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質問へのご回答です

GLと言って何を想像しますか?

検索するとガールズ・ラブの略みたいな説明も出てきました。
私には意味が全くわかりませんが、建築についてのGLのお話をします。

実は、このGLについての説明リクエストが社内メンバーからありました。

『最近はGLが気になっています。
土地の高さ(基準値)でアプローチが変わるということだけはわかったのですが、そうすると間取りや工事費も変わりそうです。
GLは設計者が任意で設定できるものなのですか?
調べたサイトに「GL設定は聞かれない限りお施主さんに建築会社から詳しく説明がなされていない」と書いてありました。』

 

建築に関しては、そんなに知識がないはずですが、質問の内容としてはレベルが高いですね。
この質問にもありますが、この事をお客様から尋ねられる事は、ハゼモト建設でもありません。

なぜかと言うと、一般の方が一番難しく感じられるのが、3次元の世界です
特に地盤の件となると、直接お客様が関心がある家そのものとは関連性が見えにくいのですので、気にとめる方はおられません。

実は、2次元までの平面図までは何とか理解できても、それに高さの概念が加わると、建築のプロでも混乱する事が多々あるようです。
images (1)

これは地盤の高さを測量をしています。
レベルという測量機器で高さの相対値を計測しています。
相対値とは、どこかを仮に0にしての比較値です。

 

 

土木では、こんな風にして海抜からの絶対値を求めながら計測する事もあるのですが、基本的に建築は相対値を計っていきます。
imagesそして、その基準点となるのがGL±0という事になります。
このGL±0よりベタ基礎の土間天端(『ウィキペディア(Wikipedia)』 ではダム堤防の一番高い部分を差す。または擁壁などの構造物の各部の最頂部。土木・建築用語。建築では上端(うわば)とも言う。と書かれていますが、最高高さをイメージしてもらうと良いのかも知れません)

 

GLとはグラウンド・レベル・・地盤面の事です。
他にもこんな言葉があります。
SL;スラブ・レベル・・構造体としての床版面の事。
FL;フロア・レベル・・仕上げとしての床面の事。

 

話を元に戻します。

このGL±0が全ての基準になります。
他の高さ全てがGLを基準に換算することができます。
ちなみにハゼモト建設ではFL=GL+615です。

ここまで、何となく理解して頂けたでしょうか?
でも、ここから先が少し頭を悩ます事になるのです。
GL±0が存在しない・・・

 

こんな事もあるのです。
この続きは次回にでも

暖房機器

もう少し厳しい寒さが続きますが、暦は春。
確実に暖かくなってくると思います。

それでも、もう少しだけ暖房機器とお付き合いしないといけません。
省エネに気を配りながらも、寒いので暖房器具に頼っているのではないかと思います。

 

しかし、同じ暖房器具でも、『暖房効率』の違いで、費用が違う事に意外と気がついていないのかも知れません。
今日はそのポイントをお伝えしたいと思います。

電気ストーブなど、電気を熱に換える器具は暖房効率を仮に「1」とします。
この場合、同じ熱量を得るには、石油ファンヒーター(灯油)の方が、光熱費はお得です。
一方、エアコン暖房の仕組みは、電気をいったん動力に変換し、ヒートポンプ(コンプレッサーと呼ばれる室外機)を動かす事で、大気から熱を取り出します。
これにより、消費する電気の何倍もの熱量を得ることができ、石油ファンヒーターよりも光熱費がお得になるケースが出てくるという訳です。
つまり、何倍の熱量が得られるかが、エアコンの暖房効率(COP)であり、比較の際の重要なポイントになります。
暖房効率(COP)は、エアコンの年式やモデルにより異なり、10年前の製品で4.0程度、最新式の製品で6.0程度が目安です。

図52010年以降、カタログ表記や比較の際、一定の実使用条件を前提とする、冷房と暖房を合算した通年エネルギー消費効率「APF」が用いられています。
APFは冷房効率も加味されていて、暖房COPを知る事は難しくなりましたが、「カタログ表記のAPF x 0.8 = 暖房COP」くらいを目安にすれば良いようです。図6

因みに、最新のエアコンを利用している場合、暖房COPは6程度に達している事から、実効COPを少なく4.0と見積もっても、ブレークイーブンとなる灯油価格は、1,000円/18Lで、原油安で安くなったとはいえ、現在の灯油販売価格を大きく下回っています。
他にもエアコンの有利な点は多々ありますが、エアコンは暖まらないという印象が根強くなるのだと思います。
暖まらないのはエアコンのせいでは無く、家そのものの気密や断熱が悪いからかのです。名称未設定

参考になれば幸いです。

 

 

隙間と換気

昨日はQ値の話をさせて頂きましたので、今日はC値の話をした方が良いのかと思います。

Q値は実は、卓上論的な数値でもあります。
図面と仕様を元に、屋根・外壁・窓・床・換気扇の5つから奪われる熱量の合計を床面積で割った値でした。
この数値を目安に、暖房負荷を計算する事ができます。

一方、C値は卓上論的な数値ではありません。図3図2
施工の結果、建物にどれだけの隙間があるかを表し、気密性能を示す指標です。
C値が小さいほど、住宅の隙間が少ないので、隙間からの熱の出入りが少なく、 断熱性能の高い家になります。

C値=2c㎡/㎡が、卓上論のQ値を現実化する一つの基準となる数値となります。

気密を高めていくと、家全体の熱ロス(Q値)が下がっていって、燃費がよくなります。
気密向上は省エネ向上のためにあると言っていいわけです。
隙間面積5cm2/m2まで継続します。

では気密を向上させていくと、熱ロスはどんどん減っていくのか?
一見すると熱ロスが低下していくように思えます。
しかしそうではないのです。
人間が生活するには一定程度の換気量が必要です。
通常は2時間に1度、家中の空気が入れ替わる(0.5回/時)程度の換気が必要とされています。
気密が低く隙間風が多ければ、隙間風がその換気量を確保してくれますが。
しかし気密性が向上してすきま風が減ると、その換気量を確保するために、隙間風に代わって機械による換気を行う必要が出てきます。

家の気密性を向上させて隙間風を減らしても、今度は機械換気による換気があるのですから、ある水準以上の換気=熱ロスは免れません。
実際には5cm2/m2以下に気密性を高めても、今度は機械換気での換気量が一定程度あるから、省エネ効果はないのです。
省エネ(熱ロス削減)のために、5cm2/m2以下の高気密にするという説明は誤りなのです。

省エネ=熱ロスの低減のためではないとしたら、では何のために高気密が必要なのか、またどの程度の高気密が必要なのか。

結論を言うと

・機械による計画換気(第3種換気)を行うためには2(cm2/m2)程度以下の気密性が必要だ。
・高断熱・高気密派の専門家はその水準以上の追求は意味がないと考えている。
気密シートをきちんと施工すれば、相当隙間面積(C値)は2cm2/m2程度の水準になるようです。
気密が高い住宅では必要な換気量を確保するために機械換気を行いますが、この程度の気密になると、室内と屋外との温度差や風の影響によって隙間からの自然換気量が変動することがほとんどなくなり、機械による換気で換気量が安定するようになります。
それが「高気密」の目的です。

平成4年に施行された「新省エネルギー基準」では「気密住宅」の基準は5cm2/m2以下です。
平成10年の「次世代基準」では北海道・東北は2cm2/m2、それ以外の地域では5cm2/m2が適用されています。

人間が健康的に暮らすには、換気量0.5回/時が必要と言われています。

C値が2cm2/m2を切るような高気密住宅では真冬でも換気量0.5回/時を確保できず、換気不足になります。

と言う理由で、ハゼモト建設の家は、概ね2cm2/m2程度の性能を目指しています。
C値が少ないのを競うメーカーさんがあれば、お金を掛けて数値を小さくする事は可能なのかも知れませんが、あまり意味がない事に気がつくはずです。
その本質を知らないで、お客様に数値を語るのは、恐ろしい話です。

 

 

 

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