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家づくりコラム

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2021.06.14

ZEH新築住宅の問題点

こんにちは
価格と性能を両方まじめに考える北九州の工務店、ハゼモト建設の櫨本です。
北九州のパッシブ設計によるZEH新築住宅の問題点、η(イータ)値が重要視されていないことです。

η値は難しいですね。
そもそも読めないですが、「イータ」とはギリシャ語でアルファベットなら「H」を表します。
数学で、このηは未知数という意味で使われるているとのことで、
日射熱の事を示す記号として使われている意味は、何となくわかるような気がします。

このη値は、夏用と冬用があります。
ηAH→冬、建物全体でどれだけ熱が入ってくるか
ηAC→夏、建物全体でどれだけ熱が入ってくるか

ん、同じ?確かに熱が入ってくるという意味では同じですが、
イメージしてもらうとわかると思うのですが、
冬は太陽熱、ウエルカムですよね、そうなるとこの値は大きい方が良い
逆に夏の太陽熱、当然、ノーサンキューとなると、この値は小さい方が良い
この数値に意味は、夏と冬で変わってくるのです。

一方、少しメジャーな数値であるUA値、
これとの違いは?
少しわかりにくいですが、UA値は、熱が逃げていく性能を示しますので、
当然、小さい数値が良いことになります。

このη値、実はZEHの規定にはありません。
外皮計算をすると、UA値と共にη値は計算できて、一次エネルギー(光熱費の元となるエネルギーデータ)での算出には使用しますが、UA値には基準があり、0.6以下がZEH、G1グレードが0.56、G2グレードが0.46、こんな風に客観的な数値があるのですが、η値は客観的な基準がありません。

これは何を意味するかと言うと、
現在の国が定める基準では、省エネ住宅=高断熱住宅という図式しかありません。

異常気象、猛暑、最近よく聞くワードですが、冬の状態は、以前からそんなに変わっていませんが、
夏は、ここ数十年でジワリジワリと高温化してきているのに、なぜか、対策に本腰を入れているとは言えません。
だから、η値が基準になっていないのです。

なぜ、こんなことになっているのでしょうか?
推測ですが、断熱後進国の日本は、先進国に学ぼうとしています。
その先進国は、ドイツです。
このドイツの考え方がそのまま、日本の省エネ対策として、住宅性能に取り入れられています。

でも、おかしいのは、日本とドイツは気候が違います。
冬の日射量もドイツは日本の1/3程度、とにかに熱が逃げないように設計するのが、一番省エネに進む道となるのです。

一方、日本。
四季があり、高温多湿な夏があります。
夏対策は、省エネ住宅の実現には、欠かせない要因になります。
また、寒い冬にも日射熱を利用することができます。
この設計手法がパッシブ設計と言います。

結論は、夏対策をシッカリと行うこと。
と言うことは、η値が重要となるのです。

価格と性能を両方まじめに考えると、学生時だに戻った気分で勉強することが重要です。
根拠ある設計手法に基づいて、キチンと計画を立てる、、、
高額商品で、人の生命と健康を守る家としての、本来の役割を担うには、性能というところに行き着きます。

性能を声高に叫ぶことが、そもそも間違いではないかと、最近思うところがあります。
車に、「ブレーキがついていますよ」「ワイパーがついていますよ」みたいなことは言わないと思います。

私たちは家づくりを通して、ご家族の生命と健康、財産を守る使命があると感じています。
それを実現することで、省エネなどの社会貢献も実現できるのではないかと確信を持っています。

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