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家づくりコラム

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2022.10.31

【高性能注文住宅のプロが教える】勾配天井のある平屋のメリット・デメリット

こんにちは。

価格と性能を両方真面目に考える北九州の「地元で生まれ地元で育った工務店」ハゼモト建設の河野です。

❝開放感を感じることが出来て、なおかつオシャレ❞と人気があるのが、勾配天井を取り入れた住宅。

「勾配天井は縦のスペースを最大限活用できるので、平屋を建築するのに取り入れたい」と考えられる方も多いと思います。

開放感が居心地の良さをアップできる上にやデザイン性も高い勾配天井ですが、デメリットも存在します。

この記事では、勾配天井を取り入れる際のメリット・デメリットについて紹介します。

最後まで読んで頂き、ご自宅の計画に勾配天井を採用するかどうかの参考にして下さい。

勾配天井とは?【北九州 新築・注文住宅】

勾配天井とは?【北九州 新築・注文住宅】

勾配天井とは文字通り、「勾配(こうばい)」になっている「天井」のことです。

勾配とは「ななめ」という意味で、天井が斜めになっていることを指しています。

一般的な住宅の場合、フラットな天井(お部屋の床面から天井までの高さ)は、
2.4m前後に設定されています。※最近は、2.7mと天井が高くなっている住宅もあります。

勾配天井にすると、天井の一番高いところで4mを超える高さを確保できます。

勾配天井とフラットな天井の部屋とでは、見た目・印象はもちろん、開放感を感じられるのが
1番の魅力ではないでしょうか?

勾配天井のある平屋のメリット3選【北九州 新築・注文住宅】

勾配天井のある平屋のメリット3選【北九州 新築・注文住宅】

それでは、勾配天井にする事で得ることができるメリットを解説します。

①『開放感』が生まれる

勾配天井にすることで圧迫感がなくなり、目線が上部へと抜けるので部屋全体に開放感が
得られるというメリットがあります。

それほど大きなお部屋でなくても、天井が高いだけで縦にスペースを取ることができるため、
部屋が広々と感じます。

特に近年は、コロナ禍においてお住まいで過ごす時間が増えたことから、
「屋内にいても開放感を感じられる住まい」を求められる方が増えています。

②『生活空間が広がる』

勾配天井のある家では、一般的には屋根裏となるスペースを生活空間として利用することが出来ます。

リビングの天井を高くしたり、屋根裏となる空間にロフトを設置したりなど、住居スペースを
無駄なく最大限に利用できます。

平屋はどうしても居住スペースが狭く感じられがちになりますが、ロフトを設けることで
セカンドリビングとして使用したり、普段使用しない物を収納するスペースとして活用したりと、
生活空間を広げることが可能になります。

③『採光性』に優れている

平屋の天井を高くすると、高窓を設置することが可能になります。

高窓とは、「ハイサイドライト」とも呼ばれ、高い窓を設けられる窓を指します。

部屋に設置される天窓と異なり、天井面に近い壁面に壁面に設けられる窓のことを言います。

平屋の場合、周辺に住宅が建っていると、どうしても日当たりが気になりますが、そういった場合でも
天井が高いことにより、少しでも上の位置へ窓を計画でき、自然光を取り入れやすい計画が可能になります。

勾配天井に設けた高窓は単純に開口面積が大きくなるだけでなく、より部屋の奥まで光が届くような
明るさを手にすることが可能です。

天井に沿って光が差し込んでくるので、より開放感のある室内の雰囲気となります。

勾配天井のある平屋のデメリット3選【北九州 新築・注文住宅】

勾配天井のある平屋のデメリット3選【北九州 新築・注文住宅】

それでは、平屋に勾配天井を設ける事で発生するデメリットは何でしょうか?

これから、デメリットについて解説します。

①『メンテナンス』の難しさ

勾配天井は一般的なフラットな天井と比べて天井高が高くなるため、メンテナンスに手間が掛かります。

明かり取りのために高窓を設置した場合、窓が高所にあるため窓枠に溜まったホコリの掃除や、
窓ガラス自体の汚れの掃除に大変な思いをします。

脚立などで届く高さに窓があれば問題ありませんが、高さによっては梯子の用意をする必要が
あるかもしれません。

窓にカーテンなどを取り付けた場合やシーリングファン・照明器具の手入れや修理の際も
大掛かりな作業となります。

照明器具にもホコリ等が溜まりますので、掃除する際は窓ガラス同様に脚立や梯子が必要になる場合があるほか、
機械の故障の場合は足場の設置が必要になる可能性も考えておかなければなりません。

足場の設置が必要となった場合は、費用の発生や、足場を設置するスペースを確保するために
家具や家電の移動が必要になるかもしれません。

②『コスト』が高くなる

勾配天井にすると、工事費用が高くなります。

フラットな天井を施工するより、斜めの天井を施工する方が手間が掛かるからです。

明り取りのために窓を付けた場合は、窓のコストアップもあります。

照明器具についても、天井が斜めになっているため、対応している器具を選択する必要がありますし、
高さによっては、冷暖房の効率を考えて、シーリングファンの設置や容量の大きなエアコンの選択など
を検討する必要性があるかもしれません。

③『光熱費』が高くなる

勾配天井にすることで天井高が高くなり空間が大きくなるため、連暖房の効率が悪くなります。

冷暖房効率の解消に有効なのが、シーリングファンです。

最近はデザイン性が高いものが増えているため、設置される方も多いです。

シーリングファンを設置し、ファンを廻すことで空気が対流するようになり、
室内の空気や温度をある程度均一に保つことが可能になります。

冬の場合、温かい空気は上に上がっていく特性があります。

吹き抜けと同様、シーリングファンを設置しなければ暖かい空気は上に溜まります。

上方へ溜まった暖かい空気を下におろすためにも、シーリングファンはあった方が良いと言われています。

エアコンの効果を感じられるようにするには、空間の大きさに合ったエアコンをつけたり、
ファンをつけることによる光熱費の高騰は頭に入れておくことをオススメします。

まとめ:勾配天井は平屋の魅力をアップする

いかがでしたか?

開放感や高級感を感じられ、くらしの幅が広がる勾配天井。

コロナ禍の以降、家で過ごすことが多くなった現在は、家族みんなで過ごすリビングは
居心地が良い空間にしたいというのは、誰もが同じだと思います。

開放感のある明るい空間は、そこにいるだけで前向きな気持ちになります。

光熱費のアップなど、クリアすべきデメリットがありますが、しっかりとした断熱性と
気密性を確保した上で計画された住宅であればそういったデメリットも解決できます。

この記事が、勾配天井の採用を検討している皆様の参考になれば幸いです。

私どもハゼモト建設株式会社は、北九州都市圏に施工エリアを限定して、
お客様のご要望にしっかりとお応えしています。
北九州都市圏でのお家づくりは、ハゼモト建設株式会社にお任せください。

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