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家づくりコラム

家づくりコラム

2016.03.06

不動産にも建築が必要になる

中古住宅の最大のメリットは、やっぱり新築に比べて格段に安いということだと思います。

土地の価格は新築でも中古でも変わりませんが、減価償却(時間の経過や使用により価値が減少する固定資産を取得した際に、取得費用をその耐用年数に応じて費用計上していく会計処理のことを指します)で耐用年数が決められています。

日本の不動産市場では、木造住宅の場合は築24年、鉄筋コンクリート造のマンションであっても築50年で、建物本体の売買価値が「ゼロ」となります。

でも、これは税法上のことでで、実際の建物の価値とは乖離している物件もあります。

築20年を超える中古戸建の場合、“取り壊し前提の家付き土地”として、土地代+αの価格で販売されています。

しかし、新築時にきちんとつくられていて、修繕が適切にされている“状態のいい物件”もたくさんあるのです。

このような物件が実は狙い目です。
大型のリノベーション物件として狙い目なのはこのゾーンなのです。

中古住宅の選び方は3つあるとよくご説明しています。

① 築浅物件でそのまま住む

② 築10年〜15年の物件
このゾーンは水廻など300万円程度のリフォーム工事が必要になります

③ 築20年以上の物件
ここが一番の狙い目ゾーンです。
1000万円以下の物件に出会えら、これは宝の原石のような家です。
間取りの変更も含めたリノベーション工事をしても、新築価格の7割程度
ただし、物件の見極めが一番、難しいゾーンでもあります。
建てたときの品質や、その後のメンテナンス状態の見極めが大切です。
一般の方ではなかなか見極めが難しいのかも知れません。
不動産屋さんでも、、、同様です。

この辺の見極めが、これから私たちに求められていることだと思います。
インスペクション業務を通じて、建物の状態を判断し、お客様が求める新しい暮らしへの総予算を的確に、そしてスピーディにご提案することが大切だと、最近特に感じているのです。

不動産と工務店、実は同じ職域ではありません。
この領域を融合させることが、これからのお客様のニーズにあるのではないかと思える時代になってきました。

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