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家づくりコラム

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2025.01.20

狭小地や造成地でもあきらめない! 北九州での土地選び&安心の家づくりガイド

みなさん、こんにちは。「地元で生まれ、地元で育った工務店」ハゼモト建設の社長です。今回は、「家を建てるためには、まず広くて平らな土地を探さないとダメなのかな?」と思っている方に向けて、狭小地(きょうしょうち)や造成地(ぞうせいち)という選択肢もあるんですよ、というお話をしていきます。

  • 「狭い土地でも本当に快適な家は建つの?」
  • 「造成地って何だか怖い、地盤とか大丈夫?」
  • 「北九州市やその周辺の気候や地形って、どんな影響があるの?」

そんなふうに疑問や不安を抱えている方も多いですよね。実は狭小地・造成地には意外なメリットもありますし、しっかりとポイントを押さえれば、満足度の高い暮らしを実現できる可能性がぐんと広がります。それでは、北九州の工務店ならではの視点で、わかりやすく解説していきます!

はじめに:狭小地・造成地という選択肢【北九州 新築・注文住宅】

はじめに:狭小地・造成地という選択肢【北九州 新築・注文住宅】

家づくりを始める多くの方は、まず不動産情報を見て、「広くて平らな土地はないかな?」と探されることがほとんどです。もちろん、それが理想だと思われがちですが、実際には「なかなか見つからない」「価格が高すぎる」などの壁にぶつかることも少なくありません。

一方で、「狭小地」や「造成地」と聞くと、

  • 「せまくて家が建たないのでは?」
  • 「地盤が弱くて危ないんじゃないかな?」
  • 「隣の家とくっついちゃって暗いんじゃないの?」

とネガティブに考えてしまいがちです。でも実は、狭小地や造成地だからこそ得られるメリットや、アイデア次第で快適になるポイントもたくさんあります。土地を買う前に、「狭小地や造成地だって選択肢のひとつ」だと知っておくだけでも、あなたの家づくりの幅がぐっと広がるはずです。

狭小地や造成地だって選択肢のひとつ【北九州 新築・注文住宅】
狭小地や造成地だって選択肢のひとつ【北九州 新築・注文住宅】

狭小地とは?メリット・デメリット【北九州 新築・注文住宅】

狭小地とは?メリット・デメリット【北九州 新築・注文住宅】

狭小地ってどんな土地?

「狭小地」とは、一般的には30坪(約100平方メートル)以下の小さな土地を指すことが多いです。北九州市内でも、小倉北区や小倉南区、八幡東区など、駅や繁華街の近くにいくと、細長い敷地が多くなります。

狭小地のメリット

  1. 土地の価格を比較的抑えられる
    同じエリア内でも、面積が小さいぶん価格がお手頃になる可能性があります。
  2. 駅ちか・商業施設ちかが多い
    都市部にある狭小地は、交通の便や買い物の利便性が良い立地が多く、「通勤・通学がラク」という大きなメリットを得られます。
  3. コンパクトでムダのない暮らし
    敷地が狭いからこそ、必要なスペースを厳選したり、導線を効率よくまとめたりすることで、かえって住みやすい家になることも。

狭小地のデメリット

  1. 建築コストが上がりやすい
    重機が入らない、資材を搬入しにくいなどで工事費が高くなることがあります。
  2. 隣家が近く、日当たりや風通しに配慮が必要
    設計の自由度が下がる場合も。
  3. 駐車スペースや庭の確保が難しい
    車2台分の駐車場や広い庭を希望する方にとってはハードルが上がります。

造成地とは?メリット・デメリット【北九州 新築・注文住宅】

造成地とは?メリット・デメリット【北九州 新築・注文住宅】

造成地ってどんな土地?

「造成地」とは、もともと山や斜面だった場所、海辺を埋め立てた場所などを、宅地として使えるように大きく手を加えた土地のことです。北九州では、若松区や八幡西区の一部で丘陵地を開発した宅地もありますし、沿岸部に埋め立てた造成地も存在します。

造成地のメリット

  1. 新興住宅地としてきれいに整備されている
    道路幅やインフラが整っていることが多く、整然とした街並みが魅力です。
  2. 眺望が良い場所も多い
    高台や斜面を造成しているところだと、リビングやバルコニーからの景色が楽しめることも。
  3. 土地面積が広めの区画がある場合も
    開発の仕方によっては、ゆとりのある敷地が用意されていることがあります。

造成地のデメリット

  1. 地盤が弱い可能性がある
    「盛土(もりど)」と呼ばれる土の層が厚いと、地盤改良が必須になりコストがかかります。
  2. 傾斜を活かす設計が必要
    高低差があるぶん、階段や擁壁(ようへき)の工夫が必要です。
  3. 費用・手間が増える場合がある
    土留め工事や特別な基礎工事が必要なことが多いです。
土地の高低差【北九州 新築・注文住宅】
土地の高低差

北九州の気候・地形の特徴と家づくり【北九州 新築・注文住宅】

北九州の気候・地形の特徴と家づくり【北九州 新築・注文住宅】

北九州は、年間を通じて温暖な気候ですが、夏場の蒸し暑さや台風の上陸・接近が多いことなどが特徴です。

  • 年間降水量:おおよそ1,700mm前後(全国平均は1,600mm程度)
  • 梅雨時期:湿度が高く、カビ対策が重要。
  • 台風シーズン:特に9月ごろから強い風雨に備える必要がある。

また、海が近く、山も多い地形のため、坂道や斜面、埋立地などバラエティに富んだ土地が存在します。家を建てる際には、地盤調査排水計画風雨対策がより一層重要になります。

ハゼモト建設のこだわり

ここからは、私たちハゼモト建設が地元で培ってきたノウハウをご紹介します。狭小地・造成地でも「こんな工夫ができるんだ」と思ってもらえたらうれしいです。

(1) 地元だからこそわかる「行政サポート」

北九州市や周辺自治体では、住宅に関する補助金助成金優遇制度が随時更新されています。「省エネ住宅への補助」「子育て世帯向け補助」など、国と自治体それぞれにいろいろな仕組みがあります。

  • 例:北九州市では、一部のエリアで地盤改良などの費用を補助する制度がある場合も。
  • 例:耐震改修や省エネリフォームへの助成も年によって予算が組まれます。

地元工務店として、こうした行政手続きを熟知しているのは大きな強みです。「どの制度が使えるの?」「申請に必要な書類は?」といった相談も、私たちにお任せください。

(2) 徹底した地盤調査と改良

北九州エリアの造成地はもちろん、狭小地でも地盤の強度は千差万別です。ハゼモト建設では、スクリューウエイト貫入試験などを用いて、毎回しっかり地盤調査を実施し、データをもとに必要な地盤改良を行います。

  • 例:柱状改良や**鋼管杭(こうかんぐい)**の打設により、耐震等級3を取得する事例も増えています。
  • 保証制度も整えており、万が一地盤由来のトラブルが発生したときにも備えています。
土地選びの際は地盤調査も重要【北九州 新築・注文住宅】
土地選びの際は地盤調査も重要【北九州 新築・注文住宅】

(3) 狭小地ならではのプランニング工夫

  1. 階段下やロフトなどの徹底活用
    北九州の住宅でも、「2階リビング+ロフト」で開放感を生み出す事例が増えています。
  2. 採光と風通しを重視
    隣家が近い場合は、吹き抜けやハイサイドライトを取り入れることで、驚くほど明るい空間に。
  3. 壁面収納&造作家具
    通常の家具よりも場所を取らず、動線を広く使えます。

(4) 造成地の傾斜を活かすアイデア

  1. スキップフロア
    レベル差を活かして、家の中を立体的に使う。家族がほどよい距離感でつながれるメリットも。
  2. 眺望を楽しむ大きな窓
    高台の場合は、海や街を見下ろせることも多いため、景色を家に取り込みます。
  3. 土留め工事&擁壁の工夫
    どうしても必要になることが多いですが、緑化して見た目をおしゃれに仕上げるなど、プラスαの楽しみ方も検討できます。

(5) 高性能・サスティナブルな建材選び

  • 断熱性能・耐震性能
    北九州の夏の蒸し暑さを軽減するために、断熱等性能等級4相当を標準仕様にしている場合もあります。気密性を高めることで、冷暖房費の削減に繋がります。
  • 地元の木材の活用
    例えば福岡県産の杉やヒノキを構造材として取り入れると、輸送コストやCO2排出を抑えつつ、木のあたたかみが感じられる家に。
  • 再生可能エネルギーの活用
    狭小地でも、屋根形状を工夫すれば太陽光パネルを搭載できます。実際に「小屋裏に蓄電池を置いて電気代を40%節約できた」という事例もあります。

事例紹介:地元工務店ならではのサポート【北九州 新築・注文住宅】

事例紹介:地元工務店ならではのサポート【北九州 新築・注文住宅】

事例:駅ちかの狭小地で明るく広々暮らす

  • 所在地:小倉北区
  • 土地の形:幅が狭く奥行きが長い“うなぎの寝床”タイプ
  • ポイント
    1. 2階LDK+吹き抜け
      → 隣家との距離が近いため、あえて2階にリビングを配置。天井に吹き抜けをつくり、上からの光を取り込んで開放感を演出。
    2. 縦列駐車+バイク置き場
      → 間口が狭いので、縦列2台分の駐車スペースを確保。バイクや自転車用に屋根下スペースも設置。
    3. 造作家具で生活動線を整理
      → 壁一面の収納や、ロフトを使った季節用品の収納でリビングはいつもスッキリ。

「狭い土地だから難しいのでは?」と最初はお施主様も心配でしたが、完成後は「駅ちかで通勤がラク!吹き抜けが気持ちいい!」と大好評でした。

事例:造成地の高台を活かした“絶景リビング”

  • 所在地:若松区
  • 土地の形:前面道路との高低差が約2メートル
  • ポイント
    1. 地盤改良+擁壁設置
      → 造成地特有の傾斜を安全に使うため、スクリューウエイト貫入試験で地盤を調べ、柱状改良を実施。頑丈な擁壁を設置し、駐車スペースも確保。
    2. 2階LDKからの眺め
      → 若戸大橋方面を一望できるよう、LDKを2階に。大きな掃き出し窓と広めのバルコニーで夜景を楽しむことも可能。
    3. 省エネ仕様で快適
      → 断熱等性能等級4をクリアする断熱材を採用し、光熱費をおよそ20%カット。

お施主様は「朝は海からの日差し、夜は夜景と、どちらも満喫できるなんて夢みたい」と大満足。地盤の不安も解消され、家族みんなが安心して暮らせる住まいとなりました。

よくある質問Q&A

住宅ローンQ&A よくある疑問にお答えします【北九州 新築・注文住宅】

Q1. 狭小地で駐車場2台は無理ですか?

  • A.
    敷地条件によりますが、縦列駐車にしたり、一部をビルトインガレージにするなど、プラン次第で実現可能なことが多いです。重機が入らないなどの施工上の問題はありますが、そこは工務店の工夫どころ。あきらめずにご相談ください。

Q2. 造成地だと地盤改良費が高そうで不安です…。

  • A.
    確かに、調査と改良が必要になるケースが多いです。しかし、「高台の景色が楽しめる」「広い区画が見つかる」など、造成地ならではのメリットもあります。補助金や助成制度を活用できる場合もあるので、まずは正確な見積もりを取ってから考えるのがおすすめです。

Q3. 北九州ならではの気候で注意すべき点は?

  • A.
    台風対策と湿気対策が特に重要です。耐風等級や防水シートの選定、軒や庇(ひさし)の設計、通気工法などで対策します。梅雨時期のカビや結露に備えて、断熱・気密の性能を上げるのも大切です。

Q4. 狭小地や造成地でも、耐震等級3の家はできますか?

  • A.
    可能です。適切な基礎設計と地盤改良、強固な構造計算を行えば、狭小地や造成地でも耐震等級3を取得できます。むしろ狭小地ほど構造バランスを重視する必要があるため、しっかりした設計が大前提になります。

Q5. 家づくりにかかる補助金や助成制度はどのように調べたらいい?

  • A.
    北九州市など自治体のホームページに随時情報が掲載されていますが、複雑でわかりにくい場合も…。地元工務店や建築会社に直接相談するのが手っ取り早いです。ハゼモト建設では最新情報を常にチェックし、サポートさせていただいています。

家を建てるうえでは、「広くて平らで日当たりの良い土地」が理想的に思えるかもしれません。しかし、いざ探してみると、そうした土地は数が限られているうえに高額だったり、条件に合わなかったりすることもあります。

そこで注目してほしいのが、狭小地や造成地という選択肢。

  • 狭小地は、「駅ちか」「利便性が高い」「土地価格が抑えられる」といった魅力があり、アイデアやプランニングで驚くほど快適な住まいが実現できます。
  • 造成地は、「眺望が良い」「新興住宅地で街並みがきれい」「区画が広い場合がある」といったメリットがある一方で、地盤調査や改良が欠かせません。

「難しいんじゃないの?」とあきらめる前に、上手に活かす方法を一緒に考えてみませんか? 狭小地・造成地は、一見デメリットが大きいように見えて、実は隠れたポテンシャルを持った「宝の土地」かもしれません。

出典:suumo 発想の転換で、土地の個性を活かす方法【北九州 新築・注文住宅】
出典:suumo 発想の転換で、土地の個性を活かす方法
変形地や狭小地、傾斜地などしか見つからなかった場合でも決してあきらめる必要はない。

まずはご相談ください

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。ここで改めて、ハゼモト建設からのお願いです。

  1. 土地選びに悩んでいる方へ
    • 「狭小地なんてムリだろう」と思い込んでいませんか? 「造成地は不安かも…」と決めつけていませんか? まずは可能性を知って、どんな工夫ができるか一緒に確認しましょう。
  2. モデルハウス・建築中現場の見学
    • 実際に家が建っている途中を見ると、「こうやって地盤を補強しているのか」「ここで吹き抜けをつくって光を取り入れるんだ」とリアルにイメージできます。
  3. 無料相談・お見積もり
    • 「こんな土地が気になっている」「まだ土地が決まっていないけど、どう探せばいい?」そんな段階でも大歓迎です。行政の補助金申請も含め、いろいろご提案させていただきます。
    • Zoom相談オンライン打ち合わせも受け付けておりますので、遠方の方やご多忙の方もお気軽にどうぞ。
  4. 補助金・助成金情報の活用
    • 地元密着である私たちだからこそ、北九州や周辺自治体の補助制度にも精通しています。活用できる制度は積極的に使いましょう。

「家づくりは気になるけれど、不安でいっぱい」という方へ。どんな小さな疑問でも構いませんので、まずはお話しだけでも聞かせていただけませんか? 一緒に狭小地や造成地の魅力を再発見し、ご家族が笑顔で暮らせる住まいを考えていきましょう。

おわりに

狭小地や造成地は、一見ネガティブに見える要素があっても、ちゃんと調べて工夫すればあなたらしい家づくりができることがおわかりいただけたのではないでしょうか? 北九州という土地は、海・山・川が身近にあり、地形が豊富なぶん「こういうところに家が建てられるの?」と驚かれるケースも多いです。でも、そこがこの街の魅力でもあります。

わたしたちハゼモト建設は、地元で生まれ地元で育った工務店として、地域特有の課題や気候・地盤のことを熟知しています。「どうしても庭が欲しい」「二世帯住宅にしたい」「テレワークに対応するスペースが必要」などなど、どんなご要望でもぜひ遠慮なくお伝えください。

  • 「あきらめていた夢の暮らし」が
  • 「ちょっとしたプランニングの工夫」や「地元ならではのサポート」で
  • ぐっと現実に近づくかもしれません。

ぜひ、このブログ記事を読んで「狭小地や造成地もアリなんだ!」と思っていただけたらうれしいです。みなさんの理想の住まいづくりのお手伝いができる日を、心より楽しみにしております。いつでもご相談をお待ちしております。

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