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家づくりコラム
家づくりコラム
2022.08.04
【高性能住宅のプロが教える】注文住宅の失敗しないデザインの決め方を徹底解説
こんにちは。
価格と性能を両方真面目に考える北九州の「地元で生まれ地元で育った工務店」ハゼモト建設の河野です。
お住まい造りの準備を進めていく中で「家のデザインはどうやって決めたら良いのだろうか?」と
お悩みではないですか?
注文住宅は、ご家族のこだわりを家づくりに反映できる家づくりのスタイルです。
自由にカスタムできる反面、自由すぎて何から手を付けてよいのか分からない、とお悩みの方も
いると思います。
この記事では、注文住宅のデザインについて調べている方に向けて、外観デザインや内観デザインの情報、
注文住宅での家づくりを成功させる方法を解説しますので、最後まで読んで参考にしてください。
INDEX
注文住宅の外観デザインの種類について
注文住宅のデザインの中でも、外観の重要性は高いと言えます。
外観は、家に出入りする時に必ず視界に入ってきますし、数十年も目にするものとなります。
そして、外観は自分を含めた家族だけでなく、隣近所の人や通りすがりの人たちなど
多くの人から見られます。
外観は、家そのもののイメージを与える重要なファクターです。
外観デザインを決める際には、まず大まかなイメージの方向性を固めることが大切です。
ここからは、注文住宅の外観デザインに用いられることが多いテイストについて解説します。
和風デザイン
和風デザインは、日本各地で見られるデザインの住宅です。
和風住宅の外観には、木や竹を多く使った壁や、漆喰で塗装した壁などがあります。
また、屋根が瓦であることや玄関が引戸になっていることなどが和風住宅の大きな特徴です。
日本の伝統的な様式を取り入れ、日本人には馴染みの深いデザインの住宅が和風デザインと言えます。
木材をたくさん使用するデザイン住宅となる為、費用が高くなりがちといったコスト面での
デメリットがあります。
建築会社によって、和風デザインの得意な会社・不得意な会社があります。
経験が豊富な会社であれば、色々なアイデアを提案してくれた上に費用を抑えるコツを教えてくれます。
洋風デザイン
洋風デザインは、海外の住宅をイメージしたデザインの家です。
洋風デザインの外観としては、レンガ造りのタイプやタイル張りのタイプなど様々なタイプがあります。
また、窓やドアがアーチ型であったり、ベランダやバルコニーも凝った装飾にするなど、
童話に出てくるイメージの住宅となります。
コストの面では、外観に使用する材料によって費用が大きく変わります。和風デザインと同様に
洋風住宅の建築経験が豊富な会社を選ぶ事で、コストを抑えながら理想の家づくりのサポートをしてくれます。
モダンデザイン
モダンデザインは、現代的な暮らしに合わせてシンプルで洗練されたデザインの家です。
その雰囲気をつくり出しているのが屋根で、形状が直線的な屋根や片流れ屋根(一方方向に
斜めになっている屋根)が特徴と言えます。
シンプルなテイストが多いため、モノトーンで全体的に落ち着いた色合いとなっている家が多い傾向にあります。
他にも窓の形を和風デザインや洋風デザインの家と比べてスリムにしたり、窓自体が全くない
デザインにして、すっきりとした印象を与えるのがモダンデザインです。
コストの面で費用を抑えられると考えられているモダンデザインですが、実際には装飾を
極力そぎ落とし、建物の自体の造形、素材の美しさを表す住宅となっています。
確かに装飾分の費用は安くなりますが、一方で良質な素材を選んで使えば費用もかかるため、
必ずしも安くなるというわけではないのです。
和モダン
和モダンとは、和風とモダンを融合させたデザインのことです。
歴史のある和風デザインに現代の新しい建築様式や雰囲気を取り入れています。
場合によっては、古めかしくなりそうな和風デザインでも、現代的でお洒落な感じがグッとアップします。
シンプルで直線的な形状が和風の強いテイストをうまく和らげてくれるので、和風では使いづらい
ホワイトやブラックのはっきりとしたカラーも使い易くなります。
モダンは和のデザインと相性が良いため、手軽に和のテイストを取り込めるので、若い世代から
ご年配の世代まで、幅広い年齢層の美意識に馴染みやすい特徴があります。
また、古民家を改装する際にもよく用いられるデザインです。
注文住宅の外観の決め方・・・主要なパーツと選ぶ方法
次に、実際にデザインを決めていくには、どの様な順序で検討していけばよいのかをご紹介します。
外観デザインを決める順序
1,コンセプトイメージ
2,コンセプト(メイン)カラーとアクセントカラー
3,屋根の形
4,素材(表面の質感:ツルツル、ザラザラ、凹凸加工など)
5,窓(数・大きさ・配置など)
6,それらを繋ぐもの(地面・縁取り・植栽・装飾など)
思い付きでランダムに考えるより、項目ごとに決めていく方が効率的にデザインを絞っていく事が可能です。
それでは、詳しく見ていきましょう。
コンセプトイメージ
まずは、外観デザインの方向性を決めます。
先に説明した、和風デザイン・洋風デザイン・モダンデザイン・和モダンといった
外観のデザインから、メインとなるイメージを考えます。
コンセプト(メイン)カラーとアクセントカラー
建物のカラーによって与える印象が大きく変わります。
カラーによるテイストや印象の違いを踏まえた上でイメージに合ったカラーを選択しましょう。
例えば、外壁の色を「白」や「ベージュ」にした場合、明るく爽やかな印象を与えます。
逆に、「黒」や「ダークブルー」などのダークなカラーを選択すると高級感のある落ち着いた印象を
与えることが可能です。
ただし、明るいカラーにすると汚れが目立つ場合や暗いカラーにすると日光を吸収して温度が
上がりやすいといったデメリットがある事を理解した上で選ぶ事が大切です。
また、建物のカラーを選択する際に、外壁サンプルや写真などから選ぶ事が多いですが、
蛍光灯の下で見るのと太陽光の下で見るのとでは色の見え方に差があります。
他にも、色は面積が大きくなるほど明るく見える傾向があるので、出来る限り大きなサンプルを
太陽光に当てて確認することも大切です。
モデルハウスや実際に建築された住宅を見学して、実物を確認するのも良い方法です。
屋根の形
屋根の形は、家の印象を大きく左右するデザインの重要ポイントです。
一度施工をしてしまうと、簡単に変更できないのでよく考えて選択する事が大切になります。
屋根の形もカラーと同様に、デザインごとの相性が存在します。
例えば、和風デザインの家に片流れ屋根を選ぶと、和風のイメージが崩れてしまいかねません。
片流れ屋根を使いつつも和風デザインに仕上げたければ、主要デザインを和モダンに変更する等、
イメージと屋根の形状を合わせると良いでしょう。
素材(表面の質感:ツルツル、ザラザラ、凹凸加工など)
外壁に使用する素材には、サイディング・ガルバリウム・モルタル・タイル・ALCなどがあります。
外壁材を上手に使い分けることで、家の高級感やイメージをグッとアップする事が出来ます。
また、外壁素材選びはカラーにも影響を及ぼします。
同じカラーでも、表面がツルツルしたものは色が濃く見え、表面がザラザラしたものは
色が薄く見えがちである事を念頭に置いておくと良いでしょう。
外液素材は、それぞれ手入れ、加工のしやすさ、耐久性、価格などが異なるうえ、
大きな面積を覆うものですのでご自身の予算にあった最適な材料を選ぶ事が大切です。
窓(数・大きさ・配置など)
窓の大きさや数・配置も住宅のイメージに影響を与えます。
大きめの引違い窓は、荷物の台入れや掃除には機能的で便利ですし、縦長の窓やFIX窓などの
小さ目の窓を用いると印象がオシャレになります。
同時に、小さな窓は、家の中が見えづらいというメリットがあり、防犯上の安心感が増します。
クールでモダンなイメージの住宅を建築する際に良く用いられます。
それらを繋ぐもの(地面・縁取り・植栽・装飾など)
家の各部分のデザイン性が高ければ、自動的に家全体がオシャレになるわけではありません。
最終的な家の外観イメージは、門を抜けてからアプローチの外構デザインを含めた
家全体の調和によって決定します。
外構工事の目安としては、建築費用の10%程度を検討しておくことが理想です。外構費用を削って、
全体のイメージが安っぽくなってしまうと、せっかくの外観イメージも台無しになってしまいます。
内装デザインを決めるポイント
注文住宅の内装デザインは、床や壁、天井といった住宅の構造だけでなく、建具や収納、家具など
生活に必要なすべての設備を含んだものを指しています。
電気のスイッチや金具まで、インテイリアの細かいところも全て自分の好みにデザインできるのは、
注文住宅ならではのメリットです。
ここからは、内装デザインの気を付けるポイントを解説します。
仕上がりの色とイメージ
壁や床、天井などの色を見本で選んだものの、完成したら思っていたイメージと違っていた
という事があります。
色は、使われる広さによってイメージが変わります。
室内の場合は、部屋の向きによって変わる太陽光の加減や、明かりなどによっても色の印象が
変わってくる事があります。
天井や壁は明るめの色を使い、床は暗い色を使うことで、天井が高く見えます。
部屋を広く見せるという効果が期待できるテクニックの1つです。
暗い色は収縮職と呼ばれ、小さく見える効果があります。
その為、壁や天井を暗くすると圧迫感を覚え、実際よりも低く狭いように感じます。
敢えて壁を暗い色にする事で、重厚な雰囲気を演出する事も出来ます。
各部屋のスペース配分
注文住宅では、限られた面積の中でどのような間取りにするか、収納スペースの確保をどう考えるか、
といったスペースの配分を考えることが大切です。
部屋は広い方がよい、収納スペースはたくさんある方がよいと考えて、広いスペースばかりに
こだわった配分にして、失敗する事もあります。
部屋は、狭すぎると不便ですが、広すぎても使いづらくなります。
間取りを考える時は、使いたい家具のサイズを計り、図面に書き込みをしたり、ドア・扉を開けて
家具を設置しても余裕があるかを検討して下さい。
また、間取りを考える時には、自分を含めた家族が、どの部屋でどういった行動をするのか、
1日の流れを把握する事も大切です。
そして、生活動線を考えながら、移動や家事などがしやすいように部屋や収納のスペースを検討しましょう。
住宅は暮らすうちに、家族のライフスタイルが変化し、人数も変わります。
先を見据えた間取りを検討する事も大切です。
コンセントの数と設置位置
内装のデザインの盲点となりえるのが、電気のコンセントです。
生活するうえで欠かす事の出来ない電気を使うためにコンセントは必須です。
住宅が完成し、実際に生活をはじめてから、コンセントの数が不足していることに気づくこともあります。
コンセントの数が少ないと、電気を使うために、頻繁に抜き差しをしたり、掃除機など移動しながら
家電を使用するのにコンセントまでの距離が遠かったり、延長コードを繋いでタコ足配線になり
見栄えが悪くなったりします。
コンセント自体の数は足りていても、場所が低すぎる、高すぎるといった不満や家具に隠れて
使いづらいといったケースも発生します。
設計の時点で、間取りに家具だけでなく、主な家電リストを作成して、どこに設置するかを決めておきましょう。
視覚化をする事で、コンセントの数や位置を決めやすくなります。
出入り口の幅
部屋やスペースを広く確保しても、出入口が狭くしてしまうと、家具や家電の移動や搬入に
困ることになります。
使いたい家具や家電は、サイズを計測して早い段階で相談しておくことがポイントです。
注文住宅のデザインで失敗しない為の心得
では、注文住宅のデザインで後悔しない為に、どういったところに気を付ければよいのでしょうか?
2つのポイントを紹介します。
住みたい家のイメージを固めておく
住宅は、ご自身を含むご家族が1日の中でもかなり長い時間を過ごす場所です。
また、一度建てると何十年と住み続けるのが一般的です。
後悔しない為には、建てる前にどんな家に住みたいのかイメージをしっかりと固めることが大切になります。
イメージを固めるために、住んでみたいと思う家の画像やイラストなどを集めてみましょう。
ショールームや住宅展示場、ご友人の住宅等で実際の住宅を見たり、雑誌やカタログ、
インターネットで検索するのも良い手段です。
理想にこだわりすぎない
注文住宅のデザインを検討する際は、多くの理想・希望が出てきます。
理想を持つことはとても大切なことですが、理想を追求するあまり、デザインにこだわりすぎるのも
問題になる事があります。
デザインは理想通りでも、実際に住むとご自身や家族のライフスタイルに合わずに、暮らしにくい
家になってしまう場合もあります。
また、ライフスタイルは年月の経過とともに変化する事も念頭に入れておいてください。
住みはじめは問題が無くても、家族の成長や自身の加齢によって、違う問題が発生する事もあります。
まとめ:納得のいく注文住宅を目指すには
注文住宅のデザインは、全てをご自身の好きなように決めることができるので、
何から手を付けて良いか迷ってしまいます。
まずは、どの様な家にしたいのかのイメージをしっかりと固め、それから外観、内装と細部を
決めていく事がお勧めです。
実際に暮らす家族みんなで話し合い、プロである設計者や営業担当者に相談して、アドバイスを
上手に取り入れながら納得のいく注文住宅での家づくりを進めましょう。
私どもハゼモト建設株式会社は、北九州都市圏に施工エリアを限定して、
お客様のご要望にしっかりとお応えしています。
北九州都市圏でのお家づくりは、ハゼモト建設株式会社にお任せください。