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家づくりコラム

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2022.04.26

【高性能住宅のプロが教える】住宅の気密性、高気密住宅の必要性とメリットとデメリット

こんにちは。

価格と性能を両方真面目に考える北九州の「地元で生まれ地元で育った工務店」
ハゼモト建設の河野です。

マイホームを購入する際に、間取りやデザインに拘りたいと考えている人は多いと思います。

そうした夢や希望を叶えていきながら、その住宅の中で「快適に過ごせるか」という点を
しっかり考えて採用する事も重要なポイントになります。

冬の寒さや夏の暑さが厳しい時でも快適に生活するためには、断熱性能と併せて
「どれだけ隙間が無い家か」を表す「気密性」にも配慮することが欠かせません。

今回は、気密性の基本的な知識の他に、気密性の高い家にするメリットと
デメリットについて解説していきます。

気密性の高い住宅とは?

気密性の高い住宅とはどのような住宅なのでしょうか?

気密性の高い住宅とは、できるだけ隙間をつくらないように建てられた家のことです。
住宅性能上ではC値(相当隙間面積)という、家の延床面積に対して、隙間面積が
どれだけあるかの割合で示される値で表示します。

C値(相当隙間面積)=家の隙間面積(㎠)/家の延べ床面積(㎡)

分かり易く120㎡の延床面積の住宅で例を上げると、

昭和の家はC値が【15㎠/㎡】前後です。これは、隙間面積が1,800㎠になり
1辺が42㎝の正方形の大きさです。

最近の建築物省エネ基準に基づいて建築された家はC値が【5㎠/㎡】位と言われています。
これは、隙間面積が600㎠になり1辺が24㎝の正方形の大きさです。

気密を確保する事を考えて建築した家はC値が【1㎠/㎡】以下になります。
これは、隙間面積が120㎠以下で、1辺が11㎝以下の正方形の大きさです。

実際に大きさを比較して頂くと分かると思いますが、住宅の気密性を上げると隙間が
少なくなるので、それに準じて隙間風が入らない家が出来るため、
快適に生活できる環境を整えやすくなります。

気密性が高い住宅が必要な理由4選

なぜ気密性が高い住宅が必要になるのか?その理由は、概ね次の4つに集約されます。

気密性が高い住宅が必要な理由①:省エネ性を高める

気密性が低いと上で述べたように、隙間面積が大きくなり外気が室内に侵入しやすいので、
夏は暑く、冬は寒い家になります。このような家では、冷暖房器具を設けても充分な効果が
得られず電気料金がかさんでしまいます。

これに対して、気密性の高い住宅は室内の空気が漏れにくく外気も侵入しにくくなるため、
省エネルギーで快適な住環境の確保
がしやすくなります。

気密性が高い住宅が必要な理由②:断熱性能を向上させる

断熱材は外気と室内の気温差を維持するためのもので、風を防ぐためのものではありません。

ですから隙間が大きいと簡単に室内へ風の侵入を許してしまいます。
これでは、せっかくの断熱性能を十分に発揮する事が出来ません。

気密性を高める事で風そのものをシャットアウトできるので、断熱材が本来の性能を
発揮できるようになります。

ここで分かるように、気密性と断熱性には密接な関係がある為、断熱性能を上げる事と
気密性を上げることはセットで考える事が重要
です。

気密性が高い住宅が必要な理由③:結露を防止する

冬の寒い時期は、屋外と室内の気温差が大きく、室内の湿気が結露して
窓枠やガラス部分に結露が発生します。また、壁内でも結露が発生すると
カビが発生したり建材の腐食をもたらし、住宅を劣化させる要因となります。

気密性を高めることで、室内の湿気が壁内に流入することを防ぎ住宅の老朽化を防止できます。

気密性が高い住宅が必要な理由④:嫌悪臭の発生を防ぐ

室内には、水蒸気や二酸化炭素、匂い成分などの様々な物質が漂っています。

これらを定期的に屋外へ排出するために換気が必要になりますが、住宅内に
気密性の高い場所や低い場所が混在していると、換気が効率よく行えなくなります。

すると室内の物質が溜まってしまい、嫌な臭いがが発生する場合があります。
住宅の気密性を均一に高くすると、このような換気のバラツキを防ぎ
嫌な臭いの発生を防ぐことが可能
になります。

気密性を均一に高くすると、換気効率がアップ
気密性を均一に高くすると、換気効率がアップ

高気密住宅のメリット4選

住宅の気密性を高める必要性はご理解できたかと思います。
では、高気密住宅のメリットは何でしょうか?

高気密住宅のメリット①:【省エネ性】冷暖房効率の上昇

気密性が高い住宅は、室内の空気が外に逃げないため、
効率的に空調の風を室内に行きわたらせることが可能です。

夏は冷房の設定温度をそれほど低くする必要が無く、冬も暖房設備の
過度な使用を避ける事が可能です。そのため、一般的な住宅と比較して
省エネルギー化が実現しやすく、光熱費の節約につながります。

前回のコラムで開設したように、電気料金の上昇が見込まれますから、
光熱費の節約に関しては大きな効果が出てくると考えられます。

高気密住宅のメリット②:【快適性】ヒートショックの予防

気密性の高い住宅は、空調設備のない廊下、洗面脱衣室、トイレなどでも
気温差を和らげてくれます。特に冬はこうした水廻りは底冷えするので、
特に高齢者や生活習慣病などの持病がある場合は、暖かい居室から
急に寒い場所に移動したときにおこる「ヒートショック」のリスクを軽減できます。

ヒートショックとは、欠陥が寒さで収縮して血圧が一気に上がり、
意識を喪失したり心筋梗塞を引き起こしたりする症状の事です。

気密性の高い住宅で、更に床下エアコン等を採用すると
こうした快適性を更に高める事が出来ます。

高気密住宅のメリット③:【空気の鮮度を保つ】外気の汚染部物質の流入を防止できる

気密性が高いことで外気の流入を防ぐことができるため、大気中の花粉や汚染物質(PM2.5等)
の流入を抑えて、空気の鮮度を維持する事が可能になります。

高気密住宅のメリット④:【施工精度の高さ】遮音性を確保できる

気密性の高い住宅は、性能の高い素材を使用したり、精度の高い丁寧な施工が必要になります。
しっかりとした施工をしている事から、隙間も減るので遮音性が高くなります。自動車や電車、
近隣の生活音などをシャットアウトできるので、静かな生活空間の確保が実現できます。

高気密住宅のデメリット3選

高気密住宅のデメリット①:換気や空調設備の充実が必要

気密性が高いということは、換気を適切に行わなかったり、空調設備を使用しないと
室内の空気が滞りやすくなります。しっかりとした換気計画を立てることや
24時間換気を行うことで快適な状態を維持しやすくなります。

気密性能が高くなればなるほど、キッチンのレンジフードやお風呂の様に換気計画の対象外
となっている換気扇を作動させた場合に、負圧が発生して玄関ドアが開きにくくなる可能性
があることもデメリットになるかもしれません。

高気密住宅のデメリット②:シックハウス症候群への対策

シックハウス症候群とは、建材に使われている塗料や接着剤が発生する化学物質によって
引き起こされる、めまいや頭痛などの症状の事です。化学物質よる処理は、シロアリ被害から
住宅を守りために必要な対処とされているので、通常の住宅でも起こりえる症状ではあります。

ただ、高気密住宅では一般住宅よりも化学物質が室内にとどまりやすくなる可能性が
大きいため、しっかりとした換気計画が必要です。

高気密住宅のデメリット③:気密試験をしなければ、気密性能が分からない 

断熱性能(Ua値)は、断熱材の種類や厚み、窓の断熱性能等を
細かく計算して算出するので、計算で確認することが可能です。

気密性能は、気密測定器を設置して気密検査を行う事で各住宅それぞれの数値が判明します。
ですから、高気密住宅を考える時は気密試験を行う事を念頭に入れなければ、本当の意味での
高気密住宅とは言えない可能性があります。

気密測定器を設置して気密検査を行います
気密測定器を設置して気密検査を行います

まとめ:間取り・デザインの拘り以上に気密性・断熱性の配慮が重要

ここまでご説明してきたように、気密性の高い住宅は、現在の住環境や電気代の高騰といった
外的要因から考えて様々なメリットがあり、快適な住環境を維持しやすい機能性があります。
省エネルギーで換気性の良い高気密住宅は、室内の空気を快適に調整しやすいので、夏の暑さ、
冬の寒さ、気温差が厳しい時期に発生する様々な健康リスクを低減できます。

一方で気密性が高いため、換気計画をしっかりと行い、シックハウス症候群への対策を行う事を
重視しなければなりません。

憧れのマイホームを購入する際には、間取りやデザインに拘ることも重要ですが、それ以上に
購入後の快適な生活を確保するために、気密性・断熱性をしっかりと考える事がとても重要な
ポイントです。

私どもハゼモト建設株式会社は、北九州都市圏に施工エリアを限定して、お客様のご要望に
しっかりとお応えすると共に、価格と性能を真剣に考えてコスパの良い住宅をご提案しています。
北九州都市圏でのお家づくりは、ハゼモト建設株式会社にお任せください。