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家づくりコラム
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2022.10.06
変わる住まいと暮らしのニーズ
こんにちは!
価格と性能を両方真面目に考える北九州の「地元で生まれ地元で育った工務店」
ハゼモト建設より家づくりの役に立つ家づくりコラムです。
住まいに求められるものはこの2年で大きく変わり、脱炭素社会の実現へ向けても
住宅の考え方は変化する一方です。
「住宅を建築中」「住宅取得を検討中」の男女600人にアンケート調査をし、
求められる住宅のニーズと高断熱住宅にして何がよかったと感じているのかを探った
アンケート結果をご紹介します。
今回は実施されたアンケートの結果を参考にさせていただきながら注文住宅購入者の実態を
見てみたいと思います。
INDEX
日本が国際的に掲げている脱炭素社会の実現目標について
どのくらい理解していますか?【北九州 新築・注文住宅】
詳しく理解している人は1割程度ですが、「ある程度は理解している」まで含めると
半数以上が「脱炭素」というワードと内容を認識しています。
住宅の省エネ化との関連性も53.8%が認知していました。
日本の既存住宅の約9割が省エネ基準を未達成
住宅には大きなCO2削減ポテンシャルがあるにもかかわらず、日本の住宅の高性能化は遅れています。
夏に高温多湿となる地域の多い日本では、昔から住まいの通気性に重きが置かれており、
冬は局所的に置かれた暖房器具で寒さをしのぐ、というのが常でした。
現代においても住宅の断熱性能はおしなべて低く、冷暖房をつけてもなかなか効かない……
といったエネルギー効率の悪い状態となっています。
実に、日本の住宅ストックの約9割が、現行の省エネ基準を満たしていないのです。
当然、これらの住宅では、環境負荷も高くなります。
CO2の排出を抑えるためには、省エネ基準に満たない多くの住宅に対し、それぞれの地域に
見合った形で高性能化を進めることが大きな課題であり、対応が急がれます。
(LIXIL 脱炭素社会の実現に向けた住宅の高性能化についてより抜粋)
コロナ禍(ステイホーム)で住生活に影響があったものは?【北九州 新築・注文住宅】
コロナ禍(ステイホーム)で住生活に影響があったものは?【北九州 新築・注文住宅】
40.0% 家で過ごす時間が増えたせいで、光熱費が高くなった。
32.0% 家の間取りや性能が原因で、家で過ごしているとストレスを感じた。
29.7% 以前よりもものが増え、片付かなくなった。
29.2% 家で食事する機会が増え、キッチン(空間)の使い勝手の悪さを感じた。
28.8% 家族がリビングに集って一緒になにかをする、会話する時間が増えた。
27.8% 子供を気兼ねなく安全に遊ばせることができるスペースが必要だと感じた。
24.3% 音(家庭内、近隣からの)が気になった。
16.8% 在宅勤務を行ったが、家の間取りのせいで効率が上がらなかった。
14.3% 家庭で自宅の庭やデッキ、バルコニー等で過ごす時間が増えた。
11.5% 家のなかでハンドクラフトやDIYなどものづくりをする時間が増えた。
0.3% その他
15.0% あてはまるものはない
家で過ごす時間が増えたこともあり「光熱費が高くなった」が最多でした。
厳しい夏の冷房費の負担を感じた人も少なくないはず。
朝晩の冷え込みからヒーターや電気毛布などを使い始める季節です。日常的に光熱費が
最も高い季節ですが、そこに加えコロナ禍ではリモートワークやステイホームなど、
家にいる時間がより長くなっています。
ENECHANGE株式会社が2022年2月に759名を対象に行った調査結果を見ると
「コロナ禍前より電気代が高くなった」と答えた方は約7割に上ります。
また、在宅勤務のリモート手当でカバーできていないと答えた方は約5割です。
そのなかには電気代を節約したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
間取りや性能が原因でストレスを感じたという回答が次に多かったことからも、
高性能住宅の認知と需要が増えていることがうかがえます。
住まいを決める際に重視する優先度が高い3つは?【北九州 新築・注文住宅】
性能の優先度が価格を上回っているのが最近の傾向です。
住宅情報メディア「新建ハウジング」2020年のアンケートでも、「住宅購入時に重要視したポイントは?」
「長持ちする」が52.3%、「寒くない・暑くない」が52.2%、「地震が来ても倒れない」が52.0%と、
いずれも住宅性能に直結するポイントが上位3つを占めていました。(すでに高性能住宅に住んでいる
「2年以内に持ち家を購入した男女」計600人を対象)
これまで住宅業界では「一般の住まい手は住宅性能への関心が薄い」とよく言われていましたが、
イメージを覆す結果になりました。以前に比べ、住宅自体の性能を重視する方が多くなってきています。
断熱性・気密性の高い住宅は、住環境面だけでなく、健康面や資産価値の面などでもメリットが
挙げられますが、何より季節を問わず快適に過ごせる住まいであることが重要なポイントと言えます。
快適性の高い新築・注文住宅を建てたいならば、広さや間取り、デザインだけでなく、
断熱性と気密性も重視した家づくりをされることをおすすめします。
高断熱住宅にする決め手になったことは?【北九州 新築・注文住宅】
暖かさや涼しさがダントツ1位ですが、「災害などへの備え」が第4位になっていることに注目。
冷暖房が止まっても急激な温度変化がないのは高断熱住宅の魅力の一つです。
4位 寝起きが楽になった 30.4%
5位 家事が楽になった 28.0%
これに続いたのは…
体調を崩しにくくなった 20.4%
家に人を招く機会が増えた 18.0%
育児が楽になった 13.2%
コミュニケーションが円滑になった 11.9%
花粉症の症状が軽減した 8.9%
荷物が減った 8.7%
日本の住宅では約60%もの人が、家の中で「寒さを我慢」しているというアンケート結果もあります。
「寒い」と感じていても、暖房費を抑えるために重ね着でしのいでいるという人が多く、中には
「猫を抱いて暖をとる」「家の中でスキーウェアを着る」というユニークな寒さ対策を実践している人も…。
みなさん創意工夫で寒さに対抗していますが、やはり住宅の高断熱化が大切であることは明らかなようです。
高断熱住宅で「特にここがよかった」「楽になった」と思うことは?【北九州 新築・注文住宅】
このほか、高断熱住宅で「特にここがよかった」「楽になった」と思うことは?(複数回答可)
冬の寝具が大幅に減った 赤ちゃんの泣き声や子供が騒いでも気にしなくなった 年中薄着になって肩こりが軽くなった 湿気が明らかに減ってカビが生えない 足先が冷えることがなくなった 部屋干しで洗濯物が十分乾く 窓の性能がいいので、結露や外気温の影響が少ない 冷暖房を切った後も室温が一定のまま持続する 体温が上がった 家での行動範囲が広がった ヒートショックの可能性がなくなった
いかがでしたでしょうか?
今回は住宅のニーズと高断熱住宅についてのアンケート結果をご紹介しました。
工法や素材によって差はありますが、建築コスト全体に占める高気密・高断熱の割合は決して大きくありません。
「ライフサイクルコストに注目!」でもご紹介しているとおり、電気代の大幅な節約や冷暖房機器の修理・交換コスト、
さらに医療費など住まいと人にまつわるコスト全体を考えて、的確な断熱性能を確保したいものです。
家づくりでは『もっとこうできたのにということはあっても、ここが気に入らないというところはない』
これが重要です。
立地や間取りと同じように、注文住宅の断熱性能についても家族みんなで話し合って
みんなが納得するいい家をつくりましょう。
北九州の高気密・高断熱住宅 ランニングコストを考えた家づくりはハゼモト建設へお任せください。