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家づくりコラム
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2024.07.16
高断熱な家は暑い? 夏でも快適な高断熱住宅
こんにちは!
価格と性能を両方真面目に考える北九州の「地元で生まれ地元で育った工務店」
ハゼモト建設より家づくりの役に立つ家づくりコラムです。
冷房を止めるとすぐに汗が噴き出してくるような夏の暑さ。
これは屋外の強い熱がどんどん家の中に侵入していることが原因です。
今回は夏も快適な家づくりに欠かせない、住宅の断熱についてご紹介します。
INDEX
電気代が高すぎるため快適さを犠牲に【北九州 新築・注文住宅】
電気代が高すぎるため快適さを犠牲に【北九州 新築・注文住宅】
株式会社一条工務店が20代以上の男女に対して行った「家庭の電気料金に関する意識調査2024」では、こんな結果が出ていました。
「節電のために冷房や暖房を我慢する?」の問いに、6割以上の人が「我慢する」と回答しています。
室内における熱中症の予防では、室温を下げることが最も重要となります。
室温が28℃よりも高くなると、熱中症を起こす可能性が高くなるため、暑さを我慢せずにエアコンや
扇風機等を積極的に使用しましょう。
わかってはいるけれど…という方こそ、住宅の断熱について知っていただきたいと思うのです。
断熱工事とは
断熱工事とは、建物の外壁や屋根などに断熱材を施工することで、室内の温度を一定に保つ工事です。
断熱工事を行うと、冬は暖かく、夏は涼しくなります。また、エアコンなどの電気代も節約できます。
【電気代削減】 断熱リフォームでエネルギー効率アップ
住宅の設計や設備の選択、または暮らし方を工夫することで、省エネルギー化を実現できます。
高断熱住宅は暑い?【北九州 新築・注文住宅】
高断熱住宅は暑い?【北九州 新築・注文住宅】
高気密高断熱住宅は夏の季節に何もしなければ、室温が上昇していくため暑くなりますが、
対策を行うことで快適に過ごせるようになります。
ジュースをクーラーボックスに入れる場面を想像してみてください。
断熱素材の容器にジュースや氷を入れておけば、暑い夏でも外で冷たい飲み物を飲めますよね。
このように高気密高断熱住宅は快適性を保っています。
つまり、夏でも冬でも高気密高断熱住宅は外気温の影響を受けにくく、エアコンを1度使用すれば、
長い間、快適な室温を保てるということです。
住宅の断熱性能が低い場合、冷暖房効率が悪くなり、一次エネルギーの消費量が増加します。
逆に、高い断熱性能を持つ住宅は、暑い夏や寒い冬でも快適に過ごせますし、一次エネルギーの消費量を
大幅に削減することができます。そのため、住宅の断熱性能は、住宅のエネルギー効率に大きく影響を
与える重要な要素となっています。
「エアコンを24℃に設定しているのに、部屋が暑いままで涼しくならない。これでは電気代がもったいない…」
「1階に比べて2階の室温がかなり高い。夏はとてもではないが2階では寝られない」。
今のお住まいで、このような経験をされたことはないでしょうか?エアコンで冷房しているにもかかわらず暑いままになっているのも、1階に比べて2階が暑いのも、
出典:断熱リフォームnet.
原因は「断熱」がしっかり効いていないから。 屋根や外壁、床に断熱材が入っていないケースはもちろんのこと、
断熱材が入っていたとしても施工が雑で隙間があったり、気密化されていないために断熱材が性能を十分に
発揮できない場合には、屋根や外壁などから入る外の熱で天井や壁面が放熱パネル状態になります。
これではいくらエアコンの設定温度を下げたところで部屋の中は涼しくなりません。軒や庇などで窓からの
日射を遮る工夫がなければなおさらです。
冷暖房効率の低下
断熱性能が低い場合、室内の温度が外気温度に影響されやすく、冷暖房効率が低下します。
冷暖房効率が低下すると、一次エネルギーの消費量が増加します。
空調設備の使用時間の増加
断熱性能が低い場合、室内の温度を一定に保つために空調設備を長時間稼働させる必要があります。
そのため、空調設備の使用時間が増加し、一次エネルギーの消費量が増加します。
外気の影響を受けやすい
断熱性能が低い場合、外気温度の変化に敏感に反応するため、暑い夏や寒い冬に適切な温度を維持する
ことができません。そのため、冷暖房設備をより多く使用する必要があり、一次エネルギーの消費量が
増加します。
断熱性能が高い場合のメリット
断熱性能が高い住宅では、室内の温度が安定しているため、冷暖房効率が高く、空調設備の使用時間が
短くなります。また、外気の影響を受けにくいため、快適な室内環境を維持できます。
そのため、一次エネルギーの消費量を大幅に削減することができます。
以上のように、住宅の断熱性能が低い場合、一次エネルギーの消費量が増加し、逆に高い断熱性能を持つ住宅は、
一次エネルギーの消費量を大幅に削減することができます。
断熱性能は、住宅のエネルギー効率に大きく影響する重要な要素であることが分かります。
断熱等級【北九州 新築・注文住宅】
断熱等級【北九州 新築・注文住宅】
断熱等級は、日本国内で設定された基準で、住宅の断熱性能を評価するための指標です。
例えば、断熱等級1から5まであり、等級5が最も高い断熱性能を持つことを示します。
断熱等級を確認したい場合は、住宅性能表示制度の活用を工務店や担当の建築士に相談しましょう。
注文住宅の場合、300㎡未満の新築住宅であれば、建築士から建築主(施主)へ省エネ基準(断熱等級4)の適否を
説明するよう義務付けられています。省エネ基準を超える断熱性能(断熱等級5以上)は住宅性能表示制度を
利用することで確認可能です。
確認した結果、希望の性能に達していない場合は、設計変更などを打ち合わせの早い段階から相談しましょう。
分譲住宅や中古住宅などの竣工後の建築物の場合は、不動産会社などに相談して住宅性能評価書を取得することで
把握できるケースがあります。断熱等級を上げるためのリフォームを検討した方が良い場合もあるので、
購入を決める前に確認しましょう。
必要な断熱性能レベルと価格の関係【北九州 新築・注文住宅】
必要な断熱性能レベルと価格の関係【北九州 新築・注文住宅】
断熱性能が高いほどエネルギー効率が高くなるため、高性能な断熱材を使用することが必要です。
しかし、高性能な断熱材は高価であるため、その費用が住宅の総コストにどの程度影響するかが問題となります。
住宅の断熱性能を高めるために必要な費用と、その費用がもたらすメリットを検討することが重要です。
省エネ基準レベルの住宅
省エネ基準レベル(等級4)の住宅は、断熱性能が基準を満たす程度に高く、一般的な住宅よりも省エネルギー化が進んでいます。
しかし2025年度以降は全ての新築住宅に等級4以上が義務化されるため、2022年3月まで最高等級だった等級4は
実質、最低等級になることが予定されています。さらに、2030年には省エネ基準の水準が引き上げられ、
断熱等級5が最低等級になる予定です。
ZEHの住宅
ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、年間の一次エネルギー消費量がゼロに近い住宅のことを指します。
このレベルの住宅においては、断熱性能が非常に高く、高性能な断熱材が使用されます。
また、太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーを利用する設備が導入されます。そのため、ZEHの住宅は、
建築費用が高くなりますが、長期的な観点から見ると、光熱費が大幅に削減できるため、ランニングコストは
低くなります。
ZEHを上回る超高性能住宅
ZEHを上回る超高性能住宅においては、ZEHに必要な要件を満たすだけでなく、更に高いエネルギー効率を
目指します。断熱性能においては、ZEHよりも高性能な断熱材が使用されます。
また、省エネ設備や再生可能エネルギーの利用にも更に力を入れています。そのため、建築費用が高額になる
場合がありますが、長期的な観点から見ると、光熱費がさらに削減できるため、ランニングコストは
ZEHを上回る節約効果が期待できます。
いかがでしたでしょうか。
住宅の室温と健康の関係、多くの方は直感的にそれを理解していると思いますが、
客観的にその数値や影響の度合いを誰からも教えられていないのです。
本来は、学校教育で教えても良いくらい、健康で快適に暮らすには重要な事だと思いますが、
住宅メーカーの営業マンでこのような話をする方は皆無に近い状況です。
これからの家づくりの基準において、確実に抑えておきたいポイントです。