は金利が低く大きな金額を借りても支払利息を入れても総返済額が大きくならない上、住宅価格の
大幅な上昇により借入金額が大きくなっています。

特に、金利が低い今の時期には大きな金額を借りてしまうと、住宅価格の大幅な上昇により借入金額が
大きくなってしまう可能性があります。また、ローンの返済年数が延びてしまうと、退職後もローンの
返済が必要となり、老後資金を残せない可能性があります。

不動産価格指数(住宅)(令和4年5月分・季節調整値)【北九州 新築・注文住宅】
不動産価格指数(住宅)(令和4年5月分・季節調整値)

昔と比べて毎月の収入に占める返済割合はほとんど変わっていませんが、その代わり返済年数が延びる傾向にあります。

日経新聞によると、2000年の平均完済年齢が68.3歳だったところ、2020年の平均完済年齢は73.1歳となり、
60歳時点で平均1,300万円のローンが残っているカタチになります。

退職金がないと繰上げ返済できずに年金生活となっても返済が必要となったり、退職金があっても
ローンの繰上げ返済のために退職金を使ってしまい老後資金を残せなかったりしてしまう可能性も
考えておかなければなりません。

そして、マイホーム購入には以下のような初期費用とランニングコストとが大きくかかることも忘れてはいけません。

初期費用とランニングコスト【北九州 新築・注文住宅】

初期費用とランニングコスト【北九州 新築・注文住宅】

マイホーム購入時には、不動産取得税や融資事務手数料、登記費用などの初期費用が発生します。
これらはマイホーム価格の5~10%を占めることが多く、例えば4,000万円の家を購入する場合、
200~400万円の初期費用が必要となります。

また、マイホームを維持するためのランニングコストも忘れてはなりません。固定資産税や修繕費、
リフォーム費用などがこれに該当します。特にマンションの場合、大規模修繕等で修繕費が積立金に対して
不足する場合には、一括または分割で別途費用が発生することがあります。

住宅ローン減税の限度額と収入制限【北九州 新築・注文住宅】

住宅ローン減税の限度額と収入制限【北九州 新築・注文住宅】

2023年の住宅ローン減税は、年末の借入残高に対して0.7%の減税を受けられますが、その借入残高には
限度額が設けられています。また、合計所得金額が一定額を超えるとその年の減税は受けられない制度となっています。

さらに、支払っている所得税の金額によっては全額減税を受けられないこともあります。これらの点を
理解し、適切な資金計画を立てることが重要です。

2023年住宅ローン減税は、年末の借入残高に対して0.7%の減税を受けられますが、その借入残高には限度額が設定されています。

住宅ローン減税の限度額と収入制限【北九州 新築・注文住宅】
住宅ローン減税の限度額と収入制限

建物の種類により、借入限度額が変わり、省エネの基準を満たしていないと借入限度額が低くなる。
ここでは、国策としてZEHへと誘導されています。
また、2024年以降の入居(2023年までに新築の建築確認を受けた場合を除く)だと、省エネ基準を
満たしていない新築または買取再販住宅の建築または購入は借入限度額がゼロとなってしまいます。

また、借入限度額が3,000万円だとすると、借入金額が4,000万円だと借入限度額の3,000万円超の部分は
減税の適用がありません。

そして、収入の制限もあります。合計所得金額2,000万円を超えるとその年の減税は受けられません
(床面積40㎡以上50㎡未満は1,000万円)。

また、支払っている所得税の金額によっては全額減税を受けられないこともあります。
住宅ローン減税は基本的に所得税から減税するもので住民税からは9.75万円(または課税総所得金額等の5%)が
限度となっています。
例えば、減税額が3,000万円×0.7%=21万円だとしても、所得税が8万円、住民税が17万円だとしたら、
所得税から8万円、住民税から9.75万円の減税となり、還付されるのは17.75万円と21万円の減税を全額
受けられないことになります。

これらのリスクに対して、あらかじめ検討するべきポイントです。

無理のない資金計画を立てる【北九州 新築・注文住宅】

無理のない資金計画を立てる【北九州 新築・注文住宅】

安定した収入があれば銀行はお金を貸してくれますが、その本人の老後まで心配してくれる銀行はそうそうありません。
今後の日々かかる生活費、大型支出を想定した上で、将来の教育資金、老後資金、修繕・リフォーム費用を
きちんと残せる範囲内で住宅ローンを組むべきです。

新築を選んだ場合、無理のない資金計画を立てることが重要です。私たちはあなたの収入や生活費、
将来の教育資金や老後資金などを考慮に入れた上で、適切な資金計画を提案します。

リフォーム費用を貯めておく

マイホームを長く維持するためには、定期的な修繕やリフォームが必要です。これらの費用を見越して、
あらかじめ貯金をしておくことがおすすめです。

中古も念頭に

新築では予算オーバーになってしまうときは、中古住宅も一つの選択肢です。
私たちはあなたのニーズに合った中古住宅を提案し、リフォームのアドバイスも行います。

新築のメリットは、自分の好みに合わせて設計できることや、新築特有の清潔感を享受できることなどがあります。
一方で、初期費用やランニングコスト、住宅ローンの返済など、購入後の経済的な負担も大きいです。
私たちはこれらのメリットとデメリットを丁寧に説明し、あなたが最適な選択をするためのサポートをします。

予算オーバーになってしまうときは、中古住宅も選択肢【北九州 新築・注文住宅】
予算オーバーになってしまうときは、中古住宅も選択肢

賃貸のメリット【北九州 新築・注文住宅】

賃貸のメリット【北九州 新築・注文住宅】

一方、賃貸には家の住み替えを臨機応変にできるメリットがあります。子どもが巣立った後など、
ライフスタイルの変化に合わせて住まいを変えることが可能です。また、ローンによる教育資金や
老後資金の圧迫を避けることができます。

しかし、賃貸にもデメリットがあります。国や民間レベルで高齢者への賃貸契約を支援する施策が
進んでいるものの、高齢になったときの賃貸契約が難しくなることは否めません。

賃貸のメリットは、初期費用が比較的低く、住み替えが容易であることなどがあります。
一方で、自分の好きなようにリフォームすることが難しい、家賃が将来的に上がる可能性があるなどの
デメリットもあります。これらのメリットとデメリットを理解し、あなたのライフスタイルや将来の
計画に合わせた選択をするためのアドバイスを提供します。

ハゼモト建設では、お客様のライフスタイルに合わせた最適な住まいをご提案します。
ハゼモト建設は、新築と賃貸の選択に迷うあなたを全力でサポートします。
あなたのライフスタイルや将来の計画に最適な住まいを一緒に見つけましょう。

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