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2017.03.16
春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」
春分の日といえば、やはりお墓参りをするのが一般的な習わしですね。お墓は野外にあることが多いので、春めいてきた気温や湿度、咲き始めた花の種類など、自然の変化を肌で感じられます。こういった季節の変わり目にお墓参りをする『彼岸』の習わしによって、知らず知らずのうちに自然に接する機会ができているのだと思います。 『二十四節気』(1年を24等分した約15日間の区切り)では、春分の日は『春分』の節気に含まれます。また、そのすぐ前の節気は『啓蟄(けいちつ)』です。啓蟄は、土中で冬眠していた生き物が、徐々に眠りから覚めて地上に姿を現し始める時期、とされます。春分の日が『生物をいつくしむ』日と言われるのには、春本番に向け、生き物が長い冬を経て姿を見せ始める様子に細やかな心配りをしながら過ごしたい、という気持ちが込められているように思います。 さて、お彼岸に食べるものといえば、ぼた餅。ぼた餅に使われる小豆の赤色には、災難から身を守る効果があるとされており、「邪気を払う」という意味から、先祖の供養にぼた餅を供えるようになったといわれています。 [caption id="attachment_2885" align="alignleft" width="250"] 春野菜の木の芽天ぷら[/caption] [caption id="attachment_2881" align="alignleft" width="315"] 秋川牧園 ふんわりひとくち春だんご[/caption] 地方によっては、ぼた餅のほか、お団子や天ぷらを食べる、という話も聞きます。また、お彼岸にちなむわけではありませんが、この季節に旬を迎える食材として、アサリ、白魚、サヨリなどの春らしい魚介類がありますし、山菜類も出回り始めます。伝統的なぼた餅とあわせてそういった季節の恵みを楽しむのが、春分の日を過ごすのにふさわしいスタイルではないでしょうか。 折角の祝日、お墓参りをして祖先を敬うと同時に、その行き帰りの道端やスーパーの店先に、春を探しに行くのも良いかもしれませんね。
引用:うつくしいくらしかた研究所 http://www.kurashikata.com/
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