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家づくりコラム

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2022.04.05

【高性能住宅のプロが教える】基礎断熱と床板断熱のメリットとデメリット

こんにちは。

価格と性能を両方真面目に考える北九州の「地元で生まれ地元で育った工務店」
ハゼモト建設の河野です。

家づくりを検討されている皆さんは、家づくりの使用に関して
「床断熱」・「基礎断熱」というワードを耳にされたことがありませんか?

近年、地球温暖化対策や健康に対する関心が高まり住宅の高気密・高断熱化が
新築時の重大な要素となってきています。断熱は家の暖かさに直結するので、
皆さんの関心も高いのではないでしょうか?

今日は、「基礎断熱」と「床断熱」の違いとそれぞれのメリット・デメリットを
紹介しますので、高気密・高断熱住宅に関心のある方は、最後まで目を通してください。

「基礎断熱」と「床断熱」の違いとは?

「基礎断熱」と「床断熱」の大きな違いは、床下の空間を
部屋の中と考えるか、部屋の外と考えるかです。

日本の建築は、地面に穴を掘ってそこに柱を立てる堀立という住居からはじまって、
床下の湿気と白蟻被害との戦いで進化してきました。

床下を湿気や白蟻被害から守る効果的な術として床下は常に外気が
入れ替わる外部空間(部屋の外)であることが求められてきました。

また、昭和や平成前期の頃までの住宅の多くが、建物の壁に沿って
コンクリートを打つ布基礎が主流でしたから、床下には地面が露出しており、
床下=部屋の外になり床断熱という考え方しかできませんでした。

今は、ほとんどのハウスメーカー・工務店が床下全体にコンクリートの土間を打つ
ベタ基礎を採用してますので、床下も部屋の中と考える基礎断熱という方法を
施工する事が可能になりました。

「床断熱」とは?

「床断熱」とは、床下は部屋の外という考えで床のすぐ下に断熱材を施工する方法です。

この場合、床下に湿気がこもるのを防ぐために通気が取れるようにしています。
昔の住宅だと基礎に通気口がありますが、今は基礎と土台の間に通気部材
(基礎パッキン)を入れる工法が主流になっています。
多くの住宅会社では、この「床断熱」が採用されています。

それでは、「床断熱」におけるメリット・デメリットをご説明します。

基礎断熱と床板断熱のメリットとデメリット
基礎断熱と床板断熱のメリットとデメリット

「床断熱」のメリット

・「床断熱」のメリット①・・・コストが安く、施工方法が
確立されている事から安定した品質が期待できる

古くからある工法であり、職人さんも慣れている事から勘所を
抑えている方が多いです。そして、コストも抑えられます。

広く普及するには、やはり施工性・コストが重要なポイントです。

・「床断熱」のメリット②・・・白蟻に対する心配が少ない

白蟻の特徴として、湿気のある場所を好み光や風を嫌います。
「床断熱」は、基礎と土台の間に基礎パッキンという部材を用いて、
床下の空気が動くようになっています。

こうする事で、床の下を乾燥させることとと空気を動かす事で
白蟻が苦手とする空間をつくります。

「床断熱」のデメリット

・「床断熱」のデメリット①・・・断熱性・気密性の確保に限界がある

床下への配管部やユニットバス周りの気密処理を丁寧に施工する必要があります。
また、床には根太や大引きといった構造体力を担う部材がグリット状に配置されています。

それらを避けながら断熱材を入れていかなければならないこと、根太や
大引きが木材であり、断熱材以下の断熱性能しか持ち得ていない事から
熱境ができていまい、断熱性能に上限がでます。

さらに断熱性能を有効に働かせる為には気密が重要となりますが、
これら構造部材とそれらを避けながら断熱材を充填するという
複雑な施工によって機密性能にも限界が出てきます。

・「床断熱」のデメリット②・・・基礎コンクリートの温度影響を受けやすい

冬場は、外部から入り込んだ空気が基礎コンクリートをガンガンに冷やします。
その基礎コンクリートの冷気が室内に入り込む場合があります。

夏場は床下が外気温より低くなり、コンクリートはヒンヤリしていますので、
夏の暖かくて湿った空気が触れる事で、結露を発生させる可能性があります。

「基礎断熱」とは?

「基礎断熱」とは、床下も部屋の内部という考え方で断熱をする施工方法です。
「床断熱」よりも高い断熱性・気密性を得ようと考えられました。

「基礎断熱」には、大きく分けて基礎の外側に断熱材を施工する
「基礎外断熱」と基礎の内側に断熱材を施工する「基礎内断熱」
2種類があります。

それでは、「基礎断熱」のメリットとデメリットをご説明させて頂きます。

基礎断熱と床板断熱のメリットとデメリット
基礎断熱と床板断熱のメリットとデメリット

「基礎断熱」のメリット

・「基礎断熱」のメリット①・・・断熱性を高めやすい

基礎断熱は、基礎外周部の立上がり部分に断熱材を施工していきます。
「床断熱」の様に根太や大引きといった構造部材の太さに断熱材を
合わせる必要性がないので、断熱材を熱く施工する事で
断熱性を高くしやすい工法です。

・「基礎断熱」のメリット②・・・気密性を確保しやすい

断熱施工や気密処理は住宅の外回り部分に集中して行えばよく、
基礎コンクリートと土台の間や基礎を貫通する配管に注意する事で、
「床断熱」と比べて気密性の確保がしやすいです。

気密性を確保すること(隙間の少ない住宅をつくる)は、
冬は暖かく夏は涼しくすごせる住宅をつくるのに重要なポイントです。

断熱性の高さと気密性の確保はセットで考える事がとても大切です。

・「基礎断熱」のメリット③・・・基礎コンクリートが地熱を利用できる

冬場は、コンクリートが室温や地熱の影響で蓄熱して、床下から暖めてくれます。
逆に、夏場は外気温より地熱の方が温度が低いため、コンクリートが冷やされます。
その結果として、床下の空気を冷やしてくれるので、床も冷やしてくれます。

勿論、地熱の効果だけで十分な効果は得られないので、エアコン等を
上手に利用する必要はありますが、補助的な役割を果たしてくれます。

・「基礎断熱」のメリット④・・・配管の凍結を防げる

床下も部屋の中という考え方なので、居室ないとの温度差が小さいのが
「基礎断熱」の特徴です。その為、冬の寒さが厳しい時も床下の給排水が
凍結する心配がありません。

「基礎断熱」のデメリット

・「基礎断熱」のデメリット①・・・完成後に床下の空気循環が必須

基礎コンクリートは完成後、すぐには乾燥しません。
2年程は水分を蒸発し続けます。

そのため、床下の空気が停滞しないような工夫が必要になります。
例えば、24時間換気を床下を含めた換気経路で設計するなどがあります。

床下エアコンを採用するのも対策として有効な手段です。

・「基礎断熱」のデメリット②・・・床下収納の温度が変わる

床下収納については、床下エアコンや全館空調を利用した場合、床下収納も
室温と同じ温度になることから、食料の保管庫としての利用が難しくなります。

まとめ:気密性・断熱性を高めるには「基礎断熱」が有効

如何でしたか?

「床断熱」と「基礎断熱」のそれぞれの工法についてご理解いただけたでしょうか?

個人的な意見としては、気密性・断熱性を高め快適にすごすためには、
「基礎断熱」の方が有効だと思います。

ただし、住宅の断熱性能については、壁・天井の断熱や窓の断熱性能・気密性能が
複合的に絡んできますから、それぞれの特徴を理解してベストな選択をする事が
大切になってきます。

※次回は、今回少し出てきた床下エアコンについて取り上げたいと思います。

私どもハゼモト建設株式会社は、北九州都市圏に施工エリアを限定して、
お客様のご要望にしっかりとお応えしています。
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