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2023.04.20

北九州の工務店が、高性能住宅の普及に積極的に取り組まない理由とは?

こんにちは!
価格と性能を両方真面目に考える北九州の「地元で生まれ地元で育った工務店」
ハゼモト建設より住まいと建築の知識をお届けするブログコーナーです。

高性能住宅やZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)が注目される中、多くの方が「なぜ工務店は
高性能住宅に取り組まないのか?」や「なぜZEHの普及率が低いのか?」と疑問に感じているかと思います。
実際、私たちの会社でも、お客様からよくこのような質問を受けます。

今回は、多くの工務店が高性能住宅やZEHに取り組まない理由やZEH率が低い原因について、
自社の事例を交えてお伝えしたいと思います。

高性能住宅とは【北九州 新築・注文住宅】

高性能住宅とは【北九州 新築・注文住宅】

まず、高性能住宅について説明します。高性能住宅とは、断熱性能や気密性能、省エネ性能などが高い
住宅のことを指します。通常の住宅に比べて、断熱材の厚みが増し、窓やドアなどの開口部に断熱性の
高いガラスが使用されたり、換気設備が整備されていたりするのが特徴です。

高性能住宅でエネルギー効率化 サステナブルな環境に優しい住宅とは

高性能住宅のメリットやデメリットについてもう少し詳しく説明したいと思います。

高性能住宅のメリット

(1) 環境負荷の軽減
高性能住宅は、断熱性能や気密性能が高いため、冷暖房のエネルギー消費量が低くなります。
また、太陽光発電などの自然エネルギーを活用することで、エネルギーの消費量を抑えることができます。
そのため、二酸化炭素の排出量が削減され、環境負荷が軽減されることがメリットです。

(2) 住み心地の向上
高性能住宅は、断熱性能や気密性能が高いため、室内の温度や湿度が一定に保たれます。
また、換気設備が整備されているため、室内の空気が清潔に保たれます。これにより、快適な住み心地を
実現することができます。

(3) コスト削減
高性能住宅は、断熱性能や気密性能が高いため、光熱費が削減されます。
また、高い耐久性を持っているため、メンテナンスコストも低く抑えることができます。
これにより、長期的にはコスト削減につながるメリットがあります。

高性能住宅のデメリット

(1) 建築コストが高い
高性能住宅は、断熱材や設備機器などのコストが通常の住宅よりも高いため、建築コストが高くなります。
そのため、建築費用が高くなることがデメリットとなります。

(2) 建築技術の要求水準が高い
高性能住宅を建てるためには、建築技術や設計力が必要です。
そのため、建築技術の水準が低い場合、高性能住宅を建てることが難しいとなります。

(3) メンテナンスの難しさ
高性能住宅は、断熱性能や気密性能が高いため、適切な換気が必要となります。
また、高性能住宅は、通常の住宅よりも密閉性が高いため、湿気の問題が起こりやすくなります。
そのため、適切なメンテナンスが必要となります。しかし、高性能住宅は、通常の住宅に比べて
技術的に高度な建築物であるため、メンテナンスの難しさがあるというデメリットがあります。

ZEHとは【北九州 新築・注文住宅】

ZEHとは【北九州 新築・注文住宅】

次に、ZEHについて説明します。
ZEHは、「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)」の略称で、日本においては
「ゼロエネルギーハウス」とも呼ばれます。ZEHとは、1年間のエネルギー収支がゼロになる住宅のこと
を指します。つまり、一年間に消費するエネルギー量と、自然エネルギーの発電量などにより得られる
エネルギー量が、ほぼ同じになるように設計された住宅を指します。

ZEHの目標は、地球環境に貢献することと、住み手に快適な住環境を提供することです。具体的には、
太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーを利用して、住宅内で使う電力をまかなうことができます。

高性能住宅やZEHに取り組まない理由【北九州 新築・注文住宅】

高性能住宅やZEHに取り組まない理由【北九州 新築・注文住宅】

では、なぜ工務店は高性能住宅やZEHに取り組まないのでしょうか?
その理由をいくつか挙げてみます。

(1) 高コスト
高性能住宅やZEHを建てる場合、断熱材や設備機器などのコストが通常の住宅よりも高くなるため、
建設費用が上がります。そのため、価格競争が激しい工務店では、低価格での提供が求められるため、
高性能住宅やZEHを取り入れることが難しいとされています。

(2) 建築技術の不足
高性能住宅やZEHを建てるためには、建築技術や設計力が必要です。しかし、工務店の中には、
高性能住宅やZEHの設計や施工に必要なスキルを持っていない場合もあります。
そのため、技術力が不足しているという問題もあります。

(3) 顧客のニーズ不足
また、高性能住宅やZEHは、エコロジー志向の高い人たちを中心に需要があるとされていますが、
まだまだ普及していないという事実があります。そのため、需要が十分にあるとは言い切れない
という問題もあります。

顧客のニーズ不足や需要不足は、高性能住宅やZEHに取り組む上で重要な課題です。
そのため、以下のような解決策が私たち工務店に求められていると感じています。

(a) 顧客のニーズを把握するための調査・アプローチ 顧客のニーズを把握するために、アンケート調査や
インタビュー調査を行い、顧客の声を聞き取ることが必要です。また、実際に高性能住宅やZEHを建てた
顧客の体験談や口コミを活用することで、ニーズに合わせた提案やアプローチを行うことができます。

(b) 高性能住宅やZEHのメリットを積極的にアピールする 高性能住宅やZEHのメリットを積極的にアピールし、
その魅力を伝えることで、需要の拡大につなげることができます。具体的には、省エネ性の高さや、
住み心地の向上、地球環境への貢献などを訴求することが重要です。

(c) 補助金や税制優遇などの政策を活用する 政府や自治体が実施する補助金や税制優遇措置を活用することで、
高性能住宅やZEHの建築費用を削減することができます。また、このような政策は、高性能住宅や
ZEHの普及を促進するために実施されるものであり、需要の拡大にもつながることが期待されます。

(d) 地域の特性に合わせた提案を行う 地域によっては、気候や風土の違いにより、高性能住宅やZEHに
求められる性能が異なる場合があります。そのため、地域の特性に合わせた提案を行うことで、
顧客のニーズに合わせた提案を行うことができます。

ハゼモト建設が高性能住宅やZEHに取り組む理由【北九州 新築・注文住宅】

ハゼモト建設が高性能住宅やZEHに取り組む理由【北九州 新築・注文住宅】

一方で、ハゼモト建設では、高性能住宅やZEHに取り組む理由を改めてまとめておきます。
具体的には以下のような点が挙げられます。

高性能住宅でエネルギー効率化 サステナブルな環境に優しい住宅とは

(1) 環境負荷の軽減
高性能住宅やZEHは、省エネルギー性が高いため、二酸化炭素の排出量が低くなり、環境負荷の軽減に
つながります。私たちは、地球環境を守るため、高性能住宅やZEHに取り組むことが重要だと考えています。

(2) 住み心地の向上
高性能住宅やZEHは、断熱性能や気密性能が高いため、室内の快適性が向上します。また、適切な換気設備が
整備されているため、室内の空気が清潔に保たれることができます。これにより、住み心地がよく、
健康にも配慮した住宅を提供することができます。

(3) 長期的な視野でのコスト削減
高性能住宅やZEHは、省エネルギー性が高いため、光熱費が削減され、長期的にはコスト削減につながります。
また、高性能住宅やZEHは、高い耐久性を持っているため、メンテナンスコストも低く抑えられます。

以下に、具体的な事例を紹介します。

(a) 光熱費の削減によるコスト削減
例えば、太陽光発電を導入したZEH住宅では、一年間の電力需要を自己生産でまかなうことができます。
そのため、光熱費がほぼゼロになることが期待されます。また、高性能住宅では、断熱性能や気密性能が
高いため、冷暖房費を抑えることができます。これらのメリットにより、光熱費が削減され、長期的には
コスト削減につながります。

(b) 高い耐久性によるメンテナンスコストの削減
高性能住宅やZEHは、建築材料や設備機器などに高い基準が求められるため、耐久性が高いことが特徴です。
例えば、太陽光発電パネルは、20年以上の寿命が期待されます。また、断熱性能や気密性能が高いため、
湿気や劣化による建物の劣化も抑えられます。これらのメリットにより、メンテナンスコストが削減され、
長期的にはコスト削減につながります。

以上のように、高性能住宅やZEHは、省エネルギー性が高く、耐久性が高いため、光熱費やメンテナンスコストが
削減され、長期的にはコスト削減につながります。

ハゼモト建設がSDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでいることが、高性能住宅の提供や、
省エネ、コスト削減につながっているのです。

ハゼモト建設が取り組むSDGs【北九州 新築・注文住宅】

ハゼモト建設が取り組むSDGs【北九州 新築・注文住宅】

(1) 地球環境への貢献
ハゼモト建設は、高性能住宅やZEHの提供により、省エネルギー性の高い住宅を提供することで、
地球環境への貢献を目指しています。また、リフォームにおいても、既存住宅の断熱性能や気密性能の
向上に取り組むことで、エネルギー消費量の削減に貢献しています。

(2) 地域社会との協働
ハゼモト建設は、地域社会との協働を大切にしており、地域のイベントやコミュニティ活動に積極的に
参加することで、地域社会とのつながりを深めています。また、地元の職人や協力会社との連携強化により、
地域経済の発展にも貢献しています。

(3) 社員の働き方改革
ハゼモト建設は、社員の健康や働き方改革にも力を入れています。
また、社員のスキルアップのための研修など、社員の成長を支援する制度も整備しています。

(4) 建築資材のリサイクルや再利用
ハゼモト建設は、建築資材のリサイクルや再利用にも取り組んでおり、廃材の分別やリサイクル業者との
協力など、環境に配慮した施工を行っています。

以上のような取り組みを通じて、ハゼモト建設はSDGsの達成に貢献しています。
今後も、社会に貢献する企業としての取り組みを積極的に展開していきます。

いかがでしたでしょうか。
今回は、多くの工務店が高性能住宅やZEHに取り組まない理由やZEH率が低い原因について、
自社の事例を交えてお伝えしました。

高性能住宅やZEHは、環境負荷の軽減や住み心地の向上、コスト削減など、多くのメリットがありますが、
その一方で高コストや建築技術の不足、顧客のニーズ不足などの問題もあります。

高性能住宅でエネルギー効率化 サステナブルな環境に優しい住宅とは

ハゼモト建設は、環境負荷の軽減や住み心地の向上、コスト削減などのメリットを重視し、高性能住宅や
ZEHに取り組んでいます。今後も、地球環境やお客様のニーズに配慮し、高品質な住宅を提供していくことが、
私たちの使命だと考えています。
価格と性能を両方まじめに考える工務店として、高性能住宅の普及にこれからも積極的に取り組んで参ります。

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