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家づくりコラム
家づくりコラム
2016.07.11
日本の住宅
意外にも当たり前と思っている現状が、実は特殊である。
ボチボチ気がつかないといけません。
サッシメーカーさんも、ヤバイ!と思ったのか重い腰を上げてきました。
九州の最北端に位置する北九州市の気候は、日本海側気候と瀬戸内海式気候が混じり合った、非常に独特なものと言えます。
冬場は北西(日本海方面)からの季節風のために肌寒くて曇りの日が多く、日照時間が少なくなります。
雨も比較的多く、内陸部では積雪することもあります。
冬が厳しいエリアにも関わらず、家が寒いのは、吉田兼好『徒然草』の有名な一節、「家の作りようは、夏を旨とすべし。冬はいかなる所にも住まる」
この徒然草が書かれたのは、鎌倉時代の末期1330年頃。
約700年の時を超えて、私たちの暮らしに影響を与え続けています。
なぜ、それが許されているのか・・・
それは、そんな影響を受けて、つい最近まで、日本の家には断熱という概念が乏しかったからなのです。我慢するしかない、そう思う伝統が続いていました。
日本の冷暖房は省エネよいうより、小エネが主流でした。
それでも、光熱費は決して少なくはありません。
それは、家の基本的な性能である断熱性が極めて悪いからなのでした。
しかしやっと、この悪しき伝統が少しずつ崩れてきています。
その理由は、また後日、お話させて頂きたいと思います。