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日本の住宅、なぜ寒い? その3

日本住宅、なぜ寒い?

ここまでの話をまとめておきます。

1.日本の家は夏涼しい事を優先(実際は暑い)し、冬は寒さに耐えるのが日本の伝統と思っている文化がある
2.気密や断熱への関心が薄いので、ニーズがないので断熱に配慮した、高性能な部材が存在していなかった
3.車の燃費と同じように、家の燃費を気にする方も少しずつ増えはじめてきた

要約するとこんな感じだと思います。
ところで、
「アフリカから進化してきた人類は、暑さよりも寒さに弱い動物だ」という仮説がああります。
欧米では、健康への配慮から、住宅の最低室温を規制する国は多いのです。
イギリスでは、冬の室温として21度を推奨し、16度以下は呼吸器疾患への抵抗力低下などと規定されているのです。
日本では、店舗や事務所で17度~28度に温度を保つ規制はあるのですが、住宅は対象外です。

健康に対して、寒さの影響はとても大きいものがあります。
たとえば、急激な温度変化で体調が急変するヒートショックは年館で19000人以上だと推計されています。(厚生労働省)
この数は実に、交通事故の4倍にも達しています。

外気温低下と自宅死亡率の相関関係は西日本で高く、北海道は最も低いデータが得られています。
その理由は、家の断熱性能が低い地域は、室温も下がり、高齢者の体に悪影響が及ぶのに対して、断熱化が進んだ北海道では、室温が維持される為、ヒートショックが起きにくいのです。section2_img1

家の断熱化には、イニシャルコストが割高になります。
光熱費削減でランニングコストが削減されますが、回収には数年~数十年かかるケースもあります。
しかしながら、健康が保たれている事で払わずにすむ医療費や介護費を、費用対効果として合算するならば、もっお短い年数で元が取れることになります。
元が取れると言う、お金だけの話だけではなく、健康で、寿命も延びるとしたら、家の断熱化の必要性が確実に見えてくるのではないでしょうか

家の役割はまずは、生命を守ること。
この大切な基本を、私たちはプロフェッショナルとして、忘れてはいけません。

日本の住宅、なぜ寒いの? その2

今日は比較的暖かい日になっています。

寒いとき、太陽の恵みのありがたさを感じる事ができます。
従来の日本の家は、夏を主体に考えていたと前回、お話させて頂きました。
と言いながら、夏対策もほとんどできていない家が大半と言うのが現状です。

夏対策と言えば、大きな軒、庇、通風の事を考えた窓の配置、これに葦簀などを設置すると言うのが主な対策なのですが、
都市部の家は、夏対策すらできていません。
夏対策と言いながら、日本の家は隙間風が当たり前です。
これが木造の家は寒いというイメージを多くの方に与えているのだと思います。

日本の家が寒いのは、
1.気密性が低い(隙間風が多い)
2.断熱材が乏しい

この1と2が組み合わされて、とても寒い家ができあがっています。
1、2共に向上させるには、施工上の技術を必要としていますが、単純に製品の性能を上げるだけで、これらを向上させる部材があります。

それは、窓です。
そして、この窓が、外国と比べて、大きな性能差があるのです。
冬に屋外へ流出する熱の半分が窓からなのです。

日本は窓の後進国で、日本の従来の最高基準は熱貫流率(低いほど高性能)で言うと2.33。
売れ筋のアルミ複層ガラスは4以上というありさま。

一方、先進国であるドイツの窓。
なんと、1.33を超える窓は使用禁止だそうです。
また、EUでは、家の売買や賃貸の際に、室内を快適に保つの必要なエネルギー消費量の表示を義務つけています。
車を購入する時に、燃費を気にされる方は多いと思います。
車以上に、エネルギーを消費するかも知れない家に関して、少し無頓着なのは、暑さ寒さは我慢するべきものだという発想から来るのだと思います。
『徒然草』の影響ですね。

しかしながら、やっと日本でも家の燃費を気にする方が出てきはじめ、メーカーさんも重い腰を上げてきました。

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このサッシはYKKのAPW430というサッシ。
値段もかなり高額です。

このYKKのサッシに刺激されて、LIXILも高性能サッシを今年1月から販売します。

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ドイツでは、断熱工事に費用を掛けても、将来の光熱費削減で元が取れる事を知っている為、積極的に既存住宅の改修も行われています。
そして、断熱化の恩恵は光熱費だけではないのです。

続きは次回にでも。

日本の住宅、なぜ寒い?

日本の住宅、なぜ寒いの?

意外にも当たり前と思っている現状が、実は特殊である。
ボチボチ気がつかないといけません。
サッシメーカーさんも、ヤバイ!と思ったのか重い腰を上げてきました。

九州の最北端に位置する北九州市の気候は、日本海側気候と瀬戸内海式気候が混じり合った、非常に独特なものと言えます。
冬場は北西(日本海方面)からの季節風のために肌寒くて曇りの日が多く、日照時間が少なくなります。
雨も比較的多く、内陸部では積雪することもあります。

冬が厳しいエリアにも関わらず、家が寒いのは、吉田兼好『徒然草』の有名な一節、「家の作りようは、夏を旨とすべし。冬はいかなる所にも住まる」
この徒然草が書かれたは、鎌倉時代の末期1330年頃。
約700年の時を超えて、私たちの暮らしに影響を与え続けています。a0091314_1559971

なぜ、それが許されているのか・・・
それは、そんな影響を受けて、つい最近まで、日本の家には断熱という概念が乏しかったからなのです。
日本には、伝統的な暖を取る方法として、コタツがあります。
このコタツに入れば、足下はポカポカです。
それ以外は我慢するしかない、そう思う伝統が続いていました。

日本の暖房は省エネよいうより、小エネが主流でした。
それでも、光熱費は決して少なくはありません。
それは、家の基本的な性能である断熱性が極めて悪いからなのでした。

しかしやっと、この悪しき伝統が少しずつ崩れてきています。
その理由は、また後日、お話させて頂きたいと思います。

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