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2024.02.17
北九州の高性能住宅はガラスも重要
北九州の価格と性能を両方まじめに考える工務店、ハゼモト建設の櫨本です。
高性能住宅を実現するためには、サッシの性能が非常に重要な要素となります。
特に、サッシの構成要素であるガラスは、その大半を占めているため、その性能が住宅の快適さや省エネ効果に大きく影響します。
しかし、ガラスに関する知識は非常に専門的であり、お客様だけでなく、営業マンにも詳しい方が少ないのではないというのが実情です。
今回は、ガラスに関する知識を簡単に解説し、お客様が選択する際の参考になる情報をご提供できればと思います。
まず、ガラスには様々な種類がありますが、住宅用途では主に以下のタイプが使われています。
- 単板ガラス
- 複層(ペア、トリプルガラスなど)ガラス
- Low-Eガラス
単板ガラスは一般的なガラスで、断熱性や遮音性には劣りますが、費用対効果が高いため多くの住宅で使用されています。
複層ガラスは、2枚以上のガラスが空気層で挟まれており、断熱性能や遮音性能が高いことが特徴です。
特に、冬場において暖房効果が高く、結露の発生も抑えられるため、寒冷地での利用がおすすめです。
一方、Low-Eガラスは、特殊な金属膜が貼られており、放射熱の透過を抑える効果があります。
この金属膜は、夏場に室内への日射をカットし、冬場は室内から外への熱放射を防ぐ働きがあります。
また、冷暖房費の節約にも効果が期待できるため、省エネ性を重視した住宅に適しています。
それぞれのガラスの性能について比較すると、複層ガラスやLow-Eガラスは断熱性やエネルギー効率が高いため、特に新築やリフォームの際には検討する価値があります。
ここで少し勘違いしない為に整理しておきます。Low-Eガラスは金属膜をが貼られているガラスのことで、通常は複層ガラスとして利用されますので、
正しくは、複層Low-Eガラスということになります。
INDEX
- Low-Eガラスとは?その効果を探る!
- 熱の伝わりをコントロールするガラス
- 日射を利用して室内温度を調整
- また、南側面の日射取得を最大限に活用するために、Low-Eガラスを使用していない複層ガラスを選択することもあります。
- その場合のメリットとデメリットについて説明させていただきます。
- まず、メリットですが、
- – 日射取得量が多いため、冬場の暖房効果が高まります。
- – 住宅の室内温度が快適に保たれることが期待できます。
- – 断熱性能を維持しながら、日射エネルギーの活用が可能です。
- 一方、デメリットとしては、
- – 夏場に室内が暑くなりやすく、冷房負荷が増加する恐れがあります。
- – 日射取得を制御することが難しく、快適性と省エネ性のバランスが難しい場合があります。
- – 結露が発生しやすくなることがあります。
- 以上が、Low-Eガラスを使用しない複層ガラスのメリットとデメリットです。
- Low-Eガラスの2タイプ:断熱 & 遮熱
- 適切な種類の選択方法:気候・環境を重視
- リフォーム時のLow-Eガラスの活用法
- まとめ:快適な室内空間を作るLow-Eガラスの効果
Low-Eガラスとは?その効果を探る!
熱の伝わりをコントロールするガラス
Low-Eガラスは、熱の伝わりを調整する特別なガラスです。
通常のガラスと比べ、窓を通る熱の透過や放射が抑制され、室内温度を一定に保つことができます。
Low-Eガラスは金属や特別な膜が塗布されており、日射熱を反射する役割があります。
これにより、冷暖房効果が向上し、省エネ性が高まります。また、結露発生を防ぐ効果も期待できます。
日射を利用して室内温度を調整
Low-Eガラスの最大の特長は、日射を活用して室内温度を調整できることです。
冬は太陽の日射を室内に取り入れ、室内温度を上げる効果があります。
これにより暖房効果が向上し、暖房費の節約と快適な室内環境を実現できます。
一方、夏は外から室内への熱の侵入を防ぎ、室内温度を下げる効果があります。
これにより、冷房効果が上がり、冷房費も節約できます。また、遮蔽機能もあり、強い日差しや西日をカットできます。
ただし、Low-Eガラスにはいくつかのタイプがあり、各々の特性や性能に違いがあります。
選ぶ際には、住宅の条件や目的に合わせて適切なタイプを検討することが重要ですが、ここもあまり知らない営業マンが存在します。
概要から具体的な効果まで、Low-Eガラスの魅力を理解して、適切な選択をすることが重要です。
また、南側面の日射取得を最大限に活用するために、Low-Eガラスを使用していない複層ガラスを選択することもあります。
その場合のメリットとデメリットについて説明させていただきます。
まず、メリットですが、
– 日射取得量が多いため、冬場の暖房効果が高まります。
– 住宅の室内温度が快適に保たれることが期待できます。
– 断熱性能を維持しながら、日射エネルギーの活用が可能です。
一方、デメリットとしては、
– 夏場に室内が暑くなりやすく、冷房負荷が増加する恐れがあります。
– 日射取得を制御することが難しく、快適性と省エネ性のバランスが難しい場合があります。
– 結露が発生しやすくなることがあります。
以上が、Low-Eガラスを使用しない複層ガラスのメリットとデメリットです。
Low-Eガラスの2タイプ:断熱 & 遮熱
住宅の窓において、断熱性と遮熱性を兼ね備えたLow-Eガラスは、断熱タイプと遮熱タイプの2種類が存在します。
それぞれの特徴を理解し、住宅環境や季節の温度変化、窓の方角などを考慮して適切な選択が重要です。
断熱タイプ:冬季の暖房効果を最大限に引き出す
断熱タイプのLow-Eガラスは、室内側に金属膜コーティングが施されており、室内の放射熱が反射されることで、熱の逃げが難しくなり、暖房効果が大幅に向上します。
その結果、室内温度が安定し、結露の発生も抑制されるため、冬場の快適な住環境が実現できます。
断熱タイプのガラスは、寒冷地や冬場の暖房負荷が高い場合に適しています。また、日射が強い場所や夏場の暖房負荷が高い場合は遮熱タイプを選択すると良いでしょう。
遮熱タイプ:夏場の冷房費用削減
遮熱タイプの窓ガラスは、屋外側に金属膜や特殊コーティングが施されたLow-Eガラスや、反射膜を貼り付けた遮熱ガラスがあります。
これらのガラスは、太陽光の熱を遮る効果が高く、特に夏場の冷房効果が期待できます。ただし、冬場の暖房効果は高くありません。
遮熱タイプのガラスは、地域の気候や住宅の設計によって効果が変わります。
日本の夏は高温多湿であるため、遮熱タイプが適している場合があります。
また、日射が強い場所や、西日が直接当たる部屋には特に効果が期待できます。
適切な選択をした場合、快適な室内環境を実現できます。
遮熱タイプのガラスには、メリットとデメリットがあるため、ライフスタイルやリフォームの目的に合った商品選択が重要です。
ライフスタイルやリフォームの目的に合った選択をすることで、冬場も夏場も快適な室内環境を実現することができます。
適切な種類の選択方法:気候・環境を重視
窓ガラスの選択において、気候や環境を考慮することも重要です。
日本は四季があり、地域によって気候が異なるため、適切なガラスタイプも変わります。
寒冷地に住む場合は断熱性能が高いガラス、温暖な地域では遮熱性能の高いガラスが適しています。
住宅の立地や日当たりも重要で、例えば日当たりが良くない場合は断熱性能を重視し、逆に日差しが強い場合は遮熱性能を重視します。
南向きの窓は通常、冬季に日射を取り入れ、暖房のコストを削減するのに役立ちます。
北向きの窓は夏季に直射日光を最小限に抑え、冷房の効果を高めるのに適しています。東西向きの窓は、朝や夕方の日射を受け入れ、日中の過剰な暖かさを軽減します。
したがって、建物の方位によって、Low-Eガラスの選択や配置が変わることがあります。
建物が特定の方位を向いている場合、その方向に応じて適切なLow-Eガラスの種類や性能を選択することが重要です。
南面には「高断熱タイプ」が適しており、東西北面には「遮熱高断熱タイプ」が適しています。
地域や住宅の設計にあった選び方
地域や住宅の設計に合った窓ガラス選びには以下のポイントに注意してください。
- 地域の気候や環境に合わせたガラス性能を重視
- 住宅の日当たりや風通しを考慮
- 住宅の断熱性能や遮熱性能をバランス良く補完できるガラス
- 専門家の意見やアドバイスを活用
- 取り付けや交換費用や補助金の有無を検討
適切な選択により室内環境が快適になり、冷暖房費を節約し、住む人のQOLが向上します。
室内・室外の温度差に対応するガラス選び
室内と室外の温度差に対応するガラス選びは重要で、温度差が大きいと結露が発生しやすくなり、カビの発生リスクが高まります。
また、温度差が大きいと冷暖房効果が低下し、省エネ対策が求められます。
断熱性能の高いガラスがおすすめで、特にLow-Eガラスは金属膜を施した特殊なガラスで、冬は室内へ、夏は室外への放射熱の逃げを防ぎます。
また、複層ガラスやペアガラスも断熱効果が高く検討すべきです。
選択時には商品やメーカーの性能や特徴を概要と事例を参考にし、リフォームや新築時の費用や補助金利用の可否も確認してください。
選択時に注意するポイント:
- 室内・室外の温度差が大きい場所での使用
- 冬場と夏場の快適性重視
- 省エネ性能へのこだわり
- 結露対策の重要性
リフォーム時のLow-Eガラスの活用法
リフォーム時にLow-Eガラスを導入すると、室内の快適さや省エネ性能が向上します。
Low-Eガラスは、金属膜により室内の放射熱を反射し、冬は室内に、夏は室外に逃がさない効果があります。
まず、既存の窓ガラスをLow-Eガラスに交換し、断熱性の高いサッシに更新することで効果が得られます。
ただし、リフォーム費用に注意が必要です。また、遮蔽機能付きのサッシと併用し、特に西日が強い部屋では夏場の遮光対策が有効です。
Low-Eガラスは環境に配慮された製品で、リフォーム時のポリシーとして検討できます。
専門家やリフォーム会社と相談し、最適なLow-Eガラスの活用が期待できます。
まとめ:快適な室内空間を作るLow-Eガラスの効果
Low-Eガラスを用いることで、快適な室内空間を実現し、省エネ効果を高めることができます。
冬場の暖房効果を高めたり、夏場には冷房効果を上げることができるため、冷暖房費も節約できます。
リフォームを計画する際は、窓のサッシや住宅全体の断熱性能も向上させることで、さらなる省エネ効果が期待できます。
ガラスの種類についてですが、一般的には以下のようなタイプがあります。
- 単層ガラス
- 二重ガラス(ペアガラス)
- 三重ガラス
- Low-Eガラス
- 複層ガラス(特殊膜コーティング)
それぞれのガラスの違いや特徴を理解し、自分の住宅やリフォームに最適なガラスを選択することが重要です。
二重ガラスや三重ガラスは、室内と室外の熱の移動を遮断する断熱性能が高いことが特徴です。
冬場の暖房や夏場の冷房効果を高め、快適な室内温度を維持することができます。
一方、Low-Eガラスは、特殊な金属膜をガラス表面にコーティングすることで、遠赤外線や日射熱の放射をカットする効果があります。
これにより、冬は室内の暖かい空気を逃がさず、夏は日差しの熱を遮蔽することが可能です。
南面には「高断熱タイプ」が適しており、東西北面には「遮熱高断熱タイプ」が適していると説明させていただきましたが、
案外これも知らない営業マンは少なくないはずです。
高性能住宅を求めているのなら、営業マンにガラスのこと、尋ねて確かめてみてください。