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スタッフブログ

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2023.10.16

職人さんのDX化

こんにちは!
価格と性能を両方真面目に考える北九州の「地元で生まれ地元で育った工務店」
ハゼモト建設より住まいと建築の知識をお届けするブログコーナーです。

昨今、私たちの生活にデジタル化がどんどんと入り込んできます。もちろん、それを受け入れる方と受け入れない方、
仕方なく対応している方など、千差万別です。Chat GPTはワイドショーでも取り上げられていましたし、
スマホも当たり前のパーソナルアイテムになっています。暮らしの中で、スマートスピーカーなどの活用で、
21世紀を感じる昭和世代の方は、少しだけ存在しているようです。(私もその一人です)

オフィス内でも、積極的にDX化が進められています。福岡県や北九州市などの自治体が、補助金やコンサルティングを通して、
建設業者だけでなく、普及促進をサポートしてくれます。ハゼモト建設では、DX化を現場の職人さんにまで広げていっています。

ハゼモト建設では、DX化を現場の職人さんにまで広げていっています。【北九州 新築・注文住宅】
ハゼモト建設では、DX化を現場の職人さんにまで広げていっています。

職人さんがDX化? どんなことをするのだろうと思う方もいるでしょう。手頃なところでは、グループLINEなどですね。

LINEの存在は、相当にありがたいです。単なる文字の活用ではなく、写真や図面を添付することができます。
これって画期的ですよね。メールもない昭和の時代には、ファックスは貴重な存在でした。
しかし、このファックスは事務所にしかない。家庭にも普及していない時代、現場の職人さんが仕事で使うことはほぼなく、
電話が最善の手段で、図面や資料の入手は、リアルに会いに行くしか対応方法はありませんでした。

それが、今やファックスさえ旧時代の化石のような存在になっています。携帯電話の普及、スマホの高性能化により、
デジタル化の進歩は止まるところを知りません。

デジタル情報を通じて、建築物の設計と施工がシームレスに統合され、誤差のない効率的な作業が可能【北九州 新築・注文住宅】
デジタル情報を通じて、建築物の設計と施工がシームレスに統合され、誤差のない効率的な作業が可能

そんなデジタル全盛時代に、現場でのLINEも使い勝手に物足りなさを感じてきます。
どんな状況か? データの連携やデータの活用です。基本的に保守的な方が多い、建築業界。
その中でも、ガテン系の職人さんは、DX以前のデジタルとも無縁の方がまだまだ少なからずいます。
服装で言うと、ワークマン系でアイテムを固めている職人さんは、ほぼデジタルOKですが。
昭和から変わらない作業着を着ている方は、ほぼアナログ人間なのです。

しかし、未来のデジタル技術を駆使する職人さんのイメージは、これらの制約を一掃するものです。
彼らは、AR(拡張現実)ゴーグルをかけ、現場に立つと、図面や設計データがリアルタイムで表示されます。
このデジタル情報を通じて、建築物の設計と施工がシームレスに統合され、誤差のない効率的な作業が可能になります。

また、3Dプリンターを用いて、建材を現場で自動的に製造し、職人さんはこれを組み立てるだけで済みます。
これにより、作業効率が向上し、施工の品質も向上します。

さらに、IoT(モノのインターネット)デバイスを建設現場に配置し、センサーから得られるデータを分析して、
安全性と品質管理を向上させます。職人さんはスマートウォッチを身に着け、リアルタイムで作業指示を受けることができます。

この未来のデジタル職人は、古典的な職人の技術と新たなテクノロジーの融合を象徴しています。
彼らは過去の経験と未来のデジタルツールを組み合わせて、より効率的で高品質な建設プロジェクトを実現します。

ハゼモト建設の職人さん、ベトナム人、インドネシア人、英語が堪能で日本語が苦手な日本人、ほとんど喋らない日本人など、
多種多様な方々がいます。感じが苦手なのは、外国人だけではありません。日本人も苦手な方がいますし、
昭和世代の私も、最近は漢字をかなり忘れてきていますので、イラストや写真、動画などのデータは言葉や年齢、
知識の壁を取り除いてくれます。

(社内勉強会の様子)【北九州 新築・注文住宅】
(社内勉強会の様子)

(社内勉強会の様子)

外国人との言葉の伝達は、基本的にひらがなです。漢字を使わない言語圏の方は、漢字でイメージをつかむことはできません。
日本人は、逆に、ひらがなだとイメージが掴みにくくなります。しかし、話す言葉は漢字ではありません、
50音、あいうえお…と組み合わせです。これをより分かりやすくするのが、スタンプや絵文字です。
デジタル化で進んだ時代ですが、象形文字のようなカタチがユニバーサルワードとなっています。

少し話を戻します。今、どの分野や業界でも、人手不足が言われています。確かにその通りだと思います。
単純に人口、特に働く世代人口が減っているからだと思います。これらの社会現象は、自分自身の努力で
解決することはできません。一方、昔は労働力が豊富なので、人の力に頼っていても良かったという側面もあります。

今は、それができない。だから、デジタル化、DX化へと向かわなければならないのです。
知識やノウハウはデータを蓄積して、社内で共有することができます。人口知能であるAIと同じ理屈です。
しかし、AIと我々の世界との違いがあります。人工知能ではないので、その知識やノウハウを活用するには、
アナログ力がいるのです。そのアナログ力とは何でしょうか? ノウハウを活用する、知りたい、失敗したくないなどの
自らの意思、人間しか持てない意識がアナログ力を通して、デジタルを活用できる源泉になります。

デジタル力の活用は、ここ数年、私の中のテーマの一つです。実践する中で、感じることは、アナログ力の大切さです。
学校の学習でも、言えることですが、すべての学問の根底をなすのは、国語力です。国語力がないと、
問われている意味や設問を理解できません。それと同じことが、デジタル力の活用にも言えると思います。

アナログ力が、デジタル力を高める。それは過去の数々の失敗から、学び得た教訓です。デジタル化の成功の要因は、
アナログ力にあると確信があります。職人産力を高めるには、アナログ力を活かす。それには、それを牽引するリーダーとの
コミュニケーション力がポイントです。デジタル力を活かすメリットを相互に理解し、新しいルーティンに
チャレンジする心意気。デジタル力を通して、多様化する世界が広がります。

価格と性能を両方真剣に考える工務店。このミッションを高めるために、職人さんとのデジタル力の強化は外せません。
まだまだ伸び代はある、ハゼモト建設。アナログ力を活かすDX化にチャレンジし続けていきます。
そして、未来のデジタル職人たちが、建築業界に革命をもたらす日を楽しみにしています。

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