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家づくりコラム

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2023.05.15

エネルギー効率を高める住宅の断熱性能レベル

こんにちは!
価格と性能を両方真面目に考える北九州の「地元で生まれ地元で育った工務店」
ハゼモト建設より家づくりの役に立つ家づくりコラムです。

住宅のエネルギー効率は、地球環境やエネルギー資源の節約にとっても重要です。
そのため、住宅の断熱性能は、住宅のエネルギー効率に大きな影響を与えます。
今回は、住宅の一次エネルギー効率と断熱性能の関係について解説します。

住宅のエネルギー効率とは【北九州 新築・注文住宅】

住宅のエネルギー効率とは【北九州 新築・注文住宅】

住宅のエネルギー効率とは、住宅に必要なエネルギーを効率的に利用することで、省エネルギー化を
促進し、地球環境やエネルギー資源の節約につながることを指します。住宅のエネルギー効率が高いと、
暮らしの快適性も向上し、光熱費の削減にもつながります。

出典:一条工務店「環境と住まいに関する意識調査」【北九州 新築・注文住宅】
出典:一条工務店「環境と住まいに関する意識調査」

電気代が家計を圧迫する結果、冷暖房を我慢するようなことがあると、ヒートショックなどの健康被害に
つながってしまう。一条工務店の調査で、「電気代が高すぎるために冷暖房を我慢する等、快適さを犠牲に
することがありますか?」と聞いた結果、79.2%がある(「よくある」30.1%+「時々ある」49.1%)と
回答した。由々しき事態だ。

出典:suumoジャーナル

太陽光発電の導入
太陽光発電を利用することで、電気代の削減やCO2の排出量の削減を実現できます。

LED照明の導入
従来の白熱電球や蛍光灯に比べて消費電力が少なく、寿命も長いLED照明を導入することで、
光熱費の削減につながります。

高性能断熱材の使用
住宅の断熱性能を高めるために、高性能な断熱材を使用することで、冷暖房効率が高くなり、
光熱費の削減につながります。

雨水の再利用
雨水を再利用することで、水道水の使用量を削減できます。

省エネ家電の導入
エアコンや冷蔵庫、洗濯機などの省エネ家電を導入することで、電気代の削減につながります。

外壁の改修
断熱材や窓の改修を行うことで、冷暖房効率が高くなり、光熱費の削減につながります。

積極的な自然エネルギーの活用
太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーを積極的に活用することで、CO2排出量の削減や
電気代の削減につながります。

省エネ設備の設置
自動で電気の使用量を調整するスマートメーターや、太陽光発電と連動するオール電化などの
省エネ設備を設置することで、光熱費の削減につながります。

風通しの良い住宅の設計
風通しの良い住宅の設計により、冷暖房効率を高めることができ、光熱費の削減につながります。

住宅の位置や方角の考慮
住宅の位置や方角を考慮することで、冷暖房効率を高めることができ、光熱費の削減につながります。
例えば、南側に窓を多く設置することで、冬の日射を取り入れることができ、夏は遮熱効果を高める
ことができます。

これらの具体例からも分かるように、住宅のエネルギー効率を高めるためには、様々な工夫があります。
住宅の設計や設備の選択、または暮らし方を工夫することで、省エネルギー化を実現できます。

断熱性能がエネルギー効率に与える影響【北九州 新築・注文住宅】

断熱性能がエネルギー効率に与える影響【北九州 新築・注文住宅】

住宅の断熱性能が低い場合、冷暖房効率が悪くなり、一次エネルギーの消費量が増加します。
逆に、高い断熱性能を持つ住宅は、暑い夏や寒い冬でも快適に過ごせますし、一次エネルギーの消費量を
大幅に削減することができます。そのため、住宅の断熱性能は、住宅のエネルギー効率に大きく影響を
与える重要な要素となっています。

出典:断熱リフォームnet. 冷房しても暑い家はこうなっている【北九州 新築・注文住宅】
出典:断熱リフォームnet. 冷房しても暑い家はこうなっている

 「エアコンを24℃に設定しているのに、部屋が暑いままで涼しくならない。これでは電気代がもったいない…」
「1階に比べて2階の室温がかなり高い。夏はとてもではないが2階では寝られない」。
今のお住まいで、このような経験をされたことはないでしょうか?

 エアコンで冷房しているにもかかわらず暑いままになっているのも、1階に比べて2階が暑いのも、
原因は「断熱」がしっかり効いていないから。 屋根や外壁、床に断熱材が入っていないケースはもちろんのこと、
断熱材が入っていたとしても施工が雑で隙間があったり、気密化されていないために断熱材が性能を十分に
発揮できない場合には、屋根や外壁などから入る外の熱で天井や壁面が放熱パネル状態になります。
これではいくらエアコンの設定温度を下げたところで部屋の中は涼しくなりません。軒や庇などで窓からの
日射を遮る工夫がなければなおさらです。

出典:断熱リフォームnet.

冷暖房効率の低下
断熱性能が低い場合、室内の温度が外気温度に影響されやすく、冷暖房効率が低下します。
冷暖房効率が低下すると、一次エネルギーの消費量が増加します。

空調設備の使用時間の増加
断熱性能が低い場合、室内の温度を一定に保つために空調設備を長時間稼働させる必要があります。
そのため、空調設備の使用時間が増加し、一次エネルギーの消費量が増加します。

外気の影響を受けやすい
断熱性能が低い場合、外気温度の変化に敏感に反応するため、暑い夏や寒い冬に適切な温度を維持する
ことができません。そのため、冷暖房設備をより多く使用する必要があり、一次エネルギーの消費量が
増加します。

断熱性能が高い場合のメリット
断熱性能が高い住宅では、室内の温度が安定しているため、冷暖房効率が高く、空調設備の使用時間が
短くなります。また、外気の影響を受けにくいため、快適な室内環境を維持できます。
そのため、一次エネルギーの消費量を大幅に削減することができます。

以上のように、住宅の断熱性能が低い場合、一次エネルギーの消費量が増加し、逆に高い断熱性能を持つ住宅は、
一次エネルギーの消費量を大幅に削減することができます。
断熱性能は、住宅のエネルギー効率に大きく影響する重要な要素であることが分かります。

必要な断熱性能レベルと価格の関係【北九州 新築・注文住宅】

必要な断熱性能レベルと価格の関係【北九州 新築・注文住宅】

断熱性能が高いほどエネルギー効率が高くなるため、高性能な断熱材を使用することが必要です。
しかし、高性能な断熱材は高価であるため、その費用が住宅の総コストにどの程度影響するかが問題となります。
住宅の断熱性能を高めるために必要な費用と、その費用がもたらすメリットを検討することが重要です。

必要な断熱性能レベルと価格の関係【北九州 新築・注文住宅】
必要な断熱性能レベルと価格の関係

省エネ基準レベルの住宅
省エネ基準レベルの住宅は、断熱性能が基準を満たす程度に高く、一般的な住宅よりも省エネルギー化が
進んでいます。このレベルの住宅においては、断熱材にグラスウールやウレタンフォームなどが使用され、
その費用は住宅の総コストに対して比較的少なく抑えられます。

ZEHの住宅
ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、年間の一次エネルギー消費量がゼロに近い住宅のことを指します。
このレベルの住宅においては、断熱性能が非常に高く、高性能な断熱材が使用されます。
また、太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーを利用する設備が導入されます。そのため、ZEHの住宅は、
建築費用が高くなりますが、長期的な観点から見ると、光熱費が大幅に削減できるため、ランニングコストは
低くなります。

ZEHを上回る超高性能住宅
ZEHを上回る超高性能住宅においては、ZEHに必要な要件を満たすだけでなく、更に高いエネルギー効率を
目指します。断熱性能においては、ZEHよりも高性能な断熱材が使用されます。
また、省エネ設備や再生可能エネルギーの利用にも更に力を入れています。そのため、建築費用が高額になる
場合がありますが、長期的な観点から見ると、光熱費がさらに削減できるため、ランニングコストは
ZEHを上回る節約効果が期待できます。

以上のように、必要な断熱性能レベルと価格の関係は、省エネ基準レベルからZEH、ZEHを上回る超高性能
住宅に向かうに従って、建築費用が高くなっていく傾向があります。しかし、より高い断熱性能を持つ住宅は、
長期的に見ると光熱費を削減できるため、ランニングコストが低くなるというメリットがあります。
また、地球環境にも貢献することができます。

ただし、高性能な断熱材を使用するにあたっては、カビや結露の問題が起こらないよう、適切な換気設備を
設置することが重要です。また、高性能な断熱材を使用することで、住宅内の温度変化が少なくなるため、
空調設備の使用頻度が減少することが予想されます。空調設備の使用頻度が低下することで、室内の換気が
不十分にならないよう、換気設備の充実も必要です。

必要な断熱性能レベルと価格の関係を考慮しながら、適切な断熱材や設備を選定することが重要です。
また、断熱性能だけでなく、換気設備や空調設備など、住宅のエネルギー効率に関わる様々な要素を
総合的に考慮することが必要です。

断熱材の種類と選び方【北九州 新築・注文住宅】

断熱材の種類と選び方【北九州 新築・注文住宅】

断熱材には、グラスウールやロックウールなどの一般的な材料から、ウレタンフォームやポリスチレンフォームなどの
新しい材料まで、さまざまな種類があります。住宅の用途や環境に応じて、最適な断熱材を選択する必要があります。
また、断熱材の厚みや施工法も、性能や価格に大きく影響を与えます。正しい選択をすることで、
より高い断熱性能を実現できます。

出典:リプラン 断熱材の種類を知る【北九州 新築・注文住宅】
出典:リプラン 断熱材の種類を知る

住宅用に限っても、断熱材の種類はたくさんあります。断熱材の性能の1つは熱の伝えやすさを表す
「熱伝導率ラムダ」があります。このラムダが小さいほど高断熱ということになり、「0.05以下」のものが
断熱材になります。ラムダが小さい断熱材は薄くても断熱性を確保できます。断熱材には一長一短があり、
なかなか全てを把握することは困難です。大事なことは、断熱材ごとの長所・短所に精通した設計者・
施工者を選ぶことでしょう。

出典:リプラン 断熱・気密はなぜ必要なのか?

グラスウール
一般的な断熱材の一つで、ガラスの原料を加工したものです。耐久性があり、防音性や防火性にも優れています。
また、比較的安価であるため、コストパフォーマンスが良いとされています。

ロックウール
グラスウールと同様に一般的な断熱材の一つで、岩石の原料を加工したものです。グラスウールよりも
高い断熱性能を持ち、火災時の耐熱性にも優れています。ただし、取り扱いには注意が必要で、施工時には
適切な保護具を着用する必要があります。

ウレタンフォーム
発泡ウレタン樹脂を使用した断熱材で、高い断熱性能を持ち、施工時の調整がしやすいため、施工性に
優れています。しかし、防火性が低いため、火災時の対策が必要です。また、価格が比較的高いため、
コスト面での検討が必要です。

ポリスチレンフォーム
発泡スチロール樹脂を使用した断熱材で、ウレタンフォームに比べて安価で、軽量であるため施工性に
優れています。ただし、防火性が低いため、火災時の対策が必要です。

セルロースファイバー
新しいタイプの断熱材で、リサイクル紙などの植物由来の原料を使用したものです。環境にやさしく、
施工時の安全性も高いため、近年注目を集めています。ただし、グラスウールやウレタンフォームに
比べて断熱性能がやや劣るため、厚みを増やすことで性能を補う必要があります。

以上のように、住宅の用途や環境に応じて、最適な断熱材を選択することが重要です。
また、断熱材の厚みや施工法も、性能や価格に大きく影響を与えるため、慎重に検討する必要があります。

断熱性能を高めるための工夫とデザイン

住宅の断熱性能を高めるためには、様々な工夫があります。例えば、壁や屋根、床などの断熱材の厚みを増やす、
断熱性能の高い窓を取り付ける、風の通り道を作らないようにするなどです。また、デザイン的な工夫も、
断熱性能に大きく影響を与えます。例えば、北側に窓を少なくして、南側に大きな窓を設けることで、
冬でも太陽の熱を取り込めます。これらの工夫を組み合わせることで、より高い断熱性能を実現することができます。


いかがでしたでしょうか。
住宅の断熱性能は、住宅のエネルギー効率に大きな影響を与える重要な要素です。
断熱性能が低い住宅は、冷暖房効率が悪くなり、一次エネルギーの消費量が増加します。

・断熱性能の高い住宅は、暑い夏や寒い冬でも快適に過ごせます。

・高い断熱性能を持つ住宅は、一次エネルギーの消費量を大幅に削減することができます。

・高性能な断熱材を使用することによって、室内の温度変化が少なくなるため、
 空調設備の使用頻度が減少することが予想されます。

適切な断熱材や設備を選定することで、より高い断熱性能を実現できます。断熱材の種類や厚み、
施工法などを適切に検討することで、最適な断熱性能を実現できます。断熱性能だけでなく、換気設備や
空調設備など、住宅のエネルギー効率に関わる様々な要素を総合的に考慮することが必要です。

高い断熱性能を持つ住宅は、快適な暮らしを実現するだけでなく、一次エネルギーの消費量を大幅に
削減することができます。しかし、高性能な断熱材を使用するためには、その費用が問題となることがあります。
工務店、北九州のハゼモト建設は、価格と性能を両面から考えることで、必要な断熱性能レベルを適正に設定し、
お客様に最適な住宅を提供しています。

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