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家づくりコラム

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2022.08.26

共働き夫婦の住宅ローンの共有名義とは?メリット・デメリットを解説します

こんにちは!
価格と性能を両方真面目に考える北九州の「地元で生まれ地元で育った工務店」
ハゼモト建設より家づくりの役に立つ家づくりコラムです。

マイホームを購入や注文住宅を新築する際は、住宅ローンを利用する方がほとんどです。
共働き夫婦のように、ご家庭によっては住宅ローンを共有名義にするケースがあります。
では、住宅ローンを共有名義にすることでどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
今回は、住宅ローンの「共有名義」の仕組みやメリット・デメリット、3つの注意点などについて
解説します。

​□住宅ローンの「共有名義」とは?【北九州 新築・注文住宅】

住宅ローンの共有名義(ペアローン)とは?【北九州 新築・注文住宅】
住宅ローンの共有名義(ペアローン)とは?

住宅ローンの共有名義(ペアローン)とは?【北九州 新築・注文住宅】

住宅ローンの「共有名義」とは、夫婦の収入を合わせて(収入合算)、共同の名義で
住宅ローンを組むことを指します(ペアローン)。
夫婦で住宅を購入・新築するため、1つの不動産でも所有権は夫婦の2人になります。

例えば、5,000万円の物件で、夫が3,000万円、妻が2,000万円の割合でそれぞれがローンを
負担するケースでは、夫の持分割合は5分の3、妻の持分割合は5分の2となります。

また、不動産を購入・新築すると、所有権や抵当権などを第三者に主張するために
登記手続きが必要です。

例えば、Aが自己の所有する建物をBとCに譲渡した場合、Cが先に代金を支払ったとしても、
Bが登記を備えていれば、所有権をCに主張することができるのです。
このように登記を備えた方が権利を主張することができるため、登記手続きが必要となるのです。
持分割合は、登記簿謄本(登記事項証明書)にも表示されます。

一方で単独名義とは、夫婦のどちらか1人が住宅ローンを組み、物件の登記も契約した
本人のみの名義となっているケースです。
例えば、夫のみが住宅ローンを組み、物件の登記名義も夫である場合です。
専業主婦のご家庭では単独名義で住宅ローンを組むのが一般的です。

□住宅ローンの「共有名義」におけるメリット・デメリット【北九州 新築・注文住宅】

住宅ローンの共有名義(ペアローン)におけるメリット・デメリット【北九州 新築・注文住宅】
出典:suumo ペアローンで住宅購入

住宅ローンの共有名義(ペアローン)におけるメリット・デメリット【北九州 新築・注文住宅】

*メリット① 住宅ローンの借入額を増やせる

借入額の融資判断の一つとして、額面年収に対し何倍程度の借入ができるかを示す
「年収倍率」があります。借入額は一人で借入するより、夫婦の共有名義で借入する方が
借入額を増やすことができます。
そのため、物件購入の予算引き上げや自己資金を多く準備することが可能です。

*メリット② 名義人それぞれが住宅ローン控除を受けられる

住宅ローン控除とは、年末時点のローン残高1%を入居時から10年間にわたり、
所得税などから控除される制度です。(期間は条件等による・控除上限あり)
夫婦の共有名義で住宅ローンを組むと、それぞれ住宅ローン控除を受けられます。
したがって、一人でローンを組むよりも還付金を多く受け取ることができるでしょう。

*メリット③ 相続税を減らせる可能性がある

夫婦のどちらか一方が亡くなった場合、所有する不動産は相続の対象となります。
持分が半分ずつであれば、相続税の評価額半分となり、相続税を減らせる可能性があります。

*デメリット①どちらかの収入が減ると返済が厳しい

住宅ローンの「共有名義」におけるメリット・デメリット【北九州 新築・注文住宅】
住宅ローンの「共有名義」におけるデメリット

共有名義で住宅ローンを組む場合は、二人の収入を前提とした借入額・返済額を決定します。
したがって、どちらかの収入が減った場合は返済が厳しくなります。
急な転勤や転職、病気などで収入が減少する場合もあるかもしれません。
最近では、コロナ禍で収入が激減するケースもあります。

*デメリット② 売却に手間がかかる可能性がある

所有する物件や住宅ローンが共有になっている場合は、全員の承諾を得なければなりません。
よって、共有名義であれば、単独名義より売却する手間と時間がかかるのです。
もしも離婚することになり、離婚時に共有名義の不動産を所有している場合は、連絡がつきにくい、
話し合いに応じないなど、売却がスムーズに進まないケースが多くあるので注意が必要です。

□状況に応じてローンを考える【北九州 新築・注文住宅】

状況に応じてローンを考える【北九州 新築・注文住宅】
状況に応じてローンを考える

状況に応じてローンを考える【北九州 新築・注文住宅】

*正社員

正社員は、夫のみ、連帯保証型、連帯債務型、ペアローンなど、いずれのローンも利用可能です。
ただし、夫の単独名義以外を選択する際、妻の産休・育休が可能であるかなどもポイントとなります。
妻の職場環境がよくなければ収入が安定せず、住宅ローンの支払いが厳しくなる可能性もあります。
ペアローンを組む際は、妻の収入が激減するなどの状況変化があれば返済が難しくなります。

*契約社員や派遣社員

契約社員や派遣社員の場合は、収入が安定していないと判断される場合が多く、ペアローンの
審査は、通らない可能性が高いです。どちらかが解雇されると、さらに状況が厳しくなります。

*パート社員

パート社員では、妻が夫の扶養内で勤務している場合が多く、収入が低いため、ペアローンの
審査は通らないでしょう。そのため、夫の単独名義または収入合算することになるでしょう。

*専業主婦

専業主婦では、夫の単独名義にするのみで、その他の選択肢は厳しいです。

□住宅ローンの「共有名義」における3つの注意点【北九州 新築・注文住宅】

住宅ローンの「共有名義」における3つの注意点【北九州 新築・注文住宅】
住宅ローンの「共有名義」における3つの注意点

住宅ローンの「共有名義」における3つの注意点【北九州 新築・注文住宅】

*持分を考える

出資割合が「夫2:妻1」にもかかわらず持分を「夫1:妻1」の割合にすると、夫が妻に
6分の1の割合分を贈与したとみなされ、贈与税が課されてしまいます。

例えば、4,500万円の家を購入するケースで考えてみましょう。
夫は3,000万円の住宅ローンを、妻は1,500万円の住宅ローンを組んで家を購入したとします。
この場合、出資の割合が夫2:妻1なら、持分の割合も夫2:妻1にする必要があります。
もし、持分の割合を夫1:妻1にすると、750万円分を夫が妻に贈与した扱いになり、課税対象となります。

*「年収負担率」を考える

一般的に年間の返済額が年収の30〜35%が基準とされています。無理のない年収負担率は25%程度です。
夫の収入を補うため妻と収入合算をするケースでは、年収負担率を25%〜35%に収めるのが無難でしょう。

*妻の収入がなくなったことにより「贈与」とみなされないよう注意が必要

収入合算やペアローンは、妻が継続して働いてることを前提としています。出産や育児で離職するなど、
収入が減り住宅ローンの返済が難しくなれば、夫が代わって返済することになるでしょう。
ところが、妻のローンを夫が返済すると贈与とみなされるため、持分を変えるなどの対応が必要です。

□まとめ

今回は、住宅ローンの「共有名義」の仕組みやメリット・デメリット、3つの注意点などについて
解説しました。共有名義で住宅ローンを組む際は、収入状況や働き方に応じて返済計画を立てましょう。

北九州市の工務店「ハゼモト建設」では、住宅ローンアドバイザーが在籍しています。
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ぜひハゼモト建設ショールームにお越しください。

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