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家づくりコラム

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2021.08.27

気密測定をお考えの方、高気密住宅を解説‼

高気密高断熱は、一般の言葉としてかなり浸透してきました。

高断熱住宅と言えば、は文字通り断熱性が住宅となりますが、

高気密住宅と言えば、どんなイメージでしょうか?

コロナ禍で「密」というワードもかなりメジャーになりましたが、あまり知られていない「気密」について解説したいと思います。

①気密測定の意味

国語辞典にはこのようなことで説明されています。

密閉して気体の流通を妨げ、気圧の変化の影響を受けないようにすること」
そうです、気密性=密閉性という意味になります。
断熱性は明確な基準があります。図面や仕様でそれを計算することができますが、この気密性は図面などの卓上論では計算することができません。
これは全て、現場で機械を持ち込んでの測定し気密の数値を出すことはできないのです。
これ当たり前と言えば当たり前なのですが、意外と知られていませんし、
もしかしたら、営業マンも知らないのかも知れませんが、最近は徐々に気密性について尋ねてくるお客様が増えてきましたので、住宅メーカーさんも必ずこんな言葉で返すようにしているようです、

「C値は1.0以下です」
そもそも以下とはどういうこと?思わず突っ込みたくなるのですが、こう答えなさいとマニュアルトーク化されているのだと思います。
1.0の意味すらわかっていないのかも知れません。
ハガキは100 × 148 ミリですので、面積は148c㎡となります。
相当隙間面積C(c㎡/㎡) = 住宅全体の隙間の合計面積 / 延べ床面積ですので、
仮に床面積が100㎡だとすると、隙間は1.0c㎡/㎡=X/100㎡となり、Xは100c㎡でハガキ半分程度の隙間がある計算になります。

②数値が悪い時の対処方法

気密測定をいつ行うかで対処方法の選択肢は異なってきます。
断熱工事を行って、まだボードなどの仕上前であれば、測定中に気流の流れを確認することができ、そこを重点的に改善して、何度か測定を繰り返し隙間を減らしていくこともできます。
しかし、これが完成時であれば、ほぼ改善方法はありません。
「諦めてください」に近いのですが、床下や天井上など、多くの労力をかけていけば、若干の改善は見込めるところもありますが、ほとんど無理だと判断しておかなければいけません。

③気密性を高くするポイント

気密測定は費用が発生します。多くの住宅メーカーさんは、外注でこれらの手配を行います。一般的に請負工事には入っていませので、追加工事で10万円前後請求されるのが一般的です。しかし、これはまだ良い方で、あまり積極的ではない住宅メーカーさん、「自分で探してきて測定するのは自由ですが、、、」みたいなケースもあるのです。「私たちの住宅はC値は1.0以下ですから」と営業トークでお客様に説明していた住宅メーカーさんが平気でこんな事を言うのです。契約した事を後悔しても、もう、諦めるしかありませんが、そもそも後悔しないで良いような、事前に知っていたら良いポイントをリストアップしておきます。
  ❶引違窓をなるべく少なくする
  ❷勝手口がある時は、通風型(ガラスが上下にスライドする)を避ける
       ❸外気と触れ合う部分の床と壁、壁と天井など、その接点に気密シートの施工
       ❹コンセント及び分電盤、電気引込口、配管など、外気との接点の気密施工
       ❺ユニットバス廻りの外気との気密処理

細かなポイントはまだありますが、窓や勝手口などの選定は設計段階から考慮しておくポイントもあります。
これらの事を営業マンさんが知っていれば、「C値は1.0以下ですね」も信頼できる言葉になります。この辺のとこを尋ねてみる事で、本当かどうかの見極めができると思います。

④まとめ

2021年4月から「平成28年省エネ基準の説明義務化」がスタートしました。

しかし、この平成28年基準は実は平成11年基準のマイナーバージョンアップ版で、性能値としてはUA値0.87で同じという程度の性能です。

この性能が満たされているかどうかの説明の義務化ですので、住宅メーカーさん側に説明するひと手間が増えただけで、家を建てる方が受けるメリットはほぼ皆無です。

平成28年基準を満たさなくても、何ら法律的な罰則はありませんので。

先日、パリ協定の国際的公約でもある2030年迄のCO2削減目標が26%から46%に引き上げられました。

家庭部門にも当然、厳しいCO2削減目標が課されてくるのは明白です。

2025年を目処にこの「説明義務化」を「実施義務化」にしようとする動きも政府機関で検討されました。

しかし、気密性は今でも規定値も説明義務化も法律では定められていません。
高気密高断熱におけるこのトラップに誰もが騙されてしまいます。

断熱性はある程度の客観的指標がある。
気密性はあくまでも希望的観測か過去の実績値にしか過ぎないという事です。

本当の高気密高断熱の家を建てるなら、設計段階からキチンと検討して、施工中及び完成時の気密測定を行うなどの、計画性を住宅メーカーさんが明確に持っていることが大切なポイントなのです。

気密性の重要性とそれを実現する為にはどうしたら良いのか?は、現段階では住宅業界の闇の中にあると言えます。

断熱性能を競う時代は本当はもう終わらなければなりません。
目指す性能値はHEAT20基準のG2グレードのC値0.46だと答えは出ています。本当の意味での高断熱住宅です。

次のテーマは気密性です。ここに踏み込んでいかないと良い住宅はできないと、今後多くの住宅メーカーさんが気がついてくれるとことが、お客様からの信頼される住宅業界への進化だと思うのです