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家づくりコラム

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2024.05.24

北九州で省エネ住宅の評価

価格と性能を両方まじめに考える北九州の工務店、ハゼモト建設の櫨本です。
エアコンが活躍する夏が近いております。
今回は少しマニアックな「BELS」がテーマです。
BELS認定住宅の魅力と購入・売却のポイントを徹底解説する今回は、まずBELS(ベルス)の基本知識を解説し、制度や目的、評価基準と星の数、申請方法などを紹介します。

次に、BELSとZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の違いやそれぞれのメリットについて比較し、省エネ性能向上の具体的な方法も説明します。

最後に、BELS認定住宅の購入・売却・賃貸における注意点を詳しく解説し、読者の皆様に快適な住まいの取得をサポートします。

BELS(ベルス)の基本知識を解説

BELSは、Building-Housing Energy-efficiency Labeling System の略で、住宅のエネルギー性能を評価・表示する制度です。

一戸建てやマンション、アパートなど、新築・中古を問わずあらゆる住宅が対象となります。

この制度は、消費者がエネルギー性能の高い住宅を選ぶことで、省エネルギーを促進し、環境に配慮した住まいの普及を目指しています。また、BELSは、住宅のエネルギー性能を客観的に把握することができるため、購入や賃貸を検討する際に役立つ情報を提供します。

エネルギー性能は、家の断熱性能や省エネ設備等の外皮性能(建物の外皮である外壁や屋根など)を合わせたもので、それぞれの性能が高いほど、消費エネルギーが少なくなります。このため、BELSの評価が高い住宅ほど省エネルギー効果が期待できるのです。

住宅のエネルギー性能を評価するために、BELSでは、第三者機関であるBELS事務所が認定する登録評価員によって、詳細な査定が行われます。査定結果は、星の数で表示され、最高の評価である5つ星が、ZEH(ゼロエネルギー住宅)やNearly ZEH(ほぼゼロエネルギー住宅)などの高いエネルギー性能を持つ住宅に与えられます。

BELSとは?その制度と目的を紹介

BELSは、住宅のエネルギー性能を評価し、表示することを目的とした制度です。この制度の導入により、消費者はエネルギー性能の情報を比較し、選択することが容易になります。これによって、エネルギー性能の高い住宅の需要が高まり、省エネルギーが促進されることが期待されています。

また、BELSは、住宅のエネルギー性能を第三者機関によって評価することで、客観性と透明性を確保しています。これにより、購入者や賃貸者は信頼性のある情報を元に、より良い住まいを選ぶことができるのです。

さらに、エネルギー性能の高い住宅は、長期的にエネルギー費が節約できるため、家計にもメリットがあります。これらの理由から、BELSは、環境に配慮した住まいの普及を目指すとともに、消費者の利益を守る重要な制度となっています。

BELSの評価基準と星の数

BELSの評価基準は、住宅のエネルギー性能に関わる様々な項目をもとに、総合的に判断されます。主な評価項目には、断熱性能、省エネ設備、換気設備などがあります。

評価結果は、星の数で表示され、1つ星から5つ星までのランクがあります。星の数が多いほど、エネルギー性能が高いということになります。例えば、5つ星の住宅は、ZEH(ゼロエネルギー住宅)やNearly ZEH(ほぼゼロエネルギー住宅)など、非常に高いエネルギー性能を持っています。

消費者は、BELSの星の数を参考に、自分のニーズや予算に合ったエネルギー性能の住宅を選ぶことができます。また、燃費の良い住宅ほど長期的にエネルギー費を節約できるため、購入や賃貸の際にもメリットがあります。

BELS認定の申請方法と必要書類

BELS認定の申請方法は、まず社団法人建築環境・省エネルギー機構(BELS事務局)に申請書を提出し、必要書類とともに審査を行っていただくことが必要です。審査開始後、第三者機関であるBELS認定評価員による査定が行われ、建物の省エネ性能が評価されます。

申請に必要な書類は以下の通りです。

– 建築確認済証

– 建築基準法に基づく外皮熱伝導率計算書

– 設計エネルギー消費性能の算出書(H&C、i、M、Lのいずれかに該当する範囲)

– BELS認定申請書

– 認定料金の振込証明書

また、申請にあたっては事前にBELS事務局に相談して、適切な手続きや書類の準備を行うことが推奨されています。
BELS認定が取得できれば、省エネルギー性能が高い建物であることが証明されるため、購入や賃貸の際に信頼性が向上します。

BELSとZEHの違いやそれぞれのメリット

それぞれの評価制度には、独自のメリットがあります。
BELS(Building and Energy Efficiency Labeling System)は、建物の省エネ性能をランク付けして表示する制度であり、住宅やマンション、アパート、一般用途建築物など幅広い対象に適用されます。
一方、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、住宅に限定され、建物自体が生成するエネルギーと消費するエネルギーのバランスがゼロに近い家を目指すものです。

BELSのメリットは以下の通りです。

– 住宅やマンション、アパートなど多様な建物に適用可能

– 第三者機関による客観的な評価が信頼性を高める

– 施主や購入者、入居者に対し省エネ性能を明示できる

ZEHのメリットは以下の通りです。

– 一次エネルギー消費量の削減による地球温暖化対策

– 節電やエネルギーの効率活用で家計の節約

– 再生可能エネルギー利用促進により地域自給率向上

それぞれの評価制度は異なる目的と対象で機能しており、取得できるメリットにも違いがあるため、不動産や建築設計者は両方の制度を理解し、適切に活用することが重要です。

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは?

BELSとZEHの違いを徹底比較

ZEH(Zero Energy House)とは、年間のエネルギー消費量と創エネルギー量がほぼ同等になる住宅のことを指します。

BELSは、住宅のエネルギー消費性能を評価する指標で、第三者機関による評価が行われます。

一般的には、BELS評価は★1~★5のランク付けがされ、★5が最高の省エネ性能を示します。
一方、ZEHは、省エネ性能に加え、自家消費と売電のバランスを重視し、住宅全体でエネルギー収支がゼロに近いものを目指します。

また、BELSは主に新築住宅に適用されることが多いですが、ZEHは既存住宅にも対応している点が異なります。
さらに、BELSはすべての建物に適用可能ですが、ZEHは一戸建て住宅やマンションが対象となります。

BELSとZEHそれぞれのメリットを紹介

BELSのメリットは、以下の通りです。

– 省エネ性能が数値で表現され、消費者が住宅のエネルギー消費性能を比較しやすい

– 第三者機関による評価が行われるため、客観性が高い

– 投資家にとっても、資産価値が向上する可能性がある

ZEHのメリットは、以下の通りです。

– エネルギー消費量を大幅に削減し、環境に優しい住まいとなる

– 自家発電によって電力供給が安定するため、停電時の影響を受けにくい

– 長期的に考えると、光熱費の節約につながる可能性がある

BELS認定住宅のエネルギー消費性能向上の具体的な方法

BELS認定住宅のエネルギー消費性能を向上させる方法は以下の通りです。

– 高断熱・高気密性能の住宅構造を採用し、外皮性能を高める

– 窓やドアの遮熱性能を高め、夏場の冷房負荷を軽減する

– 省エネ型設備(エアコン、照明、給湯器等)を導入する

– 内部発熱源(家電や人の発熱)を利用した暖房・冷房プランを立案する

– 太陽光発電システムや太陽熱利用システムを導入し、自家発電を行う

– 省エネ機能を有効活用するために、適切な家電の使い方や節電習慣を身につける

これらの方法を活用することで、BELS認定住宅のエネルギー消費性能を向上させることができ、住まい手にとって快適で省エネルギーな住環境を実現できます。

省エネ性能を高める建築方法と工夫

建築方法と工夫によって省エネ性能を高めることが可能です。まず、断熱性能を向上させるために、外壁や屋根の断熱材を選び、厚さを考慮することが重要です。さらに、窓の性能も重要で、二重窓や高性能ガラスを用いることで、冬季の暖房効果や夏季の冷房効果がアップします。

また、自然エネルギーを活用することも省エネに繋がります。例えば、太陽光発電システムを導入することで、電力を節約できます。また、冬の寒さを和らげるために、太陽の熱を利用して暖める太陽熱利用システムも効果的です。

さらに、空気の流れを工夫することで、自然の風を活用して室内を快適に保つことができます。たとえば、風通しを良くする間取りや、換気システムの工夫が挙げられます。
最後に、照明設備も省エネ性能に影響します。
LED照明や、必要な場所だけに照明を設置するなどの工夫が求められます。

BELS認定住宅で注目される家電・設備

BELS認定住宅では、省エネ性能の高い家電や設備が注目されます。例えば、エアコンは、インバータータイプのものが省エネ性能が高くなっています。
また、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電も、省エネランクが高いものを選ぶことが重要です。

その他にも、照明設備としてLED電球を用いることや、節水機能付きの水栓を使用することで、省エネ効果が高まります。
また、太陽光発電や家庭用燃料電池「エネファーム」の導入によって、自家発電を行い、エネルギー消費を抑えることができます。

BELS認定住宅の購入・売却・賃貸における注意点

BELS認定住宅の購入・売却・賃貸においては、いくつかの注意点があります。まず、購入時には、BELS認定の等級や、省エネルギー基準の達成状況を確認することが重要です。
また、建物の状態や性能を評価するために、専門家による査定を依頼することも考慮しましょう。

売却の際には、BELS認定住宅のメリットをアピールすることが求められます。
また、適切な価格設定や、実際の省エネ効果を示すデータを用意することが、売却をスムーズに進めるポイントとなります。

賃貸の場合、省エネ性能が高いことが家賃に反映されることがありますが、入居者にとっては、長期的に見た場合、光熱費の節約が期待できることを理解してもらうことが重要です。
また、物件の性能維持のために、入居者への適切な説明や、定期的なメンテナンスが求められます。

BELS認定住宅の購入時のポイント

BELS認定住宅の購入を検討する際には、以下のポイントに注意して検討しましょう。まず、BELS認定の等級を確認し、省エネ性能や住宅の性能が自分の期待に合ったものかどうかを見極めることが大切です。
また、ZEH(ゼロエネルギー住宅)などの制度も併せて検討することで、更にエネルギー消費が抑えられる住まいを見つけることができます。

次に、注文建築や新築マンション、中古一戸建てなど、多くの不動産商品にBELS認定が適用されるため、自分が求める住宅形態や利用用途を詳しく調査し、条件に合った物件を見つけましょう。
また、購入後の運用方法も考慮し、物件価値を維持・向上させる方法を検討することも大切です。

最後に、LIFULL HOME’Sや不動産会社の窓口などで詳しい解説や相談を受けることで、BELS認定住宅の購入に役立つ情報を得ることができます。
これらのポイントを考慮して購入を進めれば、快適で省エネ性能が高い住宅を手に入れることができるでしょう。

BELS認定住宅の売却時のポイント

BELS認定住宅の売却時には、以下のポイントを押さえておくことで、スムーズな売却が期待できます。まず、物件の性能や省エネ性能を具体的にアピールすることで、購入希望者に対して適切な価値を伝えることができます。
特にBELS認定のランクや省エネ性能を強調することで、他の物件との差別化が図れるでしょう。

また、専門的な査定を受けることで、適正な価格設定を行いやすくなります。データを元にした客観的な評価を受けられる専門業者を利用し、最適な売却価格を見つけましょう。

最後に、売却までのスムーズな手続きのために、不動産会社や法人などの信頼できる窓口に相談し、適切なサポートを受けることが重要です。

BELS認定住宅の賃貸でのメリットと注意点

BELS認定住宅の賃貸には、省エネ性能が高いことから、光熱費の節約が期待できるメリットがあります。また、入居者にとって快適な住環境が提供されるため、賃貸物件としての競争力が高まるでしょう。

しかし、注意点も存在します。まず、賃貸時には物件の状態を維持することが重要であり、定期的なメンテナンスが必要となります。
また、BELS認定住宅の特性を理解している入居者が少ないため、物件の魅力を適切にアピールする必要があります。

さらに、賃料設定も適切に行うことが大切です。高い省エネ性能を持つ住宅であることを考慮し、市場価格に沿った賃料設定を行いましょう。

まとめ:BELS認定住宅で快適な住まいを手に入れよう

BELS認定住宅は、省エネ性能が高く快適な住環境を提供する住宅です。
購入時、売却時、賃貸時にはそれぞれ留意すべきポイントがありますが、これらを押さえることで、素晴らしい住まいを手に入れることができます。

BELSについてより詳しい情報を知りたい方は性能ページをご覧ください!

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